日向坂46のドキュメンタリー映画の第2弾、『希望と絶望 その涙を誰も知らない』が現在大ヒット公開中です。本作は2020年8月に公開したドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』の制作チームが手掛ける第2弾で、東京ドームでのライブを目標に歌い続けてきた彼女たちの誰も知らない2年間の記録を、普段は見られない裏側を含めて、余すところなく描き出した力作です。公開を記念して、同グループメンバーの金村美玖、河田陽菜、上村ひなのにインタビュー。「観てくださるひとりひとりの心に何か届けば」と3人が語る本作についてお話をうかがいました。
■公式サイト:https://hinatazaka46-documentary.com/ [リンク]
●ドキュメンタリー映画第2弾、ようやくファンの方に届けられることになりましたが、お気持ちとしてはいかがですか?
金村:内容は主に2020年くらいから東京ドーム公演にかけての期間なので、山あり谷ありではあります。コロナ禍でのわたしたちの悩みや葛藤も描かれているので、びっくりされる部分もあるかも知れないですが、そういう側面も含めて日向坂46を好きになってくれればと思います。
河田:タイトルにもあるように“希望と絶望”の「絶望って何?」と思われるかも知れないのですが、わたしたちのこの2年間の活動の中での個人の葛藤やすれ違いなど、わたしたち自身が知らないことも描かれてると思うので、ファンの方がびっくりする内容なのかなと思いました。
上村:ドキュメンタリーだからこそみなさんにお見せすることができるし、この裏側があるからこそ表に出ているわたしたちの喜びもあると思うんです。ライブを観ていても、違った見え方になってくる。ドキドキしますが、みなさんの心に何かひとつでも届けばいいなと思っています!
●その山あり谷ありを経て、東京ドームでの初ライブ発表からおよそ2年3か月ぶりのに“約束の地”に立った瞬間はいかがでしたか?
金村:ようやく「この場所に来られた!」という想いが大きかったです。何かしらの壁が前にあった感じで本当に今回はできるのかどうかの瀬戸際でしたが、満員の東京ドームが観たいことがわたしたちの夢でした。観客数を間引いた状態ではなく、お客さん全員揃った状態が夢だったんです。
河田:素直に、本当に楽しかったです。「約束の卵」が最後の曲で、歌いながらみんなが一列で出ていくという演出が最初にあったのですが、その階段を登る時にたくさんのお客さんが上まで見えて、これがずっと見たかった景色だったなあというのは思いました。これほど日向坂46のファンがいることに自分自身も気が付いてすごいなって、日向坂46のみんなを誇りに思いました。なかなか立てる場所ではないので、人生の中での本当にひとつの大きな出来事になりました。
上村:ステージ上から見ているとペンライトの光りが本当にきれいで、今までで一番たくさんのおひさまの皆さんがペンライトを振ってくださっている姿を見て、今まで以上に愛にあふれた空間だなと思いましたし、このライブという空間がすごく好きだなと改めて感じました。これからも好きだなという気持ちを大切にしながら、ライブだったり、おひさまのみなさんともっともっと交流したいなと思いました。
●この激動の2年間を経てメンバーの結束も強くなったと思いますが、グループとして挑戦したいことは何でしょうか?
金村:今回、東京ドーム公演という目標を達成したので、夢は大きく次は新国立競技場です。改装される前にもすごいアイドルのみなさんが立たれていた場所なので大きな目標です。
河田:47都道府県、全部回りたいです。なかなか叶うことではないのですが、そういうことができたら楽しそうだなと思います。それとライブはは、距離が近いところでもやりたいです。ファンの方が本当に近くで見られるところ、近くに感じすぎるところでライブもやりたいです。
上村:たくさんのことを本当にやらせていただいて来たのですが、いろいろなことをしたいです。いつの日かワールドツアーにも興味あります。世界でも歌を届けられるアイドルになりたいなとメンバーみんな思っているはずなので、日向坂46全員で日本の外にも出てみたいです。
●今日はありがとうございました。これから映画を観る方へ一言お願いいたします。
金村:少し覚悟を持ちつつも、ポップコーンとドリンクを買ってみていただけたらなと思います。そういう裏側も観て、私たちがいろいろ葛藤して、今があるのかなということを知っていただけたら、わたしたちももっとおひさまと通じ合えるのかなと思うので、ぜひこの映画を観て、過去のことを笑って話せたらいいなと思っています。
河田:きっとファンのみなさんが見たことがないような日向坂46のメンバーがスクリーンの中にいると思うので、苦しくなるのかなと思うのですが、それも含めて全部事実なことではあるので、しっかり目に焼き付けて帰っていただければなと思います。
上村:希望や絶望はわたしたちだけではなく、誰しもがあることだと思うので観てくださるひとりひとりの心に何か届けばいいなと思いますし、共感していただければうれしいですが、いろいろな見方がドキュメンタリーにはあると思うので、何かを感じ取っていただけたらなと思います。
■作品紹介
2019年12月。グループ恒例のクリスマスライブにて、一年後の東京ドーム公演がサプライズで告知された。夢に見た場所でのライブの開催を、メンバーとおひさま(日向坂46ファンの呼称)が同時に知り、涙ながらに喜びを分かち合った。しかしその後、状況は一変。コロナ禍による活動の制限と環境の変化。体調不良によるメンバーの相次ぐ離脱。中には、慣れない立ち位置によるプレッシャーに押しつぶされ、自分を見失ってしまうメンバーも。さらに、誰にも負けないチーム力を誇ってきた日向坂46に、個々の価値観や考え方に少しずつズレが生じ、定評のあるライブパフォーマンスは納得のいかない出来に。大きな目標を前に、グループ内に不満や不安が充満。メディアで見せるキラキラした姿とは違い、その中心部、彼女たちが掲げてきた“ハッピーオーラ”に、薄暗いもやがかかり始めていた…。
2020年8月に公開したドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」の制作チームが手掛ける、日向坂46のドキュメンタリー映画、第2弾。東京ドームでのライブを目標に歌い続けてきた彼女たちの楽曲「約束の卵」。その歌詞の中で、“約束の彼の地”として夢に見てきた場所にたどり着くまでの道のりには、何度も雨に打たれながらも、絶対に諦めることなく、再び一つになり、大きな虹がかかる景色を目指した22人の戦いがあった。
出演:日向坂46
監督:竹中優介
製作総指揮:刀根鉄太
企画監修:秋元 康
制作:TBSテレビ
配給宣伝:TBSテレビ キグー
120分 日本 5,1ch
(C) 2022映画『希望と絶望』製作委員会
全国順次公開中