アップルの発表イベントでは、「iPhone 14」シリーズだけでなく、「AirPods Pro(第2世代)」の発表も行われました。
H2チップ採用により、ノイズキャンセル機能も2倍、1回の充電で6時間使えるバッテリー持続時間を実現するなど、大幅に機能強化されました。一方で価格は3万9800円と、第1世代の発売開始価格(2万7800円)と比較しても大幅にアップとなります。
外音取り込みモードでは、サイレンや電動工具などの騒音を最小に抑えたり、iPhoneのTrueDepthカメラで耳の形状計測を行なって空間オーディオ機能を向上させるなど、単純に音質を上げるだけでない機能強化も図られています。
ケースも機能が強化されました。「探す」アプリで位置情報を詳細に得られる他、ワイヤレス充電がQiだけでなく「Apple Watch」の充電器にも対応するなど、予想以上の機能が盛り込まれています。
順当進化という以上の機能アップで期待が持てるAirPods Pro(第2世代)ですが、現物を聞いていないので早急な判断はできないものの、ノイズキャンセリング機能や音質といった一つ一つの機能を軸に比較すると、AirPods Proよりも高性能なイヤホンや性能が同等でも安価なものはあります。一方で、AirPodsシリーズの強みは個々の性能もありますが、それ以上にiPhoneなどアップル製品と組み合わせた際の総合的な親和性、意識しないで使える使い勝手にあると思います。
どこまで求めるかにもよりますが、AirPods Proを持っている人は買い換えなくても大丈夫な人も多いかと思います。AirPodsからのステップアップや、他のノイズキャンセリングイヤホンで満足できなかった人などは一つの選択肢としてアリだと思います。とはいえ、買い替えでの満足度としては、iPhone12や13からiPhone 14に買い換えるよりも、AirPods Pro(第2世代)を買うことの方が満足度は高いかなという予感がします。