「教科書や資料が重い」「学校の責任問題になる」 小学生開発『さんぽセル』に「置き勉を禁止していることが問題では?」の声も

2022年5月30日、あるプレスリリースが配信されて、ネットを中心に大きな反響を呼び起こしました。『小学生に大人たちの批判が1000件超【悲しい発売】』と題されたそのリリースでは、子どもが身体に合わない重い物を背負うことにより心身に不調をきたす「ランドセル症候群」を解決するために、栃木県の小学生の双子と兄妹が中心になり開発した『さんぽセル』を発売したところ、それを報じたニュースに1000件超の批判コメントが寄せられているとして、子どもたちが反論するという内容になっています。

「大人目線の開発」というコメントに「作った時は小学4年生です」、「体のバランスが悪くなる」に対して「心配する方向が反対です!」、「考えた子たち馬鹿そう」という中傷には「僕たちが考えたもの人気で3か月待ちになりました。 あなたは何か月待ちですか?」などといったコメント返しには、「すごい」「出る杭を打つのはやめよう」といった反応が多数寄せられています。

一方で、「置き勉を禁止しているのが問題では?」といった声も上がっています。

「ランドセルが重い」のが問題じゃなくて「学校が毎日大量の教科書やノートを家に持ち帰らせて翌日またもって来させる」ことが問題なのだと思う。

この意見に対しては「中の教科書や資料集が本当に重い」「辞書が入る時はしんどかった」という反応があったほか、実際に計測したという人も見られました。

計ったら最大12キロあるときがあった。10才前後の子どもなのに遠いところから通う子はもう自衛隊の訓練みたいよね。

「なぜ置き勉がダメなのか?」という疑問に対しては、「紛失した時に学校の責任問題になる」といった理由があるという声もありました。

学校に教科書を置いて帰ると紛失や盗難が起きた時に責任問題になるから、と先生がおっしゃっていて、あの頃から過激な保護者が増えていたのは私も同じ保護者として感じていたよ。

最近ではICT教育が進み、PCやタブレットを導入するケースも増えていますが、「タブレット自体が重い」という反応も多数ありました。どんな形にせよ、子どもや保護者、教育現場の負担を減らすためのアイディアが生まれるような社会になっていくことが求められるのではないでしょうか?

なお、『さんぽセル』は利用者が友人に配るためのクラウドファンディングを実施中。3000円で1台寄贈でき、2022年6月4日の時点で配布が決まった『さんぽセル』は1775台になったとしています。

さんぽセル ランドセル用スティックキャリー(悟空のきもちTHE LABO)
https://the-labo.com/sanposeru.html [リンク]

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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