最近になってようやくイベント開催における制限が緩和されてきて、今年の春は全国各地でさまざまな音楽フェスやフードフェスが開催される予定となっています。よかったよかった。
僕も早速、4月16日と17日に立川ステージガーデンで開催された「CRAFTROCK FESTIVAL」という音楽とクラフトビールのフェスに行ってきたのですが(参加したのは17日のみ)、これがビール好きにとって最高~なイベントだったのでぜひ紹介させてください。
ライブ演奏をBGMにクラフトビールをがぶ飲み
クラフトロックフェスの会場となった立川ステージガーデンはJR立川駅から徒歩8分程度と都心からのアクセスが良好。約2500席のホールと、屋外の芝生スペースを活用し、ライブのステージが2か所設営されていました。
ビール好きにとってメインとなるのは屋外ステージの方。芝生の上に設けられたステージを囲むように9つのブルワリーが出店。
CRAFTROCK BREWING、志賀高原ビール、Mikkeller、サンクトガーレン、Inkhorn Brewing、Passific Brewing、Burley Oak Brewing、奈良醸造、立飛麦酒醸造所というクラフトビール愛好家にとってはたまらない魅力的なブルワリーが一堂に会し、しかも1ブルワリーあたり5種類程度はビールを揃えていたので、単純計算で約45種類のビールが選び放題!
ビールの価格は基本的に全店舗で統一されていて、レギュラーサイズ(300ml)が600円、ラージサイズ(480ml)が900円。野球場での生ビールの価格を考えたら、極上のクラフトビールをこの価格で飲めるのはかなり良心的です。
まずは東京・目白のブルワリー「Inkhorn Brewing」の「King Fisher」というビールからいただいてみましたが、これがもういきなりウマすぎ。ホップのフレッシュな風味と柑橘系フルーツのようなジューシーな味わいが濃厚でありながらも飲み口は重すぎず、ほどよい苦味もあり、とにかく味のバランスが最高! これはいきなり1位のビールを選んじゃったかな、なんて思えるほどでした。
そしてステージからは昼下がりの屋外飲酒にぴったりな、爽やかでポップな音楽がほどよく大きな音で鳴らされているわけです。あまりにも贅沢なBGM。これは幸せすぎるぜ……!
こうなってくるとビールのペースもグングン加速。1杯目はラージサイズで飲みましたが、2杯目からはレギュラーサイズに切り替えて種類をたくさん飲む作戦に。次に飲んだ「Passific Brewing」の「Passific IPA」は苦味が強くてこれまた最高!
会場はそこまで混雑していなかったこともあり、ライブ中ならビールを買うのにほとんど並ばないで済むのもありがたい。芝生の上に直座りして心地よい音楽に体を揺らしつつ、ビールによる心地よい酔いでさらに体を揺らす。4月中旬の気候も心地よく、不快な要素が何ひとつないこの場所はまさには天国。ずっとこの時間が続けばいいのにと思えてきます。
屋内ステージの座席で惰眠も貪る
ライブ演奏は2か所のステージで交互に開催され、場所を移動すればすべてのアーティストの演奏を見ることができるという音楽好きにとってもありがたい仕組みになっていたクラフトロックフェス。屋外にずっといるのも気持ちがいいけど、気になるアーティストが出演するタイミングでホールの方にも行ってみることにしました。
ところが……。
ホール内は残念ながら飲食物の持ち込み禁止。飲みかけのビールを持った状態では入場ができないのです。もうライブが始まっちゃうけど、こんなにウマいビールを一気に飲み干してしまうのはもったいなさすぎる……!
ライブを最初から見るのは仕方なく諦め、引き続きチビチビと堪能し終えてからホール内へと向かいました。これは事前に把握して計画的に飲めたらよかった。
ホールは想像していたよりもめちゃくちゃ立派(失礼)で、広いのにどこの座席からもステージが近い感覚。とても快適です。しかもシートはフカフカで、ほろ酔いの体で腰を下ろすとつい眠気を催してしまいます。というか、まわりを見渡すとシートに深くもたれかかって熟睡している人がいっぱい(笑)。そりゃそうだよなあ。
でも客席にはかなり余裕があったので、演奏中のアーティストには申し訳ないけど休憩スペースとしても最高の場所となっていました。ズンズンと体に響く低音もまた眠気を誘うんですよねえ。僕もちょっぴり寝落ちしてしまった。
食べ物は施設の外で食べるのが至高
イベントは10時半に会場がオープンし、終演が21時という長丁場。さすがに途中で何かを食べなければ体が持ちませんが、なんとクラフトロックフェスの会場には食べ物のブースがゼロ! いわゆるフェス飯と呼ばれるものが一切ないのです。
しかも、なんならソフトドリンクを販売するブースも会場の隅っこのほうに1か所あるだけ。出店できるスペースはすべてクラフトビールのブルワリーを詰め込めという、とにかくストイックな姿勢がすごい。
なのでご飯を食べるなら芝生エリアに持ち込んでピクニック感覚で食べるか、外で食べるかという二択を迫られるわけですが、ここはJR立川駅の徒歩圏内。少し会場の外に出ればおいしいご飯の選択肢が無限に広がっているのです!
というわけで、今回僕は会場から徒歩1~2分くらいの場所にあった人気ラーメン店「AFURI」のつけ麺をチョイス。これは大正解。めちゃくちゃウマかった~。
もしフェスの会場にAFURIさんが飲食ブースを出店していたら間違いなく大行列になるわけじゃないですか。それをふらりと外に出て実店舗で食べられるという幸せったらないですよ。安く済ませたい人はそのへんのファストフード店にも行けるわけだし、会場内でフェス飯を売らないという判断は大正解!
アホほどビールを飲みまくってしまった
少しの惰眠と昼食でいい感じに肝臓を休めることができたので、万全の状態で後半戦スタート。後半は普段飲まないようなジャンルのビールを中心にセレクトしていきましたが、どれもこれもうまい、うまいっ!
休憩を挟んだとはいえ、ほどよく酔いがまわっているため、残念ながら後半飲んだビールのことはおいしいということ以外ほぼ忘れてしまいました。でも、ストロベリーをたっぷり使ったフルーツビールはインパクトがあってウマかったなあ。
今日本はどんどん新しいクラフトビールのブルワリーが誕生してますし、流行のビールというのも目まぐるしく変わってます。たくさんのブルワリーが集まるイベントで、いろいろな種類のビールを飲むというのは発見の連続でとてもよかったです。
来年も立川で開催予定らしいですぞ
最後は目当てのバンドのひとつだった「yonige」のライブを屋外ステージの最前列で、両手にビールを持った“ビール二刀流”の状態で迎えるという最高の時間を満喫。その後、ホールステージでもう1組ライブがありましたが、ビールを飲みながら見れるライブはこれが最後だったので、ここで切り上げることにしました。いやー、楽しかった!
今年は2日間のどちらに参加しようかなと迷った末に2日目のチケットを取りましたが、いざ1日参加してみると2日通しで参加するのが正解だったかもしれないですね。どんなに頑張っても1日で飲めるビールの数には限界がありますし、2日間参加して1種類でも多くのビールを飲みたかったなあと思いました。
今年の開催は終わってしまいましたが、公式Twitterによると来年春にも立川で開催予定とのこと。来年は2日通しで、なおかつビールをシェアできる人と参加してさらに飲みまくりたいですな!
SEE YOU NEXT YEAR!!
CRAFTROCK FESTIVAL '22へご参加頂いた皆様、制作に関わった全ての方へ、心からありがとうございました!!
次回、さらにパワーアップしたCRAFTROCK FESTIVALにご期待下さい。
また来年春、立川で🍻しましょう!! pic.twitter.com/5GFigmhSkg
— CRAFTROCK FESTIVAL (@craftrockfes) April 18, 2022