マイクロ波に驚きの可能性!廃油リサイクル・窒化チタン・アスベストの無害化など

  by なみたかし  Tags :  

 電子レンジは、熱を出さないのにどうやって食品を温めるのだろう?

 電子レンジはマイクロ波という波長の短い電波を使って食品を温める機器だ。マイクロ波は、空気やガラス、紙などを通り抜け、金属には反射され、水に吸収されるという性質がある。

 レンジの中には小さな穴がたくさん見える。このなかにある「マグトロン」という真空管がマイクロ波を発生させ、食品に発射される。電子レンジに使用される電波は、マグネトロンという発振器で発生され、1秒間に24億 5千万回(2450MHz=2450×106Hz←水分子の固有振動数)プラスとマイナスの電極の変化を 繰り返す。

 これはFMラジオの約30倍、AMラジオの約2000倍に相当する周波数。電波は金属に当たると反射するので、これにより電子レンジ内では反射して中の物質に 有効にあてることができる。逆に電波をガラスや陶器にあてると透過する。

 電子レン ジで加熱したとき茶碗が熱くなるのは内部の食品が温められその熱が茶碗に伝導するため。電波は、食品のように水分を含む材料にあたると吸収されて発熱する。水は極性分子なので、プラス・マイナスの極を持っていて、これが電波によって分子が 振動し、摩擦熱を発生し、食品の内部から発熱する。これを「誘電加熱」と言う。正・負の電荷を帯びていない分子(無極性分子)や、振動しにくい物質(固体)には電磁波の影響が少なく、加熱されにくい。

 食品を温めるだけではない、今、マイクロ波の新しい性質が注目されている。廃油のリサイクル、アスベストの無害化、無線送電システムなど、様々な可能性が注目されている。 

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参考HP Wikipedia:マイクロ波 JAXA:マイクロ波による太陽エネルギー利用技術(SSPS) サイエンスZERO:電子レンジで鉄が作れる?未知のマイクロ波効果を活用せよ

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