↑はの地図は公式の『Map-of-world-cannabis-laws.svg』の地図で、訳すと『世界-医療-大麻-法律』の機関のようだ。ウィキペディアで『大麻』と検索すると見ることが出来る。
地図で青く塗られた地域は大麻(少量使用)が合法化、赤は非合法である。こうしてみるとアメリカは国土の殆どが合法化しており、アフリカでは治安の悪い南アメリカが合法化のようだ。いずれにしても合法化は賢く対策とは思えない。
ニューヨークも昨年の春から合法化となり、街中でマリファナのなんとも言えない気持ち悪い匂いがよくしている。非合法の時代も治安の悪い地区では、ある程度マリファナの匂いはしたものだが、今や合法的であればあちこちでこの不愉快な匂いを鼻がキャッチする。
決まりは一応あり、吸える場所で吸うとなっているのだが、マリファナ愛好家はそんなこと知った事じゃなく、歩きながらの喫煙も、また、人気のいない場所ではこそこそ吸う人もいて、どうもそこらあたりの空気が悪い。これは何もマリファナの空気だけではなく、道徳的な空気も悪くなっていると言う意味だ。
合法化に踏み切った時のニューヨーク州知事は、セクハラで後に辞任に追い込まれたアンドリュー・クオモ氏。この人は合法化にあたり、「州税が潤う」のようなことを仰ったが、確かにマリファナを合法化したことで、州としても収益は増えるだろうが、同時に犯罪率が急上昇で、その分警察への予算は増加せざるを得ないだろう。
合法化ってのは本当に恐ろしい。日本人の場合は例えアメリカで合法化になっていても、日本人はマリファナを吸ってはいけないのだ。しかし、きっと吸っている人はいるはずだ。それを責めたりはしないが、中には駐在員がマリファナに手を染める人も出てくるような怖さを感じている。
マリファナは煙草より害が少ないと言われていても、煙草の匂いまだ許せるとしても、マリファナの匂いは危険な匂いがする。これは言葉だけでなく、本当にそうなのだ。
悪の元凶がマリファナにある。マリファナから始まり、刺激を求めて違法薬物や、コカインに派生していくのが悪の道筋なのである。
春になり、三寒四温でニューヨークも温かくなっていくだろう。その春の訪れと共に、マンハッタンの街路樹の桜の開花も楽しめるが、あの病的なマリファナの匂いを街角で鼻にすると、なんとも言えない苦虫を嚙み潰したような顔の自分がいることが想像できる。
(Photo:Map-of-world-medical-cannabis-laws.svg.https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Map-of-world-cannabis-laws.svg)