先日のアップルの発表会では、「Mac Studio」や「Studio Display」など、ハイパフォーマンスなマシンも発表されましたが、手の届く(買えそうな)製品で目玉といえば、M1チップ搭載の「iPad Air」と言えます。第5世代となったiPad Airは、「Apple Pencil 2」に対応し、電源ボタンに一体化されたTouch IDの採用など、アップルらしくない地道でユーザーに寄り添った機能を集めた印象です。さらに普通であればiPad Proと差別化してスペックを控えめにするだろうメインチップにM1を採用するなど、大盤振る舞いというか、なにかに目覚めてしまったの? というくらいの「コスパ良い」構成となりました。
スペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルーの5色展開で、こちらもよりコンシューマーを意識したラインナップです。
ボディサイドにマグネットでくっつけて充電できるApple Pencil 2は、充電の便利さなど総合的にこちらの方式の方が使いやすいので、今後統一されそうではあります。
もはや一般人には不要では? というスペックと価格のiPad Proと、A15 Bionic搭載でまぁまぁ良さそうだけど画面が小さすぎのiPad mini、画面は大きくて安いけど世代遅れ感が大きいiPadのラインナップで、どういうアップデートをしてくるかが注目されていましたが、良い方向に裏切られたという感じです。
USB-C搭載で、外部ストレージやディスプレイなど、周辺機器も引き継いで使用可能です。iPad miniやMacBookと共有できるのも良い点です。
その他、5GやWi-Fi6対応などは順当進化といったところです。
ストレージは64GB、256GBと、ここだけはiPad Proの存在感を示しています。512GB以上欲しい人は必然的にiPad Proを選べということですが、ストレージ容量だけ欲しいという人にはコスパが悪いラインナップです。
価格は64GBモデルが7万4800円~、256GBモデルが9万2800円~というラインナップで、多くの人にとってはコスパ良いラインナップかなという印象。欲を言えば、最低容量が128GBであって欲しかったというところでしょうか。
高校生にしても、大学生にしても、M1チップと容量も256GBにしておけば、在学中は買い替えずに乗り切れそうな感じです。高校生なら、進学後もMacBook+iPad Airを継続してサブで使うなどもできそうです。
できればアップルには、この調子でコスパ良いラインナップを出し続けて欲しいところです。