おはぎの人生観が変わる

  by 増田浩紀  Tags :  

ちょっと意味がわからない表現になってしまいましたが、
僕がここのおはぎの美味しさを人に伝える時に毎回力説する言葉です。
おはぎって、普通にスーパーとかで買ってもそれなりにおいしくて、
そんなに大きくハズレもなければ、大アタリもないイメージじゃないですか?
僕もそうでした。ここのおはぎを食べるまでは。

しかしここのおはぎは、本当におはぎに対する認識を新たにしないといけないぐらいうまい。
日本一うまい!
日本中食べ歩いたわけでしゃないけど。
初めて食べた人は泣き崩れるレベル!
それはないか。

この店で一番うまいのは間違いなく、きなこです。
まずこの一面にびっしりと敷き詰められたきなこに驚きます。
どこに餅が入っているのかすらわからない。
時間が経つと、きなこが溶けていきます。どちらの状態でもうまい!
きなこってこんなにおいしい食べ物だったのですね。
つぶあん・こしあんも、上品な甘さに塩味が効いていて非常に食べやすいです。
大きさは、一口で食べるのにちょうどいい大きさです。

とまぁ、あんまりうまいうまい言ってても伝わらないのでお店の情報を。
お店の名前は『玉製屋(ぎょくせいや)』
日本橋(大阪の方の)の辺り、文楽劇場と同じ通りにあります。
うっかり見落としてしまう位の間口ですが、常に列が出来ているので、
気を付けていればすぐにわかるハズ。

注意しないといけないのが、ここは最小購入単位が6個という事。
その他は8個、10個、15個の4種類。
きなこ・こしあん・つぶあん、とあり、2種類を入れる事が可能。もちろん1種類だけでもOK。
ただし1箱に3種類入れる事が出来るのは15個のみなので注意。
日祝定休、14時~売り切れ次第閉店。

そして、きなこの賞味期限は当日中。
こしあん・つぶあんは次の日の午前中まで。冷蔵庫保存不可!
ね?なかなかハードル高いでしょ?
家族の人数が多かったりするとそうでもないかも知れないんですが、
一人暮らしの身としては、これはなかなか厳しいんです。
なんせ、最長で次の日の午前中までにおはぎを6個食べないといけないわけですから。
そんなわけで、おいしいんですがたまにしか食べられないこのジレンマ。

ちなみに、日本橋一丁目の交差点近くにあるので、やっぱり日本一(笑)

増田浩紀

大蔵流茂山千五郎家狂言師。 放浪芸の実演、探訪などもライフワークとし、茂山千五郎家ファンクラブ会報にてコーナーを連載中。 2017年にはNHK連続テレビ小説「わろてんか」にも三曲万歳の実演で出演。

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