声優・三宅健太「仲間には感謝しようねって、自分にもソーにも勝手に語りかけています(笑)」 『ソー:ラブ&サンダー』公開でソーへの想い明かす

  by ときたたかし  Tags :  

マーベル・スタジオ最新作『ソー:ラブ&サンダー』の7月8日(金)日本公開を前に本作の主演クリス・ヘムズワース演じるソーの声を長年担当し続けている声優の三宅健太さんにインタビュー。何が起こるかわからないノープランな「ソー」シリーズの集大成となる本作について、また長年接してみてわかったソーの魅力など、さまざまなことをお聞きしました。

■公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-love-and-thunder.html [リンク]

●『ソー:ラブ&サンダー』、収録を終えられていかがでしょうか?

今回は本当に、これまでのソーのすべてがつまっていると言っても過言ではない作品になっていると思いました。本当にアクションも凄い。とにかくソー、仕上がっております(笑)!


●ファンの期待に応えそうですね!

応える以上ではないでしょうか。後は今回、ジェーンが登場して、ヴァルキリーも出て参ります。面白いですよ、抜かりなし! アツいです!

●タイトルの『ソー:ラブ&サンダー』が発表された時に話題になりましたが、最初タイトルを聞いてどのような印象をお持ちになりましたか?

シンプルなワードだったので、キョトンとしました。「え?恋?稲妻?」って頭の中で変換しちゃいまして。でも収録した限り、まさに「ラブ&サンダー」でピッタリです。そして奥深いです!

●最初の映像が解禁された際、(ガーディアンズのメンバーの)ピーター・クイルとの面白い共演シーンがありましたが、収録中に笑いをこらえる瞬間はありましたか?

いっぱいありました(笑)。「なにしとるん?」みたいな。でも、面白さも素晴らしい演技力によるものと言いますか、日本語での再現は苦労しています。僕が吹替えたがために、面白くなくなったということは避けたいんです。“これだから面白い”というものをなるべく拾うようにして、頑張りました。

●今までで一番難しい収録でしたか?

これまでのソーの要素がすべてつまっている感じを受けたので、最初(『マイティ・ソー』(11))の初々しさ、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(13)のストイックな感じ、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)の時の開放的に愉快になってる感じ、全部を自分の中から引っ張り出して、難しかったというよりは、全部を思い出していく、全部をつめこんでいく感じでした。楽しかったです!

●それで集大成なんですね!

本当にそう思います!

●ソーはいろいろなことが人生で起こりますが、長年演じられて、ソーについてはどう受け止めていますか?

つねづねソーは“ノープランの神”と言われているくらい出たとこ勝負で、いろいろなことに巻き込まれているんですよね。ムジョルニアがストームブレイカーに代わったり、苦難を打ち砕いて行く強さがあるのですが、実はなんやかんや言って、ピンチの時は誰かから救いの手を差しのべてもらっているんです。

あるいは、誰かが導いてくれている。助けられるんですよね。だから演じていて、いつも「いいなあ」って思うんです(笑)。人に恵まれているよなあと、いつも思ってしまうんですよね。いい人生です、彼は。もちろん彼もすごく努力をして乗り越えているわけですけど、助けられて歩んでいるとも感じられるので、そこは感謝しようねって、自分にもソーにも勝手に語りかけているんですけど(笑)。

●今日はありがとうございました!最後に一言メッセージをお願いします!

『ソー:ラブ&サンダー』、7月8日金曜日に公開になります! 本当にこれまでのソーの集大成、ソーのすべてがつまっています。喜怒哀楽、すべてつまっています。絶対に損はさせません! 待っていてください! お楽しみに!!

■イントロダクション

アベンジャーズの破天荒なヒーロー、雷神ソーの集大成!

『アベンジャーズ/エンドゲーム』の激闘後、ソーは多くの仲間を失い、戦いを避けるようにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの仲間達と地球を後にしていた。

自分探し中の彼に、全宇宙の神々滅亡を誓う“神殺し”のゴアが襲いかかる。

絶体絶命のその時、ソー以上の力を持つ新たなヒーロー“マイティ・ソー”に姿を変えた、元恋人のジェーンが現れた!

2人のソーがシリーズ最大の脅威ゴアに立ち向かう、破壊力2倍のロック・バトル・アドベンチャーがこの夏開幕!

ヘアメイク:矢澤睦美(Sweets)
スタイリスト:村留利弘(Yolken)

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo