落語家の春風亭一之輔が、5日放送の『笑点』(日本テレビ系)で“大喜利”のメンバーに抜擢されたことが判明。そのキャラクターに好感の声が寄せられている。
一之輔といえば今、落語界で最もチケットが取れないといわれている新進気鋭の人気落語家。年間約900席もの高座に上がり、北は北海道、南は沖縄まで、日本狭しと全国を飛び回っている超売れっ子だ。2012年に人間国宝・柳家小三治に久々の本物と評され、満を持して21人抜きの真打ち昇進を果たしている。
昨年9月、三遊亭円楽さんの代打として登場した際は、大の仲良しでライバルでもある桂宮治をイジり、答えるたびに「宮治君、短い間、お疲れさまでした」「そんなに頑張んなくても、宮治の席には座れそうな気がします」と痛烈。
レギュラーとして初登場となったこの日の挨拶でも、「今まで子どもにも黙ってたんですけど、今日も“お父さんは老人ホームで落語をやりにいくよ”と言ってウソをついてきましたが、あながちウソでもなかったです」と、高齢の先輩方を堂々とイジっていた。
その矢は、司会の春風亭昇太にも及んだ。「どうして一之輔が“笑点”のレギュラーになったか」という問題に対して、選ばれた当の本人も回答。「日テレの偉い人が“半年頑張れば、司会にしてやる”と言ったから」と、昇太を慌てさせた。
ネットでは、
・一之輔師匠、圓楽師匠の系譜を受け継ぐキレ者毒舌キャラを期待。
・いいキャラだし円楽さん並みに司会いじりもできそうだ! がんばれがんばれ!
・宮治さんとのやりとりも仲良さげでいいですね 毒舌キャラ入ると締まりますねえ
・一之輔さん良いねw 腹黒キャラはやっぱりいて欲しい。
など、おおむね好評のよう。ちなみに昨日の平均世帯視聴率は15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今年最高を更新している。飄々とした風貌でありながらチクリと刺すタイプは、まさに円楽さんを思わせる。その毒で大いに、これからの『笑点』をかき回してほしいものだ。