「愛らしすぎる」「ずっと幸せでいてほしい」 化けタヌキと結婚した女子が遊園地のジンクスのため頑張るマンガがカッコかわいかった

人生に嫌気が差した人間をタヌキにスカウトしようとする変わり者・こがね丸を中心に、タヌキと人間の不思議な関係の物語を紡いでいる奈川トモさん(@nagawatomo)のマンガ『お前、タヌキにならねーか?』(comicPOOL)。最新話ではケガをしていることを助けてくれたリクちゃんと結婚したタヌキチのカップルと、こがね丸&野々原雪と一緒に遊園地でダブルデートをしているうちに、あるジンクスに挑戦するというストーリーになっています。

※参考記事 「控えめに言って尊い」「お互いを想い合っていて良い」 恩返しのつもりが人間と結婚したタヌキのマンガが切なくも暖かかった
https://otajo.jp/94915 [リンク]

体験型アトラクション・ドンブリヤママウンテンに挑む2人と2匹。「ゲームなんて久しぶり!」「思ったよりも本格的だね!」とワクワクしているリクちゃんと雪に対して、銃を手に「どうやって使うんだ?」「引き金を引いて的を撃つんだよ。リクちゃんとゲーセン行った時に教わった」と話すこがね丸とタヌキチ。

そこに、「フハハハハ」と笑い声が聞こえてきて、「ドンブリヤマは我々が占拠した!」「たすけてーー、どうしたらいいの!?」と導入の寸劇がはじまります。「なぁ、あいつらタヌキにしたほうがいい?」というこがね丸を「黙って聞きなさい」と笑顔でたしなめるタヌキチをよそに、「みなさん!どうかその銃でドンブリヤマを救って〜ッ!」というお姉さんの声を合図に、リクちゃんが「いくよ!」とやる気まんまんで駆け出します。

現れる敵を次々に命中させていくリクちゃん。「すごい上手!」「すげー」という雪とこがね丸に「でしょ〜、リクちゃんゲームは何でも得意なんだよね」と嬉しそうなタヌキチ。「ありがとう!みんなのおかげでドンブリヤマは平和を取り戻したどん。高得点獲得者を上級者コースへ案内するどん」となって、「タヌキチくんとドンブリヤマの頂上に行ける…!」と思うもつかの間、「この先は高得点を獲得したお客様限定コースで〜す!後ほどみなさま合流できますので〜」と言われて、「え?あれ?」となったリクちゃんだけが先に進むことに。

「リクちゃん楽しんでいるかな〜。そーいえばスコア何点だった?俺は30点」というタヌキチに、「20点でした…」「0てん」と答える雪とこがね丸。一方、思惑が外れたリクちゃん、「強すぎる!過去最高得点出るかーーー!?」と涙目で560点を叩き出していました。

「もう陽が落ちてきましたね〜」「一日早え〜な〜」という雪とこがね丸に、タヌキチが「そーいえばさっき…」と話しかけて……。

「女の子たちが話していたんだけど…、ドンブリヤママウンテンの頂上でジンクスがどうとか…」というタヌキチに、「ジンクス…!」となった雪。「それでリクちゃん、あんなに頑張ってたんだ!」と気づいて、「タヌキチさん、頂上行ってください。タヌキ姿ならきっとこっそり山に登っても気づかれませんから…!」「え?ここ登るの?」「はやくはやく」と急かします。タヌキチは「よくわからないけど…、えいっ」とタヌキに戻って「行ってくる」といいます。

上級者コースクリアした人が見れる滝を前にしたリクちゃん。「タヌキチくんと見たかったな…」とぬいぐるみに口元を埋めているところに、ザザザザザザと登ってきたタヌキチが飛び出してきます。「タッ…」と驚きのあまり「タヌキチく…」と口にしそうになるところを「んぐっ…」と慌てて押さえて、「わー、こんなところにもタヌキがいるんだー」とごまかします。タヌキチは「まさか飛び出した先にリクちゃんがいるなんて…、どこかで人間に戻らないと…」と思います。

「あ!そうだ!」というリクちゃん、「タヌキさん見て…。頂上でこの虹を見たカップルは、ずっと一緒にいられるんだって」と話しかけ、「ただのジンクスだけど…、私…、タヌキチくんに知ってほしかったの。どんなことがあってもずっとずっと…、一緒にいるよって」と想いを言葉にします。そこに「リクちゃん」と呼ぶ声が。

「近道してきた。行こ」と手を差し出すタヌキチに、「うんっ!」と笑顔になるリクちゃん。下から「おーい」と手を振るこがね丸と雪に気づいて返しつつ、タヌキチは「また来ようね。おじいちゃんとおばあちゃんになっても」とリクちゃんに伝えるのでした。

「話が進むにつれてバラバラだった物語のキャラクターたちが、少しづつ何かしらの形で繋がっていく展開が好き」という奈川さん。「ユキとリクを会わせたかったというのが一番の理由で、そうなるとタヌキチとこがね丸が自然と関わってくるので、結果的にダブルデートになりました」と話します。

奈川さんが「内面はとても逞しくカッコイイ子」と語るリクちゃんについて、「イケメン!」「完全に惚れた」という声が上がっていたほか、「夫婦で愛らしすぎる」「ずっと幸せでいてほしい」という反応も寄せられていた今回の遊園地回。「タヌキと人間という種族を越えたカップルを応援してくださる方も多くて嬉しいです」という奈川さんは、「寿命の差が気になって切なくなってしまう方もおられましたが、化けタヌキは普通のタヌキとは少し違う生きものだと思って頂いて良いかもしれません」と話し、「仮にほんの数年しか一緒にいられなかったとしても、本当に大事な人と過ごす一分一秒は一生の糧になるものだと思うので、リクもきっとそれを分かっているんだと思います」といいます。

2022年5月25日に単行本第3巻が刊行された『おまタヌ』。「3巻発売の前後にメディアで取り上げて頂いて、口コミで布教して頂いたり、沢山の方から後押しをして頂いたおかげで、自分が思っていたよりも遥かに多くの方々に読んでいただけているようで、大変嬉しく思っております」と感謝を語る奈川さんによると、過去作『愛しの故・シャーロット』(ジーンLINEコミックス)が、市川うららFMの声優トーク番組『まいラバ』で2022年8月28日放送回で紹介される予定となっています。

『まいラバ』は、2022年3月6日放送回で『おまタヌ』を紹介しており、各種Podcastで聞くことができます。「ぜひアーカイブをチェックしていただけましたら嬉しいです」とのことなので、ファンならば必聴です。

※画像はTwitterより
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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