発見!探検!京都の街にある商店街を散策 ~キネマの聖地・大映通り商店街編~

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも、ライターの丸野裕行です。

京都の街を愛する筆者としては、魅力的な商店がを散策することも大好きなんです。東映太秦撮影所で『木屋町DARUMA』という映画を製作していた筆者はその中でも、大映通り商店街という場所に思い入れがあります。

こちらの商店街、東映太秦撮影所はもちろん、時代劇でおなじみの松竹撮影所などがあり、まさに映画の聖地なんです。ですから、時代劇のかつらをつけたまま、私服で自転車に乗っている大部屋の俳優さんを見かけたり、若手俳優、大物俳優さんまでもが街をそぞろ歩いている場所なわけです。

そういった意味でも、大映通り商店街は京都にある商店街の中でも異色の商店街なわけです。今回は、この場所をぶらり歩きしてみたいと思います。

大映通り商店街の歴史は古い

戦後に三条通りのバイパス道路(混雑区間を迂回する、また峠や山間部区間を短絡する目的の道路)として、嵐電太秦駅と帷子ノ辻間の生活道路になっているのがこの大映通り商店街なんです。商店街は京福電鉄・太秦広隆寺駅~帷子ノ辻駅の区間を東西に伸びていて、昔は毎月5日、15日、26日に夜店が出て、「夜店通り」と呼ばれていましたが、スーパーや市場、銀行など次々に出店されて商店街として認められるようになってきます。

昭和41年4月には、大映通りにショップ繁栄会が設立され、商店街の活動に注力。昭和46年8月には、すべての商店が加盟して「大映通り商店街」になりました。さらに法人組織である振興組合が設立され、今に至ります。

映画好きにはたまらない商店街

日本各地から俳優や演者が集まり、作品づくりをする。この商店街がある太秦は、まさに「日本のハリウッド」といえるでしょう。ノスタルジックな京福電気鉄道が走行している京都観光のエリアとしては知らない人はいない地域です。大映通り商店街には、映画に関連するお店やオブジェがいろいろと散りばめられているんですね。

かつて太秦に存在していた大映京都撮影所で60年代に制作された特撮映画『大魔神』のヒーロー・大魔神が『フレスコにっさんクオレ太秦店』の前に設置されています。その雄姿は高さ約5メートル。大魔神像の合言葉は「いらっしゃいまじん」。

倉庫で眠っていたこの像を「太秦のシンボルにする」ために完全修復。「地域の資源(映画)を通じて、太秦の人と人がつながり、交流を深める場所として、商店街の活気を蘇らせる」ことを目的に、大魔神像は毎日迫力のある仁王立ちで、街を見守っているわけですね。

いやぁ、それにしても凛々しいなぁ~。この大魔神像、日本全国でイベントが開催されると、京都市役所や秋田出張までしているそうです。クリスマスにはサンタの衣装を着て、変身するらしいです。遊び心いっぱいですね。

活気のある商店街にはお店が密集

なんといっても日本中シャッター商店街が多い中、大映通り商店街は活気があります。それもそのはず、お店が多いからなんですねぇ。

飲食店と食品販売店では、
・ベークハウスキタノ ・フレスコにっさんクオレ太秦店
・タマゴトアテ ・まつぼっくり ・魚菜めし ・アララ
・茶菓 えん寿 ・アララ ・ベルツ ・京ひみこ ・美濃屋
・菜館 Wong ・京つけもの もり ・三吉みたらし ・キネマ・キッチン

生活雑貨や日用品では、
・サイクルショップギフト ・ASA ・太秦クリーニングひがしで
・セブン-イレブン京都太秦大映通店 ・ひまわり ・フジイ
・たぬき堂 ・大明電業 ・中川デンキ ・ゑみや 
・ドラッグユタカ太秦大映通店 ・ハニー

医療・美容関連では、
・太秦温泉 ・くさかべ薬局

金融系では、
・京都中央信用金庫太秦支店 ・滋賀銀行太秦支店 
・京都信用金庫嵯峨支店 ・京都銀行帷子ノ辻支店

などなどいろいろなものが揃います。この商店街だけで生活のすべてが完結してしまうんですね。

おすすめのお店を2軒紹介!

この日は平日だったので人は少なかったですが、ぶらぶらと歩いているだけで様々な発見がある商店街ですね。

と、やっぱり昼なのでお腹がグ~。通りの入り口にある『菜館Wong』さんへ入ってみることにしました。

広東料理のお店なのですが、非常に日本人の口に合わせた味付け。これは大発見です! 大ぶりの唐揚げがぎっしり皿の上を陣取り良い眺め! サクッとした衣のう上からひと口噛むと、中から肉汁があふれてきます。

旨い! 最高! すべてを平らげてまた来店しようと誓う筆者でした。

西の端、商店街を一歩出ると、大勢の人がお店の中に入っていきます。西の入り口に魚屋の『魚一』さん。どうもお客がひっきりなしに入っていく。なんだ、なんなんだ?

このお店、新鮮な魚を刺身や焼き魚、煮魚に調理してくれます。地元では「とにかく美味しい魚が手に入る」と評判なようです。朝に調理法を指定して頼んでおけば、夕方ごろには食べやすいように下ろしたり、塩焼きにしてくれたりするというサービスが自慢なんですね。このお店のファンが非常に多いのも納得がいきます。筆者もお刺身を買って帰りましたが、新鮮そのものでした。イチオシですね。

映画に思いをはせながらゆっくり散歩してみるといろいろな発見がある大映通り商店街。観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてください!

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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