全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が7月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:神楽坂家系ラーメン MONTANA(牛込神楽坂・神楽坂)
神楽坂沿いに4月にオープンした家系の新店。アメリカンなカフェのようなオシャレなお店。
「モンタ麺 並」を注文。具はチャーシュー、ノリ、ほうれん草、小口ネギ、味玉。麺は極太ストレート。
スープは意外にもオールドスタイルで、豚骨のダシ感と鶏油のまろやかさで食わせる一杯。昔からの家系ファンとしてはとても嬉しいお味。麺はモチモチ感があって存在感あり。チャーシューも大ぶりで美味しい。
店の雰囲気といい、トレンドとは違うオールドスタイル感といい、ある意味個性のあるお店。
第4位:ニューホープ軒(南砂町)
清洲橋通り沿いにある古びた黄色いテントのお店。千駄ヶ谷の“ホープ軒”や吉祥寺の“ホープ軒本舗”とは関係はない。
「チャーシューメン」をいただく。具はチャーシュー5枚、モヤシ、メンマ。麺は中太麺。スープは背脂の浮いた豚骨醤油系。豚骨はそれほど厚みはなく、醤油がしっかり効いていて凄く美味しい。
そして特筆すべきはチャーシュー。塩味が高めだが、肉感しっかりの分厚いチャーシューがなんと5枚。まさにご馳走チャーシュー。
メディアで見たことは殆どないが、最高に美味しい一杯だった。
第3位:らーめん かねかつ(北浦和)
川口の名店が7月に北浦和に移転。
注文は「らーめん」。具はチャーシュー3種(イベリコ豚肩ロースのミディアムレアポークステーキ、ほろほろ鳥モモ・ほろほろ鳥ムネのチャーシュー)、三つ葉、ネギ。麺は太め平打ちちぢれの自家製麺。
ダシの分厚さと醤油のキレが戦う極上スープ。動物と魚介の複合的な旨味に、主張の強い醤油がバツグンに合う。そしてツルツルモチモチの麺も最高。3種のチャーシューも小ぶりながら個性的で、他で食べられない味わい。脱帽の一杯。
第2位:柳麺 マタドール(北千住)
“マタドール”の味噌専門店が9年半で閉店し、“柳麺 マタドール”として6月にリニューアルオープン。マタドールといえば“牛骨”で、どのお店も牛のお店だったが、ここに来て遂に牛以外を解禁。
「贅沢醤油らぁ麺 極」をいただく。
具はバラチャーシュー、肩ロースチャーシュー、味玉、メンマ、ネギ。麺は細めストレート。
丼から香る香りからして最高。スープの素材は鶏、豚、魚介などこれでもかと詰まっていて、素材の旨味が丼からバクハツしているような感覚。複合的な味わいとはまさにこのことで、清湯で落ち着いた見た目ながらダシ感のバクハツ具合はトップレベル。
そしてチャーシューも最高。こんな大ぶりながら柔らかく、バラとロースそれぞれの良さが見える。
とんでもない一杯の登場。必食。
第1位:特麺コツ一丁ラーメン(幡ヶ谷)
2000年オープンの老舗。今まで食べ逃していたことを恥じたい。店主は千駄ヶ谷“ホープ軒”出身。
「ワンタンメン(ニンニクあり、油多め)」をいただく。
醤油ダレの上から背脂を入れ、その上に豚骨スープを注ぐ。具はチャーシュー、ワンタン、ネギ、メンマ、温泉卵。レンゲの上に生ニンニク。麺は太め平打ち縮れの自家製麺。
上質な背脂の甘さが際立つ豚骨スープは最高。モチモチパツパツな低加水麺はかなり独特だが、これがいい個性。スープの持ち上げも良いし、存在感がある。
そして分厚いが柔らかいチャーシューも最高。ワンタンもいい仕上がり。温泉卵がのっているのもオリジナリティ。ノスタルジック感とボリューム、満足度と独創性を兼ね備えた無敵の一杯。これぞ唯一無二なラーメンだ。
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