「優しい」「キュンとする」 ガチ恋しているガールズバーの女の子にベッドを貸すマンガがハートフル

イラストレーター・漫画家の餡ねここさん(@an_necoco)が、Twitterで発表しているマンガ『ガチ恋してるお店の子』シリーズ。ガチ恋しているガールズバーの女の子のみーみちゃんが素では少し怖めで、しかも家が隣だった……というストーリーなのですが、4話目になる『ガチ恋してるお店の女の子に家のベッドを貸す話』では、そんなみーみちゃんの弱いところが垣間見える話になっていて、「めっちゃかわいい」「キュンとする」といった反応が集まっています。

「みーみちゃんってお酒強いですよね」と家がお隣だったお客さんに言われて「へ?」となり、「酔ってもあんまりわからないっていうか」「そんなぁ、ちゃんと酔ってますよ」と営業顔で答えるみーみちゃん。「さすがですね。みーみちゃんはかっこいいなぁ」とよっぱな言葉に、「またまたァ…」と笑いますが……。

本当はお酒に弱いみーみちゃん。家の前で「ぎもちわるい…」としゃがみ込みます。客前では気を張っていて酔いがまわらないタイプ。「この仕事始めて少しは強くなったつもりだったんだけどな〜。あいつがあんな事言うから頑張っちゃったわよ…」と思います。水を飲んで酔いを覚ましながら「カバン店に忘れたし、今店に戻っても閉まってるし…」と、家のカギもなくて散々な状況。「この仕事やっぱ向いてないかなあ…」と思います。

朝。お隣さんが家のドアを開けると、そこにはみーみちゃんが。その表情を見て「しっ、しなないでぇぇぇ!!」と慌てる声がキーンと頭に響いて「うるさい…」と思いつつも「あのいや、実は…」と状況説明。「なるほど…カバンを…。体調も良くないのに…可哀想すぎる…」と言われて、「ちょーバカですよね…」と強がって笑いますが……。

「あっ!じゃあ、うちのベッド使ってください!」とこれから出勤のお隣さんに言われて「へ!?」となるみーみちゃん。「あ!!下心(?)とかじゃないです!!ただ…申し訳なくて」と言われて「?」となります。「僕らの前では無理してくれてるんだろうなって。みーみちゃんを頑張らせすぎちゃってごめんなさい」と謝られて、「そっ、それじゃ行ってきます!」と行った後、「慣れないベッドはおひさまの匂いがしてあまり眠れなかった」といいます。

ネコ耳のお仕事モードと素の怖さのギャップがキュートなみーみちゃん。餡ねここさんは「恥ずかしながら自分自身の気持ちが元になっているんです」と話し、「私はめちゃくちゃネガティブ人間なのですが、フォロワーさんたちにはそういう面を見せたくなくて、私に幻滅して“作品を楽しんでもらえなくなったらどうしよう!”という気持ちがいつもどこかにあるんです。つい”理想的な子”を演じてしまうところが、このヒロインも同じですよね」といいます。

「本当は気が強くてべらんめえな女の子だけど、勤め先のガールズバーではお客さんを喜ばせるため、きゅるんとした可愛らしい女性を演じている。でも結構無理をしてるし、本当の自分に自信が持てないのもつらいという日々なのです」とみーみちゃんについて語り、「私もそうですが、こういう子は決して少なくないんじゃないかと思っています。本当の自分を知られたら嫌われちゃうんじゃないかって思っている子が、“だめ“な自分を肯定できるようになってほしい、そんな願いを込めてこのお話を描き始めました」とこのストーリーを描き始めた理由について教えてくれました。

みーみちゃんの可愛らしさへの反響だけでなく、お客さん=お隣さんに「優しい」「信用度高い」といった声も上がっていたこのストーリー。餡ねここさんは「ヒロインのギャップ萌えが可愛いと言っていただけることが多く、とても嬉しいです!この子にとってはギャップこそコンプレックスなのですが……(笑)」といいつつ、「”だめな自分”と思っている部分って、案外他人からは愛すべき一面になるかもしれないですよね。そう思いたい!彼女をこれからも見守ってあげてほしいです」と話します。

キュートな絵柄ながら人の心の機微をビビッドに描いているこのマンガ。今後の展開に期待したいところです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/an_necoco [リンク]

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

Twitter: parsleymood

Facebook: parsleymood