牛丼の吉野家が、別名義で牛丼屋を運営していた? その店名は『牛若丸』(東京都豊島区西池袋1-37-12 ロサ会館1F)。吉野家が100%株主となっている株式会社スターティングオーバーが運営母体で、実質、吉野家が運営していたといえる。ちなみに、この会社の社長は吉野家でアルバイト時代から活躍している人物だ。
並盛280円と激安な牛若丸の牛丼
吉野家は牛若丸に関していっさい情報を出しておらず、吉野家との関連を極秘にしたまま営業しているような状態だった。だがしかし、牛若丸の牛丼のおいしさは、吉野家に勝るとも劣らない絶品なるもの。そして、もし全国レベルで営業すれば大成功する可能性も秘めていた。牛若丸の牛丼はおいしいだけでなく並盛280円と激安なのだ。
吉野家の牛丼では体験できないしらたきの存在
牛若丸の牛丼は280円と激安価格ながら内容は豪華。旨味汁がたっぷりとシミシミになった牛肉、ほんのり甘く食感も楽しいタマネギ、そして心地良い弾力が魅力のしらたき。すべてが一体となってご飯に盛られている。
吉野家の牛丼では体験できないしらたきの存在。これが実に大きくおいしさに寄与していることがわかる。しらたきのキュッとした食感。牛肉やタマネギを噛む回数が必然的に増え、旨味の広がりが多いように感じるのだ。
弁慶牛丼は牛丼並の7杯分の量
牛若丸の魅力は280円の牛丼だけではない。重量が2キロ以上ある、1500円の弁慶牛丼だ。弁慶牛丼は牛丼並の7杯分の量があり、そのボリュームは超デカ盛り級。
チャレンジメニューとしてもかなりビッグサイズ。普通の胃袋サイズの人ならば食べきれないのではないか。実際に食べてみたが、かなり時間を要し、苦労した。しかし、うまかった。
いつかまた牛若丸が復活するかもしれない
牛若丸はすでに閉店しているため、もう牛若丸の牛丼や弁慶牛丼のおいしさを体験することはできない。安い、早い、うまいの三拍子が揃った名店だっただけに、とても残念である。
だがしかし、吉野家は挑戦し続ける企業。いつかまた、牛若丸が復活するかもしれない。