ハーゲンダッツと言えばバニラだ。これには異論はないだろう。様々なフレーバーが常に誕生しているハーゲンダッツだが、結局はバニラに回帰してしまうのはそれだけ強烈な印象と味が記憶に残るからに違いない。
ところがそのバニラにプレミアムラインともいえる『優雅に香るタヒチバニラ』が期間限定で登場した。定番のバニラと食べ比べてみた。
通年販売商品のハーゲンダッツ『バニラ』には、マダガスカル産バニラを使用しているのに対し、本商品は華やかで繊細な香りが特長の希少価値の高いタヒチ産バニラを使用している。
見た目には通常のバニラと変わることはない。パッケージが高級になっていることは開封前には確認できたが、この段階で香りと言われても凍結状態では香りはほとんどしない。
ところが食べてみると、いつものバニラとはちょっと違う。いや、だいぶ違う。
味はバニラアイスなのでそう変わらない。しかし香りが明らかに違う。なんというか、鼻に抜ける際に花畑のような香りが抜けるような気がする。もちろん同社のバニラアイスの特徴である濃厚でミルク感いっぱいなのは変わらないが、香りが違うと全体としての変化が感じられる。
通常のバニラも食べてみたが、やはり違う。通常のバニラはおなじみの甘いバニラの香りに濃厚なミルク味のハーゲンダッツの基本ともいえるアレだ。
しかし『優雅に香るタヒチバニラ』は香水のような優雅さと花畑のような新鮮さが感じられ、結果として食べるアイスの味も違うもののように感じる。
それでもバニラに回帰するのかもしれないが、どうせ回帰するのであれば期間限定の寄り道をして『優雅に香るタヒチバニラ』に立ち寄ってもよさそうだ。
※写真はすべて記者撮影