「マジか!」「足を向けて寝れない」 あるコンビニの看板ホットスナックが沖縄生まれと紹介するマンガに驚きの反応集まる

本土から転校してきた中村照秋(てーるー)が、天真爛漫にうちなーぐち(沖縄方言)をしゃべる喜屋武さんや、クールに見えて恥ずかしがり屋な比嘉夏菜さんと淡い恋を繰り広げつつ、「沖縄あるある」を織り交ぜて紹介している空えぐみさん(@egumisky)のマンガ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(バンチコミックス)。第45話『うちなーてんぷら(沖縄天ぷら)』では、新入生の上妻真冬と一緒にコンビニに揚げ物を買いに行く……というストーリーなのですが、ある人気商品についてのトリビアが語られて驚きの声が多数寄せられています。

1987年に沖縄に初出店したファミリー●ート。10年間で100店舗を展開し、県民に愛されるコンビニになったといいます。しかし、そんなファミ●に最大の危機が訪れます。

1996年にローソ●が沖縄に初上陸。「はわぁ…、新しいコンビニ…」と県民の心が揺れ動き、ここから熱い三角関係バトルに!?

ローソ●の出店は県民の間で話題沸騰になり、強敵の出現にファミ●は焦ります。県民のハートを掴むために「ファミ●でしか買えない新商品を考えるぞ!!」となった末に「沖縄県民は揚げ物が好き!! コンビニで手軽に買えるフライドチキン!! これだ!!」とひらめきます。試食を繰り返し、食品メーカーと何度も交渉し、当時としては画期的な店内フライヤーを導入して誕生したのは……。

2000年にファミ●キを発売! 発売当日に揚げ物好きの県民の心を掴みヒットし、その6年後に全国デビューすることになります。今では看板商品となったファミ●キですが、「沖縄の揚げ物文化がなければ生まれていなかったのかもしれない」と、この“沖縄MEMO”は〆られています。

「ある記事によると、”沖縄は気候が暖かいので、食材を油で揚げて傷みにくいように工夫された結果、揚げ物文化が根付いた……”という説があるようです」という空さんに、お気に入りの「うちなーてんぷら」を聞いたところ、「オーソドックスな魚天ぷらも大好きですがもずく天ぷらが風味があってすごく美味しいですね。沖縄の人は天ぷらにウスターソースをかけて食べるのですが、これがまた美味しいです」と話します。

さらに、「独特なもの」として挙げたのが、「うむくじ天ぷら」という芋くず(さつまいもでんぷん)と紅芋で作られる天ぷら。

『沖ツラ』4巻でも紹介されている「うむくじ天ぷら」。空さんによると、「独特の食感なのですが、すごく美味しいです」といい、「昔はタピオカで天ぷらを作っていたらしいです。少し(うむくじ天ぷらと)似ています」と教えてくれました。

さらに、大阪出身で沖縄へ移住した空さんが「驚いた」というのが、バナナの天ぷら。「ご近所の方に作って頂きました。まだ青いバナナを揚げるのですが、芋みたいな食感で味はほんのりバナナでした」といい、「物産展では、ラベルに“調理用天ぷら”と書かれて売られていたので笑ってしまいました。バナナ天ぷらは昔から食べられていたわけではないとのことですが……」と話してくれました。

今回、沖縄の揚げ物文化を織り交ぜて紹介してくれた『沖ツラ』ですが、ファミチ●が沖縄から生まれたという話には「マジか!」「沖縄にゆかりがあったとは!」といった反応が多数上がっていたほか、「沖縄ありがとう」「沖縄に足向けて寝られない」といった感謝の声も上がっていました。

2022年6月7日には単行本第5巻が刊行予定となっている『沖ツラ』。「このファミチ●のエピソードも収録されますのでよろしくお願いします」とのことなので、ちょっとした沖縄トリビアを知りたいという人は是非チェックを!

『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』 第45話 うちなーてんぷら(沖縄天ぷら)
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(c)空えぐみ/新潮社

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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