声優・小市眞琴、理想の声優像明かす「誰が見てもすごいと思う芝居をする方たちにあこがれます!」 TVアニメ「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」インタビュー

  by ときたたかし  Tags :  

世界中に多くのファンを抱える人気ストーリーRPG「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ初のアニメ化プロジェクトとして注目を集めている、TVアニメ「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」が現在放送中です。

舞台は七耀暦1205年。ゼムリア大陸北西部に位置するノーザンブリア自治州。この土地で生まれ育ち、“北の猟兵”としてノーザンブリアを守るために戦うヒロイン・ラヴィの視点で描かれるオリジナルストーリーで、その主人公ラヴィアン・ウィンスレットを人気声優の小市眞琴さんが演じています。お話をうかがいました。

■公式サイト:https://sen-anime.jp/ [リンク]


●世界に多くのファンを抱える人気ストーリーRPG「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ初のアニメ化プロジェクトですが、元のゲームはどういうイメージで捉えていましたか?

タイトルは知っていたのですが、実際にプレイをしたことはなかったです。有名な作品という印象でしたが、内容を見ていくと細かいストーリーがたくさんあり、キャラクターもたくさん出て来たので、これは確かに愛される作品だなと思いましたね。(出演は)うれしさが強かったのですが、素敵な作品でオリジナルの主人公。私で大丈夫かなと思いました(笑)。

●そして戦うヒロイン・ラヴィはかっこいいイメージが強いと思いますが、演じてみていかがでしたか?

寡黙でクールであまり話さない、年相応の単独行動をしますが、お茶目な一面もある。観てくださる方も、どんどん愛着が湧いてくるのではないかなと思いました。ただ、強いは強いですが、幼さ、反抗期なところもあったりするので、感情面は豊かだと思いました。戦士としての強さも次第に出てくるので、その成長過程も一緒に観ていただければと思います。

●演じる時に大切にしていたことはありますか?

クールな部分があるキャラクターで基本的には寡黙なので、まわりがしゃべっていることに相槌を打ったりしているんです。でも、感情は豊か。寡黙だと、一言一言が重要になってくるんですが、特に後半はその一言が重いので、そこは監督たちとも話し合いながら演じました。

●収録を終えて作品のテーマなど、何か受け取ったものはありますか?

英雄がテーマなので、英雄についてたくさん考えていました。「そもそも英雄とは何?」に始まり、自分にとっての英雄とは何なのだろうということまで、しみじみ考えましたね。あとはラヴィの成長がとても早いので、わたしも頑張って追いつかなきゃ!というような瞬間が多々ありました。そういう意味でも刺激を受けた作品だったなと思います。

●また、ご自身のキャリアにおいて今この作品に出会ったことは、何か意味がありましたでしょうか?

実は、わたしが演じるにはめずらしいキャラクターだと思っています。これまではかなり自分の感情を表に出すキャラクターを演じることが多かったから、感情を表に出さなくとも伝わる芝居を考えることが大変でした。演じていて大変でしたが、成長につながったと思います。

●ところで、声優として日々気をつけていることはありますか?

のどが弱いので加湿や、就寝時にマフラーを巻いたり、女の子のキャラクターを演じる際は前日にお酒を飲まないとか(笑)。ちょっとしたことで声質が変わるタイプなんです。反対に男の子を演じる際は、ちょっとかすれていたほうが調子がいいので、次の日の収録に応じて前日の過ごし方が変わってくることですかね。

●声優になってよかったなと思うことは何ですか?

最近すごく感じるのは、いろいろなキャラクターを演じさせていただけることですね。声優の場合、動物もありますし、男女、年齢も幅広い。自分のキャリアを積めば積むだけ、役柄の幅も広がってくるんですよね。なので今、どのキャラクターを演じていても楽しいなって思えているので、これが声優になってよかったなと思うことのひとつです。

●ちなみに今やってみたいなと思うキャラクターはありますか?

難しいですね。でも、もっとキャリアを重ねていったら、いつかめちゃくちゃ強いボスを演じてみたいです。終盤で出てくるキーパーソンみたいな、めちゃくちゃおいしいぞという役ですかね(笑)。

●7話くらいから急に解禁されるようなキャラクターですよね(笑)。

そうですね(笑)。途中から出てきて、すごく人気が出ちゃうキャラクターですね。人気の声優さんが声を当てられることが多いので、わたしも早くそのポジションに行ってみたいです。

●目指している理想の声優像は何でしょうか?

尊敬している声優さんが、矢島晶子さん、川上とも子さんなんです。おふたりとも幅が広くて、いろいろな役が出来る方々。わたしが少年役を得意としているところもあるのですが、少年役がナチュラルで素敵なんです。誰が見てもすごいと思う芝居をする方たちにあこがれるので、わたしもそういう声優になりたいと思っているところです。

■ストーリー

七耀暦1205年。
ゼムリア大陸北西部に位置するノーザンブリア自治州で生まれ育った少女ラヴィ。彼女は故郷を守るため、そして、かつて英雄として崇められながらノーザンブリアを裏切った祖父・ヴラドと自身は違うのだと証明するため、大陸最大の猟兵団として名高い《北の猟兵》に志願し任務を遂行していた。任務に没頭するあまり規律違反を繰り返すラヴィは、ある時、マーティ、イセリア、タリオンと小隊を組まされ無謀ともいえるエレボニア帝国への内偵任務を命じられる。ノーザンブリアを脅かす未知の存在《帝国の英雄》の情報を掴むために。

「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」

TOKYO MX : 1月8日より毎週日曜日23:30〜
AT-X : 1月9日より毎週月曜日23:00〜
BS12 トゥエルビ: 1月12日より毎週木曜日26:00〜
1月6日より毎週金曜日22:00〜
DMM TVにて地上波先行配信!

(C) 2023 Nihon Falcom/「閃の軌跡NW」製作委員会

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo