「STTA」(スッタ)という新しいブランドができたというので試用してみた。これは産業用の吸水素材を筒状にしたもので、個人ユースでも使いやすい大きさとデザインでまとめたいわばタオル替わりになるアイテムだ。
取っ手は外れるので吸水素材スポンジを洗う時に便利だ。
吸水スポンジのパイオニアであるアイオンと、デザインの力で開発・支援するkenmaが共同で開発した「STTAスティックタイプ」は、「ソフラス」という一般的な珪藻土素材の3倍の吸水量と6倍の吸水速度を誇る新素材で作られている。
筒状になっていてそのままでは小型の折り畳み傘のような形状なので、リュックのドリンクホルダースペースに差し込んでおけばいざというときにサッと取り出して使える。
3色展開なので、1つをハンカチ代わりとして、1つを自転車のサドルや身の回りのものが雨に濡れた際のタオルとして、もう一つは汚れものや幼児とお出かけする際にありがちなコップを倒してこぼれた際の即効吸水タオルとして、アイデアとライフスタイル次第で使い分ければよいのではないだろうか。さすがにタオル替わりとして使用するもので革靴や自転車のサドルは拭きにくいので、用途により使い分けるのがスマートだ。
日帰り温泉に行き、風呂から上がった後に汗だくになるときに試用してみた。まだ乾ききっていない髪も含めて、おでこや頬にはハンカチの要領で、髪にはくしの要領で撫でるだけでみるみると吸水して不快感はなった。しばらく放置していると乾いてしまい、湿っている感覚はあるものの水がしたたり落ちることはなく快適に使用できた。
元が妥協を許さない産業用の素材なだけに、個人ユースで不満が残ることはなさそうだ。
※写真はすべて記者撮影