スクウェア・エニックスの人気ゲームシリーズ『ファイナルファンタジーX』(FFX)。ハードがプレイステーション2となり、前作の『ファイナルファンタジーIX』(FF9)から大幅にグラフィックが向上。ストーリーもキャラクターも世界観も秀逸で、多くの人たちがFFXの世界に魅了された。
ティーダの悲劇っぷりはエンディング後の物語にある
そんなFFXはゲームとして高い評価を得ており、名作として語り継がれているが、実は「FF史上もっとも悲惨な人生を歩んだ主人公ティーダ」の無慈悲な作品ともいえるのだ。「あれ? そんなに悲劇だったっけ?」と思うかもしれないが、その悲劇っぷりはエンディング後の物語にある。
ティーダの壮絶な悲劇的人生とは
ティーダの悲劇は、FFX本編だけに留まらない。スクウェア・エニックスが公式に出版したFFXのエンディング後が語られている小説『FINAL FANTASY X-2.5 ~永遠の代償~』では、ティーダの壮絶な悲劇的人生が描写されている。今回は、FFX本編も含め、ティーダが「FF史上もっとも悲惨な人生を歩んだ主人公」といえる理由を解説していきたい。
ネタバレが嫌な人はここから先は読まないでください
なお、20年前のゲームとはいえ、ネタバレ要素満載なので、ネタバレを知りたくない人は読み進めず、ただちに立ち去るべきである。また、小説部分のネタバレは極力抑えて書くので、この記事を読んで気になった人は小説を読んでみよう。
ネタバレ防止フェンス
ルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカルールーワッカ!
悲惨1: 名前を呼んでもらえない
主人公の名はティーダだが、プレイヤーがティーダの名称を変更することができるため、仲間たちがボイスでセリフを話すシーンでは、仲間たちから名前を呼ばれることがない。ちなみにティーダは仲間たちからキミ、アイツ、オマエなどと呼ばれる。
悲惨2: 父親との悲惨な関係
FFXのラスボスはティーダの父親なのだが、その父親を倒さなくてはならない時点で悲劇。しかも、父親を倒したあとはティーダも消滅することになり、親子で存在が消える。父親の命を奪い、そして自分の命も消えるわけで、まさに悲劇としか言いようがない。
悲惨3: ユウナの性格が変わっていてショック
ティーダは生き返ったあとユウナと再開するのだが、ユウナがFFX本編のときと性格が変わっているように感じ、寂しい気持ちとなる。さらにユウナがティーダをうざがる描写もあり、ティーダは傷つく。
悲惨4: ティーダがまた命を落とす
ティーダは爆弾が爆発した影響で、首がちぎれ飛び、命を落とす。あまりにも強烈な出来事だったのか、ティーダは驚きの表情をしたまま首が吹っ飛ぶ。ストーリー上、絶対に避けられない「死」が2度もティーダを襲ったことになる。ちなみにその後、生き返らせてもらっている。復活も2度目。
悲惨5: ユウナとティーダが〇れる
2度の死と、2度の復活ののち、ユウナとティーダは結ばれることなく〇れることになる。いったいなぜ、いったいどうして、いったい何のために……、そのような悲劇のオンパレードとなっているのか。
ゲームと小説を読んでティーダの不幸を知ろう
ほかにも、ティーダが悲惨といえる公式エピソードが多数ありますが、ここでは多くを語らないでおきます。実際にFFX本編をプレイし、『FINAL FANTASY X-2.5 ~永遠の代償~』を読み、物語を紐解いて知ることで、ティーダの悲運ともいえる物語を深く知ることができるでしょう。
小説におけるワッカの存在
また、小説ではワッカについても、より深く知ることができます。ワッカのティーダに対する距離感と心境の変化もわかるはず。