反町隆史“今どきの若いモン”に「頑張りすぎるなよ」「7割くらいでやることがちょうどいい」と優しくエール WOWOWオリジナルドラマで“究極の上司”を好演

  by ときたたかし  Tags :  

第1話がツイッターで25万いいね超の吉谷光平さんの人気漫画を実写化した、「WOWOWオリジナルドラマ今どきの若いモンは」の放送がスタートしました。「今どきの若いモンは」と、きっと誰もが絶対言われたくない一言が口癖の“究極の上司”から目が離せないお仕事系ドラマであり、その上司・石沢一を反町隆史さんが公演して好演しています。「あるシーンを観ていて、自分でももうちょっとだけ人に優しく出来たらいいなと思うことがある」と語る反町さんにお話をうかがいました。

■公式サイト:https://www.wowow.co.jp/detail/171876 [リンク]

●放送各回30分で3話分という新スタイルですが、演じる上でいつもとの違いを感じることはありましたか?

演じる上では役柄をまっとうすることに変わりはないのですが、今回のような題材の場合は、内容が濃いものを作れるとは思いました。1時間あるとどうしても間延びすることもあると言うか、ちょっと違ってくると思うんです。そういう意味でも、素晴らしい企画だと思います。

●第1話がツイッターで25万いいねを超えた人気漫画ということで、ちょっと前までは想像もしなかった企画でもありますが、時代が進み新しい題材との出会いは、どう受け止めていますか?

そうですね。これが短い尺だからこそ、間延びせず凝縮してお芝居ができるところはあると思うんです。(完成した)上がりを観てもテンポがあったりして、とても観やすい印象でした。演じる部分について言えば、それは僕の気持ちの表現なので、8分だろうが1時間だろうが変わらないのですが、単純に役者としてこういった新しいものに挑戦できることは楽しいですね。

●そして主人公の石沢課長は、“究極の上司”ですが、惹かれた点はありますか?

石沢課長の理想の上司という意味では、本編には過去の彼も描かれていて、その昔の描写があるので、芝居はしやすかったですね。昔は仕事一筋で周りも見ないところがあったので、彼が成長しているという意味では、人間が成長できるドラマだなと感じました。彼の部下となる麦田(福原遥)にいろいろと話したりもするのですが、彼女の目線に立って彼はいろいろと話をする姿が、とても印象的だなと思いました。

●撮影現場の様子はいかがでしたか?

今回、世代が本当にバラバラだったので、そういう意味では面白かったですね。意外とこれまでの僕のドラマの現場ではそうなることが少なくて、世代が似ていたりしたので。みんな楽しくやっていたと思いますけどね。

●“今どきの若いモン”のみなさんを見ていて、驚いたり感心したりはしますか?

頑張り過ぎなところはありますよね。だから、「頑張れよ」とは僕は言わない。「頑張りすぎるなよ」と。「もうちょっと楽に行こうよ」と言いたいですかね。何でも物事を頑張りすぎない、7割くらいでやることがちょうどいいと思うので。

●また、石沢課長はノーネクタイで勤務するなど独自のスタイルでもあると思いますが、反町さんのこだわりのスタイルは?

機能的なものがいいですね。洋服でも。肌触りがよくて機能的なもの。そういうほうがいい。石沢課長のスタイルもいいと思います(笑)。

●今回は理想の上司役ですが、ご自身が若い頃に素敵な先輩はいましたか?

僕は学生の時にサッカー部だったので、よく教えられたことは、横の奴が苦しんでいても、それは自分の苦しみでもあるのだと。サッカーはチームなので、そういう教育でした。横の奴も救いなさいと教えられましたね。

●最後になりますが、ドラマを楽しみにしている方へメッセージをお願いします!

今必要とされる情報はネットですぐ取れる反面、ドラマを通して人とのつながりや気持ちを描いています。それが、このドラマのいいところなんです。あるシーンを観ていて、自分でももうちょっとだけ人に優しく出来たらいいなと思うことがあると思うので、そこをみなさんにも感じていただけたらと思います。

■ストーリー

「今どきの若いモンは」――きっと誰もが絶対言われたくない、そして言いたくもない言葉。そんな一言で若者の心を掴む上司と新入社員が繰り広げるお仕事ショートドラマ。

1話<ブラックコーヒー>新入社員の麦田歩(福原遥)は、先輩の舟木俊(中村海人)にいびられながらも仕事に励んでいた。ある日、昼休みにお弁当を食べながらスマホで漫画を読んでいると、背後から「ったく、今どきの若いモンは……」と声が――!! コワモテ課長の石沢一(反町隆史)だ。鋭い眼光におびえる麦田。怒られる!と思ったその時、石沢が発した言葉とは? ほか2話<背中で語る>、3話<ハーレーダビッドソン>。

※1~3話はYouTube内WOWOW公式チャンネルで無料公開中
第1話<ブラックコーヒー>
https://www.youtube.com/watch?v=T7SrhDvmWVw
第2話<背中で語る>
https://www.youtube.com/watch?v=cor3_946xXI
第3話<ハーレーダビッドソン>
https://www.youtube.com/watch?v=DcTIj1Fij5w

ヘアメイク
iNOMATA (&’s management)

スタイリスト
吉野誠

衣装クレジット

ジャケット10万3400円/タリアトーレ(伊勢丹新宿店)、カーディガン3万4100円、クルーネック2万7500円/ともにスローン、パンツ7万3700円/カナーリ(コロネット)、時計78万7000円/パネライ(オフィチーネ パネライ)、その他はスタイリスト 私物

伊勢丹新宿店 03-3352-1111
オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
コロネット 03-5216-6521
スローン 03-6421-2603

オフィシャルスチール
井上琢也(井上美術株式会社)

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo