幸楽苑の餃子居酒屋業態“餃子の味よし”! “揚げ焼き”の餃子とカレーライスが旨い

  by 井手隊長  Tags :  

全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。全国に433店舗(2022年10月現在)を展開するラーメン店の一大チェーン“幸楽苑”。その歴史は古く、1954年に創業者の新井田司さんが福島県会津若松市に“味よし食堂”を開店したのがその始まり。6坪の店舗で従業員3人の小さな食堂がそのルーツだった。1967年に“幸楽苑”と改称し、福島県内を中心にだんだん店舗展開していく。都内に初進出したのは2000年だ。

今では知らない人はいない超有名チェーンになった幸楽苑だが、渋谷に餃子居酒屋業態のお店をオープンしていたことをご存じだろうか?

その名も“餃子の味よし 渋谷道玄坂店”。そう、幸楽苑の創業当時の“味よし食堂”に原点回帰して作ったお店なのである。ちょい飲みにピッタリな業態で、ラーメン店寄りの幸楽苑と比べてお酒とおつまみメインで楽しめるお店が誕生した。

まずは看板メニューの「焼餃子」。1枚310円と、“餃子の王将”や“日高屋”と比べると少し高めの値段だが、これがまずとても美味しい。味よし食堂創業当時の“揚げ焼き”という手法で焼いているそうで、表面のいい焼き色と香ばしさ、そしてふっくらとした仕上がりが最高だ。なかなか他で見ない焼き方で、これだけでもオリジナリティがあって良い。

「肉味噌もやし」や「鶏モモ1枚からあげ」など写真入りの看板メニューは基本素晴らしい仕上がり。一杯目だけ注文できる「メガハイボール」は330円サービスだ。

そして、意外な伏兵が「カレーライス」。370円という驚異的な安さで、餃子やハムカツと一緒に食べても旨い。ひき肉がたくさんで、野菜がいっぱい溶け込んだモッタリ系のカレーだ。

一点要注意なのはシメのラーメン。ラーメンメニューが「パーコー風からあげらーめん」の一択のみなので、ラーメンで締めたい人はある程度お腹に余裕を持たせた状態で注文しよう。

単純に幸楽苑のメニューの見せ方を変えたお店ではなく、創業時のメニューを看板にしながらあくまでオリジナルなのが大変好印象。今後東京にもお店が増えていくと思うが、ちょい飲みにバッチリなお店なのでぜひお立ち寄りいただきたい。

餃子の味よし 渋谷道玄坂店
東京都渋谷区道玄坂2丁目16-6
03-5457-5077

井手隊長

ラーメンライター/ミュージシャン 全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.、Rettyグルメニュース、favy、るるぶNEWSへの連載のほか、番組・雑誌の出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。 その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。

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