ペットと共に生きて行くために

  by 中島 榎音  Tags :  

あなたのお宅に飼い猫または飼い犬は居るだろうか。現代はウサギ、フェレット、

トカゲにオカメインコ、カメなど様々なペットの名が挙がることだろう。

2012年度の犬・猫 推計飼育頭数全国合計は、2年連続でほぼ横ばいの21,282千頭
(犬:11,534千頭、猫:9,748千頭)
非飼育者の今後の飼育意向は現在の飼育状況の約1.8倍あるそうだ。

http://www.petfood.or.jp/index.html

著者の家及び近隣の実家では、著者が幼少の頃からブランクを開けることなく犬を飼い

続けて来た。小型犬の1頭飼いから始まり、母の何十回目かの誕生日から2頭、3頭と

増え続け、現在はつがいの犬から生まれた姉弟犬合計4頭が暮らす。姉弟犬のうちの

貰いうけたオス犬1頭が我が家の愛犬だ。

最近はペット同居可のマンションや、ペット同伴可のホテルやペンションなども増え、人間の

家族と共に旅行するのも定番のようで、ハイウェイのパーキングエリアもペット連れの家族がさ

散歩をさせたり休息を取っていて和やかな雰囲気を添えている。(犬嫌いの人も居るだろうと

察しはするが)

高度な医療技術の更なる発展が、人間と並びペットの長寿に貢献している。

その結果、高齢化に伴い発症する病気なども増えている。現に、犬を飼い続けている

著者の実母は、老犬の介護を何度も経験している。人間が衰えるのと大差なく、内臓機能や視神経

などが老化によって衰えていく。前述のペットの飼育者、非飼育者も、自身の親の介護よりも先に

ペットの介護という大きな出来事が自分にも起こりうることを想定することは今後非常に重要な条項の

1つになると考える。

2012年に『ペットビジョン』というペットのオンラインドラッグストアの会員を対象に行われたアンケートでは

犬705と猫335の有効回答数のうち、ペット保険加入済が22%。16%が加入を検討。しかし、相反して53%が

未加入であり、今後の加入検討なしとの結果が出た。

最近は多頭飼の犬を散歩している光景を多く目にするようになったし、若い学生の未婚カップルのような人達もペットを

散歩するところも見かける。同様にペットを飼う人間として心の中をよぎる不安を表すとすれば

ペットの健康に関しての対策、予防接種や保険加入などは万全なのかどうか、ということだ。

ここ10年あまりで様々な公園にドッグランも出来て犬も人間も一緒に楽しめる本当の意味での

憩いの場となった。しかし反面、犬好きな人達が集まることを逆手に取り、沢山の犬や猫が置き去りにされて

いることも無視できない痛ましい事実だ。又、動物病院敷地内にペットを捨てていくケースもよく耳にする。

ペットを家族として暮らす人には考えられないような残酷な事実だろう。教会などに乳幼児を置いていく

心理と同じだろうか。どちらにしても理解し、許容するのは難しいだろう。

先進国を筆頭に、諸外国ではペットの展示販売をしている国が少ない。昨年問題になり、改善がみられた

ほぼ24時間営業のペットショップでのペットの展示状態。煌々と明かりの点灯する場所で起きている状態を

強要されればペットでなくとも体調を崩す。特定の犬種が流行れば、購入希望者が増加し、無理な出産を

繰り返される母犬も増える。動物を愛する者として、現在、もしくは将来的にペットをと考えている方には

処分を待つ動物達が保護されている施設を見ていただきたい。自分達が一緒に暮らそうと想像している犬猫

1頭と背中合わせに、死を待つ何百匹という動物達が存在することをしっかりと理解してもらいたいのだ。

更に、1年間のうちに風邪を引いたり、お腹を壊したりする自分と同様に、ペットも体調を崩す時もあるし、

老いて行くのだということを、将来の飼い主には認識して頂きたい。

医療という面にスポットを当てると、人間とペットの大きな違いは国民健康保険という社会的な福祉体制が

無いと言うことだろう。犬1頭が実費で診察に掛かれば、血液検査だけでも1万円は平均で越えてしまう。

初診料は動物病院で差はあれど、診察、検査、薬の処方などで会計時は何万円というのは決して珍しくない。

更に、人間よりも何倍も早いスピードで年を取っていく犬や猫は、一度体調を崩すとかなりの速さで悪化する。

2,3日様子を見ている間にも、あなたの大切なペットの身体の中では病気は想像を超える速さで進行して行く。

お金が掛かるかも知れないという理由で、獣医連れて行かれないという理由を作らない為にも、ペット保険の加入を、

一ペットの飼い主としてお薦めしたい。毎月1回の外食を大事なペットの保険代に我慢するのは、我慢でもなんでもなく、

飼い主とペットが日々心穏やかに過ごす為の最良の選択肢だともいえる。

犬は人間の最良の友人というが、ペットを飼う人に聞きたいのは何を彼らに期待するのかと言うことだ。

彼らは大きく成長してお金を稼いでくることもないし、孫を連れてくることもない。話し相手も会話という意味合い

では私たち人間の一方通行だろう。

しかし、あなたがどんな性格でどんな楽しい部分があって、どんなに直さなければいけないような困った部分が

あったとしても、それであなたを判断したり評価したりはしない。帰宅すれば玄関に駆け寄りあなたの帰りを

喜び、あなたが嬉しいときも寂しい時も悲しみに打ちひしがれている時も、そっと傍に居て心を寄り添って

くれる相手だ。人間としての家族とも、ファッションの1つとしてのアイテムとも全く違うと言うことを、頭と心の

双方で認識して頂きたい。

 

余談だが、現在6歳(人間に例えれば40代)の我が愛犬は、肝臓の数値が高くなったため、現在入院3日目。

1日目の検査、点滴、入院費用で保険未加入の場合、有に3万円は超えるだろう。それが退院まで毎日続く。

次回は、上記を踏まえて保険の仕組みとなぜ必要なのかを記述したいと思う。

東京在住1男児の母。 書くこと、読むこと、議論することが 人生の喜び。 日々、心に留まったことを記事にしていく。

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