女性はいろんなタイプがいる。もちろん男性だって同じだ。ただ、女性の方がもっと複雑にいろいろなタイプがいるような気がしている。
さて、YouTubeで【セレブライフ】を謳っている女性の動画を見てみた。先ず、自ら『セレブ』と名乗る人はどうもいただけないし、胡散臭い。そういう先入観が脳に印象付けられた状態で見たので、その自称セレブのYouTuberにはチョット分が悪いのはお気の毒。
その女性はニューヨーク在住で、動画内容は日本に帰国する動画だった。最初にアメリカの空港のラウンジが映り、ファーストクラスかビジネスクラスのお客様であるのがわかる。そして画面は機内に移り変わりその様子が一瞬だったので、おそらくビジネスクラスだろうと思う。この手の見せたがりの女性は、もしも、ファーストクラスの乗客だったら丁寧に嘗め回すように「これが今回私が日本帰国で乗る”ファーストクラス”です」、と見せるに決まっている。心理学者じゃなくてもそのくらいのことはわかる。
「日本に着きました」と女性は空港で自撮りして動画を回しながら「検査場では約２時間くらい待たされて」と言い、画面は空港から移動のバスに移り「このバスに乗るにも、また１時間くらい待たされて、もうクタクタになってバスに乗ったという感じでした」とのこと。これに関しては同情しますよ、ニューヨーク（正確に言うと女性はニュージャージー州のニューアーク空港利用）から成田空港、もしくは羽田空港までのフライトは10数時間なのでキツイっちゃあキツイ。ようやく到着して計３時間も検査だ、バスの中での待ち時間だぁ、を思うと心から「お疲れでしたね～」と同情したい。
さて、画面は隔離期間滞在するホテルへと移り行く。ご自身が思ったより良かったらしく「ラッキー！」と仰る、なかなか素直じゃないですか？ ホテルは真新しく、バスルームとトイレが分かれており、洗面台もオシャレ、室内も大きなベッドとソファーや椅子、テーブルもあり、スイートと呼べるくらいのゆったり感だ。
画面はお弁当の大写し。隔離しているホテルから提供されるお弁当にご不満らしい。その提供されるお弁当を紹介するのだが、所謂、コンビニ弁当風の黒いプラスチックに透明の蓋、そして輪ゴムでいい感じに留められている。朝食はパンで手を変え品を変え工夫している様子がうかがえる。ただ、パンの朝食もコンビニ弁当風のプラスチックの弁当箱使用で、ごはん部分にバゲット風パンがカットされ納まり、おかずが入る部分にはサラダや洋食の副菜が詰められている。それを目にして「なんだかパンとサラダとあとなんですか、なんか食欲が注がれないような朝食です」と….
あぁセレブ様！もし、そう思われるのであれば提供される、イヤこの場合支給と言った方が正確だろうが支給される食べ物をカメラに収めてイチイチ文句を言うのは残念だなぁ～。
かつて上司のお父様の話を上司から伺ったことがあった。お父様は第二次世界大戦で戦争に駆り出された。戦地で支給される食事に文句言う兵士がチラホラいたそうだが、そういうことを口に出す兵士は揃いも揃って卑しい人達だったと。食事に文句を言って食事がウマくなるわけでもなく、同じように食べる兵士に対しても失礼と言うものだ。
セレブ女性が、隔離期間ホテルから支給されるお弁当に文句を言う姿を見るにつけ、かつての上司のお父様の戦地での食事エピソードを思い出した。
緊急時には極力文句を言いたくても抑えるのが他人様への配慮や最低限のマナーだと思う。もし、ご自身をセレブと称するのであれば、本当のセレブであれば支給されるお弁当に文句は言わずに、黙って喰え！
あらあらかしこ、セレブ女性なら感謝しながら召し上がるのがセレブらしいと存じます。皆さまは如何お考えでしょうか？と自分の野卑さを反省して言葉を改めました。
では、上品にしめましょう、皆さま、ごきげんよう！
