「素敵」「破壊力高すぎる」 雷神様な妻に惚れ込んだ夫のマンガが幸福感高かった

『僕の奥さんはちょっと怖い』(コミックDAYS)『外面男子の清水くん』(FEEL web)などの栗田あぐり先生(@kurita_aguri)が、Twitterで公開したマンガ『妻の機嫌で天候が変わる話。』では、雷神さまである妻の雷華と夫の昭之の日常と馴れ初めを描いており、その微笑ましさが話題となっています。

町中で一緒に歩いて手を繋ごうとして、「いけません、昭之様」と除けられてしまい……。行き交う人から「あら可愛い子」「お父さんとお出かけかしら」と噂されるのが耳に入ると、急に雨が降り出します。雷神様の雷華は気分次第で天候を変えてしまうのです。雨が本降りになり、「こ…これは怒ってる?手を繋ぐ事も嫌がられてしまったし」と思い、「もう新婚でも無いものな。ベタベタしてごめんよ雷華」と謝ります。

「…違います。こんなところで手を繋いだら変に見られます。もう親子にしか見えないんですから」とたしなめる雷華。この言葉に昭之は「昔は堂々とくっついてられたが、雷華の見かけが変わらぬまま僕だけが年をとっていき…」と眉を下げます。

「傘をさしますわね。昭之様が風邪を引いたら大変ですし」という雷華。昭之はハンドルを持つ手を重ね、「これならバレずに手を繋げるよ」と言うと、雷華は笑顔に。しかし、雨はキレイに上がってしまい、それでも昭之は「良いじゃない、日傘って事で」となだめるのでした。

仕事の付き合いで料亭にいる昭之に、「雨宮の旦那ー、お迎えが来てますよ〜」と声がかかります。そこには無表情で傘を持つ雷華。芸者たちが「あらあら、お父さんのお迎え? 可愛らしいお嬢さんだこと」「でも子供にこの場所は早いんじゃないかしら」とクスクス笑うと、頭から二本の角が!

「雷神!?」「初めて見たわ」と驚く芸者たちに、「お嬢さん達、主人がお世話になりました」と昭之の腕を取って笑顔の雷華。ですが、角は出たままで、外は激しい雷雨です……。

「雷華、怒っているのかい?あれは仕事のつき合いで…」という昭之に「わかっております」と雷華。「…私のお酒にもつき合ってくれたら角をひっこめてあげますよ?」との言葉に、昭之は軽く笑いながら「雷華はザルだからな〜」「フフ…長い夜になりそうですね」と話す間に雨足が弱まっていました。

こんな雷華と昭之の馴れ初めは……。まだほんの子どもだった頃、「大丈夫ですか?暑気あたりで倒れたようですね」と助けられ、その美しさに一目惚れ。「お姉さん、僕と夫婦になってくれませんか!?」といきなりプロポーズ!

「…私より背が高くなられた時にお気持ちが変わらなかったらいいですわ」と笑顔でいなされてしまった8年後……。

「雷華さん、君より大きくなった。約束通り僕と夫婦になってくれ」と再プロポーズ。それに雷華は「昭之様…私が年をとってない事、もうお気づきですよね」と角を出して、「これでもまだ娶りたいと言うのですか?」と尋ねます。

昭之は帽子を手に「…何という事だ」と視線を落とし、「角の分、また背を伸ばさねば…」とつぶやきます。一瞬ぽかんとした雷華ですが、「馬鹿ですね」と言いつつ小雨の中で花が咲いたように笑うのでした。

2022年3月28日発売の『ヤングドラゴンエイジ VOl.10』(KADOKAWA)に『年の差がありますが夫婦です』として掲載されているこのマンガ。栗田先生は「昭和初期ファンタジー×人外な作品が描きたくて、その雰囲気に合いそうなキャラを探った結果、この夫婦が生まれました」といい、特に雷華については「単純に角のある女の子可愛いな!…と思っております。気分で天候が変わるのも、夫婦という題材だと可愛いかなと……」と語ります。

雷華について「かわいい」という声や、夫婦について「尊い」という反応が続出していただけでなく、昭之の「また背を伸ばさねば」というセリフについて「素敵」「破壊力高すぎる」といった人も多数見られました。栗田先生は「この物語のベースで、最初に思いついたお話なので、3話目の反応が多くて嬉しいです」と話してくれました。

なお、2022年4月13日には『僕の奥さんはちょっと怖い』の第3巻が刊行。こちらも怖いけど可愛い妻と夫の話なので、ほっこりしたい人はぜひチェックを。

※画像はTwitterより
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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