ドミノ・ピザが「チーズの羽根は餃子ではなくピザにこそふさわしい!」と開発した『チーズファンタジー・クワトロ』は焼きチーズだった!

  by 古川 智規  Tags :  

ドミノ・ピザ ジャパンは、チーズの羽根が付いて、さらに通常の約2倍のチーズをのせた『チーズファンタジー・クワトロ』を期間限定で販売している。
羽根と言えば餃子。しかし同社はいう「近年、餃子でもチーズの羽根を付けるレシピが人気を博しています。しかし、待っていただきたい。チーズといえばぜったいピザ。ドミノ・ピザは、宅配ピザNo.1チェーン店の名誉にかけて、チーズの羽根はピザにこそふさわしいことを示してみせます」と。
いや、いや、いや、こちらこそちょっと待ってほしい。人気があるといっても何でも真似すればいいというものではない。いくら何でもそれは無理筋なのでは?と思いながら食べてみた。

同社が本品を開発した経緯は次の通りである。プレスリリースからそのまま引用する。

近年、餃子にチーズの羽根をまとわせるレシピが人気を博しています。それはとてもおいしいことは認めます。しかし、ドミノ・ピザは、「チーズが一番合うのはピザ」と信じています。ぜったい餃子以上に、チーズの羽根はピザに合うはず。チーズとピザのベストマッチを改めてお客様に知っていただきたい。そんな想いから、開発チームが腕によりをかけて作りました。それが、『チーズファンタジー・クワトロ』。チーズの羽根のサクサクパリパリの独特の食感に、4種類のチーズ、そして、約2倍のチーズ量と、チーズ尽くし。もう、チーズの味わいが五感をしびれさせること間違いなし。商品コンセプトは、“チーズが生み出すファンタジー”。ドミノ・ピザで人気の、①ドミノ・デラックス、②アメリカン、③ガーリック・マスター、④高麗カルビの4つの味に3種類のチーズをのせて、チーズを知り尽くしたドミノ・ピザがお贈りする、新しいチーズの羽根付きのピザの誕生です。
ぜひ、見栄えと味わいで、餃子のチーズの羽根と比べていただき、チーズの羽根はピザにこそふさわしいことを実感してください!

気持ちはわかる。人気にあやかることはビジネスの常とう手段だ。悪いことではない。むしろ一歩間違えれば「パクリ」と言われかねないことを堂々とやるのだからそこはあっぱれと思う。しかし消費者とすれば結論は美味しければいいのだ。
本品のミソはピザの耳部分にある。「北海道産の芳醇ゴーダチーズ」と「北海道産のチェダーチーズ」をのせてオーブンで焼き上げ、羽根に仕上げた。ピザそのものの4つの味はごく平凡で、人気のあるものを4つ並べたものなので、ここについては普通に美味しいはずだし、万人に受け入れられるはずだ。

確かにピザを食べるときには耳の部分を持って食べることが多い。これは最も固い部分で最後まで型崩れせずに食べきることができるからで、自然な成り行きと言えるだろう。それがため、耳の部分は最後に残ることになり、それまでの様々なトッピングやソースやチーズといった多彩な味がなくなり、最後に最も味のない部分を食べることになる。これが多くのピースを食べるときの飽きにつながる要因の一つだろう。

それが本品では耳の部分が最もチーズっぽい。といよりもチーズ焼きそのもので、チーズを食後に食べているような感覚で、言い過ぎかもしれないが食後にチーズを食するフランス料理のフルコースに通じところがある。
餃子の羽根と言ってしまうには見た目は確かにそうだが、食べ物としては全く別物で確かにピザには合う。その点において、うたい文句に偽りなしの逸品だった。

ところで、ピザばかり食べているとやはり飽きが来るのは仕方のないことだが、ドミノピザのスープは同時に注文するのにおススメできる合わせ技だ。全種類を食したことがあるがどのスープも美味しい。単品で注文したいくらいに美味しいので、ピザとともに頼んでみてはいかがだろうか。濃厚なスープに驚くはずだ。今回はミネストローネにしてみた。具だくさんで本家のイタリアではあまり見ない豆入りのトマトの風味豊かなスープだ。

餃子の羽根に叩きつけた挑戦状だったが、フィールド違いで勝負なしと言ったところだろうか。しかしこの耳は香ばしくて美味しく、濃厚なチーズそのものの風味を堪能できるので、たかが耳、されど耳と感じることができるだろう。それほどピザにとっては大切な部分だ。

※写真はすべて記者撮影

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