ソースネクストの個人情報流出が問題視 / クレジットカード情報は犯罪に使えるレベルで漏洩か

ソフトウェアやパソコン周辺機器などを販売しているソースネクスト株式会社から、大量の個人情報が流出した可能性があるという。クレジットカード情報も大量に流出した可能性があり、物議を醸している。

凄まじい量の漏洩

ソースネクストの報告によると、漏洩した可能性がある情報は、クレジットカード情報120,982件、個人情報120,982件だという。どちらも約12万件の流出であり、凄まじい量の漏洩といえる。2022年11月15日~2023年1月17日の期間中に情報を登録した人たちが対象とのこと。

<ソースネクストによる漏洩に関する説明>

「2023年1月4日、一部のクレジットカード会社から、当サイトを利用したお客様のクレジットカード情報の漏えい懸念について連絡を受け、2023年1月5日、当サイトでのカード決済を停止いたしました」

流出した可能性があるクレジットカード情報

なにより注目すべきは、漏れた可能性があるクレジットカード情報である。ソースネクストの報告によると、カード名義人名、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードが漏洩した可能性があるとのこと。

不正利用ができるレベルの漏洩

お気づきの方もいるかと思うが、それらのクレジットカード情報があればインターネットで買い物ができる。もちろん「さらなるパスワード」「メール」「電話 / SMS」などで第二認証を設定していれば不正利用を防げる可能性は高まるが、そうでない場合、不正にネットで買い物ができてしまうレベルの情報漏洩だ。

クレジットカード以外の個人情報は、氏名、メールアドレス、郵便番号、住所、電話番号が漏洩した可能性があるという。

今回の件に関して、多くの人たちが不安な状況だと思われる。ソースネクストの利用者はどのような対応をすればよいのか? 以下はソースネクストのコメントである。

<ソースネクストによる漏洩に関する説明>

「既に弊社では、クレジットカード会社と連携し、漏えいした可能性のあるクレジットカードによる取引のモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めております。お客様におかれましても、誠に恐縮ではございますがクレジットカードのご利用明細書に身に覚えのない請求項目がないか、今一度ご確認をお願いいたします。万が一、身に覚えのない請求項目の記載があった場合は、たいへんお手数ですが同クレジットカードの裏面に記載のカード会社にお問い合わせいただきますよう、併せてお願い申し上げます。なお、お客様がクレジットカードの差し替えをご希望される場合、カード再発行の手数料につきましてはお客様にご負担をお掛けしないよう、弊社よりクレジットカード会社に依頼しております」

電子メールにてお詫びとお知らせ

さらにソースネクストは「クレジットカード情報および個人情報が漏えいした可能性のあるお客様には、本日より、電子メールにてお詫びとお知らせを個別にご連絡申し上げております」と説明しており、もしソースネクストを利用した可能性がある人は、メールが届いているかどうかチェックしたほうが良いかもしれない。

なぜすぐに発表しなかったのか

今回の出来事は2023年1月4日に発生している。一部の人たちからは、早く発表してほしかったとの声が出ている。早く発表することにより、不正利用される前にクレジットカードを止めたり、番号変更手続きができる可能性があるからだ。

その件に関してソースネクストは「不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、お客様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠」だったと説明している。



※記事冒頭画像はフリー素材サイト『写真AC』よりネット犯罪のイメージ
※記事内画像はソースネクスト公式サイトより

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