最終回まであと4日と迫った連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。その中で今、視聴者の関心を最も集めているのが、「アニー・ヒラカワ(森山良子)が一体誰なのか?」ということ。それに伴い盛り上がっているのが“ミルクボーイ”だという。
ミルクボーイは『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)で優勝したお笑いコンビだが、その漫才スタイルといえば「行ったり来たり漫才」。「リターン漫才」とも言われるそれは、駒場孝の母親が忘れてしまったという、大好きな朝食が何だったのかを巡り、内海崇が言い当てるというもの。
内海は、駒場からその特徴を聞いては「コーンフレークやないかい」「ほなコーンフレークちゃうやないかい」とやり取りしていくのだが、これと同じ現象が『カムカムエヴリバディ』でも起きている。
岡山の和菓子司“たちばな”の娘・安子(上白石萌音)は、米軍将校・ロバート(村雨辰剛)と渡米して行方をくらませていたが、ここに来て登場したのが、アメリカからやってきたという、ハリウッド映画のキャスティングディレクター、アニー(森山)。
先月25日の第102話に初登場した彼女は、なぜか神棚を凝視したかと思えば「日本に来るのは初めて」と初来日を強調。だが、ひなた(川栄李奈)が「NHKラジオ英語講座を聴いている」と耳にすると、「まだ放送されているの?」と驚いていた。
さらに28日放送の第103話では、アニーの甥・ジョージ(ハリー杉山)から「ほんとに岡山へ行かずに帰っていいの?」と確認される一幕がある。
だが1日放送の第107話では、ひなたから、あんこを作る時の“おまじない”を聞くと動揺し、逃げるように立ち去った。ところが4日放送の第108話では、アニーは「シアトルで生まれた日系アメリカ人」と紹介されていたのだ。
これはまさしくミルクボーイの「行ったり来たり漫才」そのもの。彼らの漫才ふうに書き換えるなら、駒場が「その女性は、あんこを作るときの“おまじない”を聞いて取り乱してたって言うねんな」と言うと、内海は「おー、その特徴は完全に安子やないかい。それを聞いて取り乱す女性いうて安子やないなら、俺は動くよ。安子や絶対」と返すだろう。
駒場が「でも、その女性、シアトルで生まれた言うてんねんな」と言うと、内海が「ほな安子ちゃうやないかい。安子は生粋の岡山生まれや。ほなもうちょっとなんか、ゆうてなかったか?」と確認すると、駒場は「明日の109話でアニーは通訳を介して英語を話していたものの、途中から押し黙るらしい」と言うだろう。
それに対して内海は、「安子やないかい。押し黙るゆうことは、ホンマは日本語話せるのに、無理に英語で話しているから罪の意識に耐えられなくなったからやと睨んでんのよ。俺の目はダマされへんよ。俺ダマしたら大したもんや」と話しているに違いない。