バーガーキングが社運をかけた新商品『ビッグベット』。バーガーキングの公式Twitterや公式サイトでは「大勝負」「食べ比べ」などの言葉を使ってアピールされており、さらに名称がビッグベットであることから、マクドナルドの『ビッグマック』に挑戦状を叩きつけるつもりで作られたバーガーだと思われる。
バーガーキングの根性と意気込み
しかし、マクドナルドのビッグマックは1967年から販売されている歴史あるバーガーであり、2023年現在も世界中の人たちを虜にしている絶品バーガーだ。そのビッグマックに戦いを挑むとは、なかなかの根性と意気込みである。「社運をかけた」という言葉もホンモノだろう。
<バーガーキングのTwitterコメント>
「直火焼きで大勝負! 社運をかけた新商品『BigBet(ビッグベット)』新発売! 食べ比べればわかる“直火焼き”の100%ビーフでしか味わえない本格的なうまさ! 新開発「特製オーロラソース」と相性抜群! 3月17日(金)~」
直火焼きで大勝負!
社運をかけた新商品『BigBet(ビッグベット)』新発売!食べ比べればわかる“直火焼き”の100%ビーフでしか味わえない本格的なうまさ!
新開発「特製オーロラソース」と相性抜群!
3月17日(金)~#バーガーキング pic.twitter.com/igBpiMMl4s
— バーガーキング・ジャパン (@BURGERKINGJAPAN) March 16, 2023
ビッグベットとビッグマックを食べ比べ
そこで今回、バーガーキングのビッグベットと、マクドナルドのビッグマックを食べ比べしてみた。店舗でビッグベットとビッグマックを購入し、テイクアウトして実食。重量や大きさ、具の構成もチェックしつつ、食べてみた。
そして、最高のバーガーを決定したいと思う!
ビッグベットとビッグマックのビジュアルと具
ビッグベットはバーガーラップに包まれており、開封するとガッツリとザク切りのレタスがサンドされた豪快なバーガーが姿を現す。少なくとも、日本のハンバーガーチェーンのバーガーで、ここまで豪快で大胆にレタスをざく切りにしたバーガーは見たことがない。レタスがワイルドすぎ! ザク切りだからいいんじゃあないか。肉がガッツリと纏っているチーズのトロトロ感も良き。
豪快過ぎるビッグベットに対してビッグマックはおとなしい感じ。シャキシャキのレタスが細かくカットされているのは食べやすさ重視のため。フワッと薫ってくるのはビーフパティとビッグマックソースの爽やかな香り。脳内に記憶されたビッグマックの旨味体験がよみがえり、いまにもかじりつきたくなる衝動。たまらない!
<具の構成>
ビッグベット:
バンズ2枚
トマト
大レタス
オニオン
ピクルス
大ビーフパティ2枚
チーズ2枚
特製オーロラソース
ビッグマック:
バンズ3枚
レタス
オニオン
ピクルス
ビーフパティ2枚
チーズ1枚
ビッグマックソース
ビッグベットとビッグマックの重さ
ビッグベットとビッグマックの重さを実際に測ってみた。とりあえず手に持った時の重量感は圧倒的にビッグベットの大勝利。「これが今から胃袋に入るの?」と思うと、いろいろな意味でフツフツとチャレンジ精神がわいてくる。とりあえず双方の重量をキッチンスケールでチェックしてみた。
<パッケージ込みの重量>
ビッグベット: 385グラム
ビッグマック: 219グラム
<可食部の重量>
ビッグベット: 378グラム
ビッグマック: 201グラム
うおお……。ビッグベットはビッグマックの約2倍ともいえる重量が! どおりで手に持ったときの重量感がヤバかったわけだ。可食部で378グラム……。デカ盛りラーメン店の麺量は約300グラムが平均ともいわれているので、それより多い。重さの点ではビッグベットが大勝利。
ビッグベットとビッグマックのウマさ
ビッグベットをハフムシャッと食べる。ウホッ♪ この味、知ってる。バーガーキングのワッパーの味だ! というより、バーガーキングの直火ビーフパティの味! とにかく最初からガツンと超絶香ばしい直火テイストが味覚と嗅覚を支配。食べ進めて十数秒後、あとから特製オーロラソースのテイストがジワジワと訪れる。時間差! まずはバーガーキングらしさを楽しませてからの爽やかな酸味あふれる特製オーロラソースがやってくる。
そして次に食べたビッグマック。ウホッ♪ この味、知ってる。突然ムショーに食べたくなるあの味! マクドナルドの味! マクドナルドはマクドナルドでもビッグマックにしか使われていないビッグマックソースの味! ちょっと強めのビッグマックソースの酸味がワイルドテイストなビーフパティと合流して描く肉の旨味と爽やかまったりソースのグラデーション。そしてゆっくり訪れるチーズの芳醇テイスト。定番の味、たまらない。
どのバーガーがウマイのか!?
両方のバーガーを食べ比べしてわかったことは、どちらも堂々と看板メニューとして、定番メニューとして販売して間違いないテイストと満足度であるということ。どっちもうまい! どっちも週に1~2回くらい夜中にムショーに食べたくなって宅配でと寄せたくなる味してる。最高すぎる!
でも、食べ比べするからには「どっちもおいしかったです! めでたしめでたし」なんて結末、読者は求めてないでしょ? そんな忖度した提灯記事、いらないでしょ? ハッキリしろ!! って思うでしょ? だからハッキリと勝負つけるわ。
<勝負の結果>
モスバーガーのダブルチーズモスバーガーが大勝利! 大量のトロットロのトマトベースソースがトロットロのチーズとミックスしてパティを包み、それをガブリと食べれば、あふれるジューシーじゅわじゅわ旨味エキス。なによりトマトソースが良い仕事をしている。バンズにもチーズにもパティにもソースがガッツリ浸透。とことん濃厚旨味ジューシー。風味絶佳。たまらない! オススメはソース多め、マヨネーズ多め。無料で増量可能だ。
総評
バーガーキングのビックベットで意外だったのは、今までのバーガーキングの「肉食えよ! 肉!」というイメージではなく、野菜が超豊富なバーガーだった点。マジでレタス量とカットが豪快すぎるから。ブチギレたドワーフの木こりが「うおおおおおへへへひゃっははあああ!」とか言いながら斧でバッサリとレタスを切った感じ? それでいてバーガー底部にはしっかり肉々しい直火ビーフパティとチーズ。最高だわ。
精神を加速させろ!
ただ、マクドナルドの歴史あるビッグマックのテイストに勝ててるかどうかは、まだわからない。すぐには無理かもしれない。時間がかかるかもしれない。やっぱり人類の味覚記憶にはビッグマックソースの旨味が刻まれているから、その味覚記憶に勝つためには、時間がかかりそう。
しかし、具、ボリューム、テイストなど、勝てる要素のベースはできていると思う。なので他のビッグサイズバーガーより低価格にしたのは正しいと思う。1190円。ビッグマックよりは高いが、これからは値段じゃねえ。ウマさとその刷り込みだ! もっとたくさんの人に食べてもらって旨味を記憶させろ! 精神を加速させろ!
バーガーキングがマクドナルドに勝負を挑んだバーガー「ビッグベット」をビッグマックと食べ比べしたのだけど、もはやボリュームとビジュアルの時点で大勝利してるよね 笑 pic.twitter.com/f7mWw6b3Eq
— クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) March 17, 2023
バーガーキングのビッグベットのもっとも素晴らしき点はレタスと究極濃密濃縮チーズビーフパティ。レタスのざく切りは「木こりが斧で切った感」がある武骨さ。たまんねーな! pic.twitter.com/EDa7kjcD32
— クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) March 17, 2023