岸田文雄総理大臣は2022年8月10日に内閣改造を行い、デジタル大臣に自由民主党広報本部長だった河野太郎氏(@konotarogomame)が起用されました。
河野氏は、就任当日に行われる記者会見を行わず、書面で「国民生活を便利にするとともに、温もりある社会をつくるためのデジタル化をしっかり進めてまいります。その他の担当においても、現状をしっかり把握し、これまで以上に国民の利益になる行政が行えるよう努力してまいります。よろしくお願い申し上げます」とコメント。8月12日に初会見が行われる予定となっています。
時事通信は、この就任会見を行われなかったことを『河野デジタル相ら、記者会見せず 官邸は「改造当日」指示』との記事を配信。次のように報じています。
関係者によれば、首相官邸は全閣僚に同日中の会見を指示していた。河野氏は「記者を待たせて深夜の会見を行うのは本意ではない」と話しているという。
これに対して、河野氏はTwitterで次のようにツイートしています。
「今晩遅くなりそうなので、会見は金曜日にしますね」「了解」というのが時事通信の見出しになるとこうなる。
河野デジタル相、記者会見せず 官邸指示を拒否(時事通信)#Yahooニュースhttps://t.co/L55FFvok3B
— 河野太郎 (@konotarogomame) August 10, 2022
「今晩遅くなりそうなので、会見は金曜日にしますね」「了解」というのが時事通信の見出しになるとこうなる。
時事通信の記事は19時40分に配信。Yahoo!ニュースでは『河野氏は会見せず 官邸指示を拒否』としてトピックスになっていました。その後、河野大臣が21時6分にツイートしたことを受けてか、8月11日0時10分にTBSニュースの記事が『河野氏 会見せず書面でコメント』としてトピックスになっています。
「デジタル強者」「印象操作怖い」「時事通信はどう反撃する?」など、さまざまな反応が多数寄せられていた河野大臣のツイート。デジタル庁統括官(デジタル社会共通機能担当)の楠正憲氏(@masanork)は、大臣の初登庁が就任当日にならなかったことについて、次のようにツイートしています。
今晩の初登庁がなくなったことで、改造前から決まっていた仕事の約束を守れて本当に助かった。大臣のツイートを拝見して、昼過ぎに何があったか事情を推察して改めて感謝 https://t.co/tNwZSjcPpp
— Masanori Kusunoki / 楠 正憲 (@masanork) August 10, 2022
今晩の初登庁がなくなったことで、改造前から決まっていた仕事の約束を守れて本当に助かった。大臣のツイートを拝見して、昼過ぎに何があったか事情を推察して改めて感謝
もともと河野氏は菅義偉内閣の規制改革担当大臣に任命された際に、深夜になる事が多い就任会見について見直しを提案。岸田政権が発足してから、官邸での就任会見は取りやめになり、各省庁での会見のみになっています。また、規制改革担当大臣在任中は、霞が関の働き方改革を推進しており、特に官僚の長時間労働についてもメスを入れてきました。
今回、デジタル大臣のほかに消費者及び食品安全担当と国家公務員制度担当を兼ねている河野氏。省庁の業務の見直しを再び進めることができるのか注目されます。
※トップ画像はTwitterより
https://twitter.com/konotarogomame [リンク]