シンガーソングライターの川本真琴さん(48歳)が、サブスクリプション、いわゆるサブスクと呼ばれているサービスに対し、痛烈に批判するコメントを自身の公式Twitterに投稿している。
その気持ちはかなり強いもの
サブスクに対して「考えた人は地獄に堕ちてほしい」とまで発言しており、その気持ちはかなり強いもの。また、彼女の発言に対して音楽配信サービス『OTOTOY』(オトトイ)の代表・竹中直純さんも反応を示している。
<川本真琴さんのTwitterコメント>
「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている」
サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている。
— 川本真琴 (@19740119) September 19, 2022
サブスクというシステムを考えた人は地獄を作ってそこにいろんな人を堕としている。 https://t.co/vybcvRImq8
— 竹中直純 / Naozumi Takenaka (@uhyoppo) September 21, 2022
サブスクの悪影響とは
動画配信、音楽配信、ドリンク提供、そのほかさまざまなサブスクサービスを受けている人は少なくないと思うが、川本真琴さんのようなアーティストは、サブスクの影響で甚大な損失が発生しているということだろうか。
消費者にはわかりにくいサブスクの奥側
音楽を聴く側である消費者の私たちではわからない何かがサブスクサービスの奥にありそうだ。この件に関して、音楽ストアOTOTOYの代表である竹中直純さんにコメントを頂いた。
<竹中直純さんのコメント>
「サブスクリプションの概念自体は昭和時代から近所の本屋に頼むと雑誌が毎月勝手に届く仕組みなんかで存在していて、日本語にない質感の言葉がたまたま新語として普及しただけなんですよね。
しかしこのサブスクリプションがデジタル化された音楽や映像と結びつき、配送コスト(大雑把に言えば)ゼロということも伴って、ユーザーにとって値頃感のある料金をまず決めたことから、サービスに依存するユーザーも爆発的に増えました。
数は力ですから、既存産業のビジネスに及ぼす影響は当然大きくなり、(ダウンロードはオワコンみたいな)基本的モデルのリプレイスまで起ころうとしています。
ユーザー数がこのように膨張することを権利者側は予測出来なかったのかもしれませんが、ユーザーが払った金をトップオフで半分くらい(各社とも公式には開示されてないようですが)取ったあと権利者に分配する順番をプラットフォームが最初に決めてしまったところに今回の地獄問題の本質は集約するのではないかと思います。
ダウンロード販売は権利者が取る(プラットフォームが権利者に支払う)割合が最優先で決まっています。しかしサブスクリプションは相当な割合のプラットフォームサービス料を最初に徴収されるところが異なります。
この決めを臆面なくできる人はどこまでも自身の利益追求ができる考えの持ち主で、そういう意味でいえばもうちょっと社会・文化に貢献するような利他の考えを持ってほしいし、今回のこのツイートは自分の知人にそんな考えの人がいたらつきあいたくないし地獄に堕ちてもちっともかまわないよねということを、見事に短くまとめた魂の叫びだと感じています」
音楽作品の販売システムはまだ……
音楽配信サービスは極めて便利なものだ。いつでもどこでも聴ける。しかし、その音楽作品の販売システムは、まだまだ考えなくてはならない部分があるといえそうだ。皆さんは、今回の川本真琴さんの思い、どのように感じただろうか。
※冒頭画像はフリー素材サイト『写真AC』より音楽配信を聴いている消費者のイメージ