帯は「適当に結ぶのがポイント」!? 中学生に実施した浴衣の「着方教室」プリントに「わかりやすい」の声

山形県在住で『おとなのときめきふだん着物』(河出書房新社)など着物や手芸分野の著作を刊行しているエッセイスト・イラストレーターのきくちいまさん(@imappage)が、地元の中学校で家庭科の授業の一環として浴衣の着方教室を行なった際に配ったプリントをTwitterで公開。浴衣の仕組みやたたみ方、帯の結び方をイラストで紹介しており、「わかりやすい」という反応が多数寄せられていました。

イラストでは、浴衣が1反(約12m×幅36〜38cm)から袖・身頃・おくみ・本衿・かけ衿で出来ていることを示して、生地が痛んだ際には裏返しにするなどの工夫をしつつ着続けられることや、寸法直しが容易であることを特徴として挙げられています。また、たたみ方は右側に裾がくるように置いて、おくみ同士を重ね、袖と袖を合わせて収納する場所に合わせて折っていきます。洗濯もネットに入れて洗うことができ、着物用のハンガーがあると便利とのこと。

帯の結び方は、女物の場合だとウエストの位置、男物だとヘソ下・腰骨の位置。「脱落しなければOK!」と強調されています。きくちさんによると「半幅帯は”適当に”結ぶのが一番のポイント」といい、「靴紐が結べるなら誰でも結べます!」と話します。

中学校で教えた際には「自分で着られるようになるための教室にしたかった」といい、「“着付”というと誰かに着せるものというニュアンスが感じられるため、あえて”着方“という言い方にしました」というきくちさん。「多感な中学生に、浴衣は夏のファッションと知ってもらえたらいいなと思います」と話し、「プロのエッセイスト&イラストレーターなので、本来なら無料で配布するべきではないのかもしれませんが、次世代への和装教育と思って公開しました」とTwitterに画像を上げた理由を語ってくれました。 

「ご自由にお使いいただくことで、より多くの方々の目に触れ、浴衣を楽しむ人がひとりでも増えてくれたら嬉しいです」と話すきくちさんは、京都きもの市場が運営しているメディア『きものと』でイラストエッセイを連載中。和装に関心がある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

きくちいまが、今考えるきもののこと(きものと)
https://www.kimonoichiba.com/media/pick_column/ima_kikuchi_thinks/ [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/imappage [リンク]

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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