近年クラフトビールのブームがすごい勢いで加速しつつありますが、そのブームが起きる前からクラフトビール業界を牽引してきたのが「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングです。
そんなヤッホーブルーイングの作りたて生ビールを飲むことができる「YONA YONA BEER WORKS(よなよなビアワークス)」というビアレストランが都内8箇所にあったりします。
ヤッホーブルーイングの公式ビアレストラン「よなよなビアワークス」
「よなよなビアワークス」は平日も昼から営業しているので、僕は近くに行く機会があるとカフェの代わりにふらりと立ち寄ることもしばしば。
極上のクラフトビールをたしなみながらテレワークなんてしていると、ビールの美味しさに乗せられてエンジンがかかり、コーヒーやエナジードリンクを飲むより仕事がはかどることもあるのです。
もちろん逆にやる気が消え失せることもありますが、それもまた一興。そういうギャンブル性も含めてビアレストランでのテレワークは楽しいものなのです。
先日(といっても昨年の話になりますが)、「よなよなビアワークス」の赤坂店に立ち寄って一仕事していこうと思い、まずはよなよなエールをオーダー。相変わらず生のよなよなエールは幸せな気分になれます。華やかな香りとキリッとした苦味。とっても美味しいです。
せっかくなのでこの日は腹ごしらえで何かフードも食べようと思い、スマホ端末からメニューを眺めていると、なにやら気になるメニューを発見しました。
よなよなエールを練り込んだまぜそばを発見
「よなよなビアワークス」のフードはおつまみから肉料理、さらにはシメの料理などまで幅広くラインナップされているのですが、注目したのは「濃厚海老出汁のトマトまぜそば」。
麺類なんかも用意されているんだなあ、なんて思いながらメニューの説明を読んでみると、なんと麺によなよなエールが練り込まれているのだとか。おいおい、めちゃくちゃうまそうじゃん!!
仕事をする気は一瞬にして吹き飛び、脳内はまぜそばのことで一杯に。もちろん迷わず追加オーダーをしました。
これがもう驚きのウマさ!
クラフトビールのおかわりを飲みながら迎撃体制を整え、待つこと10分くらいでしょうか。目の前によなよなエール練り込み麺で作られた「濃厚海老出汁のトマトまぜそば」が姿を現しました。
すげええーーーっ! 見るからにオシャレ志向な本格まぜそば店のそれ。その佇まいからして味覚を刺激。放たれる美味しみオーラ。麺だけじゃなくて全部うまいやつだ、これ!
全体をよくかき混ぜて平打ちの麺にタレをどっぷりと絡め、そのままズルズルズルッと口に迎え入れると、そのツルツルもっちりとした食感にびっくり。中華麺のような、生パスタのような、独特の食感と喉越しで弾力もあり、ほのかに辛いトマトソースの中でも小麦の風味がふわ〜っと広がってきてウマい!
よなよなエールの苦味がわかりやすく残っていたりするわけではありませんが、ほかではなかなか味わえない唯一無二な麺に仕上がっていることは間違いありません……!
タレもまた優秀でした。トマトソースに甘エビの香味油をたっぷりと混ぜ合わせたタレは香り高く、麺だけでなく具材ともマッチ。よなよなエール練り込み麺もパスタっぽさがありますし、中華とイタリアンの要素を絶妙なバランスで融合させていますね。
ある程度食べ進めたらここにバジルソースを投入。すると一気に味がグググッとイタリアン寄りに引き寄せられていきました。“味変”どころではなく、まるで別の食べ物に交換したかのような感覚です。
まさかビアレストランでこんなに本格的なまぜそばを食べられるとは思いも寄らず、感動して問い合わせをしてみたのですが、なにやらこのまぜそばは人気ラーメン店「凪」との共同開発なのだそう。
麺は試作を何度も繰り返して理想を形にし、タレは「凪」の油そばのタレと甘エビの香味油を混ぜ合わせたものを使用。香味油は大量の甘エビを使用しながらも、独特の臭みを飛ばして風味だけを閉じ込められるようにこだわったそうです。そりゃあ、ウマいわけだ!
今回は「よなよなビアワークス」の赤坂店で「濃厚海老出汁のトマトまぜそば」を食べましたが、店舗限定や期間限定ではなく、全店舗グランドメニューにて提供されているそうですよ。