林瑠奈は「同期を置き去り」弓木奈於は「ジェスチャー警告」中村麗乃は「ベリーシャーク」! 乃木坂46「海にサメ」選手権3人の異才

  by genkanaketara  Tags :  

 23日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)は、久々の当たり回だったのではないだろうか? この24日から連続テレビ小説『舞いあがれ!』に初登場した山下美月を始め、久保史緒里与田祐希といった3期メンバー、さらには4期では賀喜遥香筒井あやめ佐藤璃果など女優業も活発な乃木坂46。

そこで企画されたのが、「目指せ大女優! 乃木ザカデミー賞」。女優として、今後どんなトリッキーな芝居にも対応できるよう、与えられた設定やセリフで自由演技してもらった。

まずはスタジオで、ある限定されたシチュエーションでの「ごめんね」「おめでとう」といったセリフでアドリブ芝居をしてもらうことに。その中でのキャプテン・秋元真夏の大根アクトは、むしろメンバーに安心感を与えたに違いない。また、賀喜のどこか憑依した演技は、普段のイメージとは真逆の「悪女」の演技への期待も抱かせた。

企画としてはベタではあるが、テンポよく進むので見飽きることがないこの企画。どのメンバーも個性を生かした芝居が進む中、続いてはロケ企画「海に一言」選手権。メンバーは「大好きな人にフラれて……」というざっくりしたテーマのもと、海辺で、自らセリフも考えて「フラれた女性」を好演。

中でも出色だったのは15歳の5期生、小川彩の一言。「もう絶対にノート見せてあげない!」という、等身大のセリフにスタジオが沸いた。また伊藤理々杏も、歌だけではなく演技面での才能の片鱗もうかがわせた。

だがここから、ある3人のメンバーによる“怪演”が、甘酸っぱい青春物語に浸っていた視聴者を、笑いに突き落とす。テーマは同じく海というシチュエーションではあるが、様相は一変。「海水浴を楽しむ友人の背後に巨大なサメの背びれを発見。その危機的状況でアドリブ演技をしてもらう」という、“海でサメ”選手権での回答だ。

柴田柚菜がカメラからフレームアウトする熱演で笑いを起こしながらも感心させ、菅原咲月へと続いた後だった。3人目の林瑠奈が考えたプランが、同期の矢久保美緒が海で戯れているという前提を作った上で、「命の危機~! 大丈夫~!?」と、どこか他人行儀なセリフで、サメに襲われる張本人に向かって絶叫して呼びかけながらもその場を動かず、「あ……バイバイ」と手を振り、無情にも別れを告げるという“ホラー”。

続く4人目が、実は演技経験も豊富な弓木奈於。まずは表情でサメの発見を我々に知らせ、一気に画面に惹きこんだあと、恐怖のあまり声が出ないのか、それとも、サメに気づかれないようにしたのかは定かではないが、なぜか身振り手振りで、サメが大きく口を開けた時の大きさや、サメの背びれ、その泳ぎを再現し、襲われようとしている友人になぜかジェスチャーで知らせるという、常人では思いつかないアドリブを見せた。

ただし、そもそもどうして制服姿なのかは分からないが、「JK弓木」はその直後、いきなり自分の腹に手を当てながら、珍しく野太い声で「あああああ」と絶叫。「助けてー!」と悲鳴をあげていた。状況から察するに、弓木がジェスチャーを駆使して危機を伝えようとしていた友人はすでに残念なことになり、さらにはそのサメが、今度は弓木のいる砂浜まで上陸してきたのかもしれない。

実際なら頭から食いつかれてしまうとは思うのだが、なぜか、サメは彼女のボディを直撃。そして本来なら、お腹を貫通しているとは思うのだが、彼女は、腹痛くらいの感じでお腹をおさえてSOSを求めていた。結局どういう構想をもって演技に落とし込んだのかは本人しか分からないし、もはや別次元の戦い方で他を圧倒しているのは間違いないが、いきなり「声を出さない」という着想を得たのは秀逸すぎる。

そんな現「頭NO王」に続いたのが、前チャンピオン・中村麗乃。「ねぇ、サメ! シャーク! ベリーシャーク!」と、外国人の友人に向かってなのか、英語で呼びかけていた。迫りくる危機を「とても」と強調しても、サメの前では何の意味もなさないが、これこそ中村の所以。考え出せそうで、なかなか言えないセリフだ。この林、弓木、中村は、どんなお題をやらせても面白いし、逆にシリアスな演技もいけるのではないかと思う。

この後も「憧れていた人間に生まれ変わった人魚」の最初の一言で、中西アルノが突然、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の挿入歌『パート・オブ・ユア・ワールド』を歌うなど、メンバーのキャラクターが存分に発揮されていた企画だった。気になる後編は次回。一体どんな“大女優”が誕生するのか、今から楽しみだ。

ライター。