日本一熱いご当地ラーメンを食べてみた

  by 椿  Tags :  

まだまだ寒さが続くこの季節。お店や家の中で、温かいラーメンを口にしてホッとする人も多いだろう。国民食ラーメンは全国で食べられており、その地域独特の“ご当地ラーメン”も多い。そんな中、『日本一熱いご当地ラーメン』が食べられると聞きつけ、新横浜ラーメン博物館へ行ってきた。

 

『日本一熱いご当地ラーメン』の正体は、土鍋で提供される“鍋焼きラーメン”。高知県中部の須崎市で、戦後から今も食べられているご当地ラーメンの一種。元祖は谷口食堂で、出前のラーメンが冷めないようにと、ホーロー鍋を使ったのがはじまり。その後、それが土鍋に変わっていったのだ。須崎市では、現在でも36店舗で提供されており、地元のソウルフードとして愛されている。実は、谷口食堂は33年前に閉店しているが、地元の熱い想いにこたえて、今回、新横浜ラーメン博物館で復活したのだ。

 

鍋焼きラーメン(750円)は、鶏がら醤油スープにストレートの細麺。具は、ちくわと青ネギ、親鳥の肉、生卵。スープを飲むと、口の中に鶏がらの風味が一気に広がってくる。鍋で提供されるせいか、麺は少し歯ごたえを感じる固め。親鳥のコリコリした歯ごたえと奥から染み出る旨味。卵は崩しながら食べたり、熱々のスープの中で半熟状態にしたり。たくあんの古漬けが付いて来るので、ご飯(ひとくち:50円、小:100円、大:150円)を一緒にオーダーすると、食べ終わった後のスープで鶏雑炊風の楽しみ方もできる。

新横浜ラーメン博物館では、他のご当地ラーメン店と温度を比較したんだそう。結果は、札幌83.9℃、東京66.1℃、博多73.2℃。須崎の鍋焼きラーメンは97.1℃とぶっちぎりの1位となった。土鍋なので冷めにくく、最後まで熱々のままいただけるのは嬉しい。

熱いのは覚悟の元だったが、案の定、ひとくち目のスープで口の中を火傷した。それでもおかわりしたくなるようなラーメンである。鍋焼きうどんもいいけど、熱々の鍋焼きラーメンでこの冬を乗り切ってみてはいかが?

 

※2013年1月26日から4月7日までの期間限定の出店。

 

新横浜ラーメン博物館
http://www.raumen.co.jp/home/index2.html