声優初挑戦の堀田真由「島﨑さん、榎木さんが両側にいてくださるのは、本当に頼もしかったです」 アニメーション映画『ブルーサーマル』アフレコ現場レポート

  by ときたたかし  Tags :  

小沢かなさん原作(新潮社バンチコミック刊)のアニメーション映画『ブルーサーマル』が2022年3月4日(金)に全国公開されますが、絶賛制作中の昨年、ガジェット通信ではアフレコ見学を敢行!

主人公・都留たまきを演じる声優初挑戦の堀田真由さん、人気声優の島﨑信長さん、榎木淳弥さんが掛け合いを行なうという贅沢な場面でしたが、お三方のインタビューを交え、簡単に現場の様子を紹介します。

■公式サイト:
https://blue-thermal.jp/ [リンク]
https://www.shinchosha.co.jp/book/771840/ [リンク]

本作は、物語の主人公・都留たまき(通称・つるたま)とその仲間たちが繰り広げる感動ストーリーを、圧倒的リアリティで描く大注目の青春漫画のアニメーション映画化で、主人公・都留たまきを声優初挑戦の堀田真由さんが務めるほか、島﨑信長さん、榎木淳弥さん、小松未可子さん、小野大輔さんという豪華声優陣が勢ぞろいしています。

高校時代に部活一筋で頑張ってきたたまきは、サークル活動や恋愛などで充実した“普通の大学生”に憧れて入学した大学で“グライダー”と運命的な出会いをした主人公・都留たまきが、グライダーを駆る体育会航空部のメンバーと出逢い、成長していく感動の青春ドラマであり、今回我々メディアがおじゃましたシーンは、堀田さん、島﨑さん、榎木さんが揃う場面!

主人公・都留たまきは、青凪大学航空部1年。サークル活動や恋愛など普通のキャンパスライフにあこがれて長崎から上京しますが、ひょんなことから航空部へ入部することになる女の子です。天真爛漫な性格でムードメーカー的存在であり、愛称は“つるたま”。その明るいキャラクターを、堀田さんは持ち前の優しく包み込むような声質で丁寧に演じていました。

実は彼女は天真爛漫な性格で周囲を明るく照らしていくキャラクターなのですが、堀田さんの元々の無垢なイメージとも重なり合い、まさに命を吹き込まれたような印象。アニメーション版の“つるたま”にも期待が高まります!

また、収録では、たまきが所属する体育会航空部のメンバーで主将の倉持潤役の島﨑信長さん、そして、たまきの指導にあたる空知大介役の榎木淳弥さんとの、3名の掛け合いシーンもありました。

倉持は、青凪大学航空部4年で主将。グライダー操縦の天才にして絶対的エースです。“つるたま”を航空部に迎え入れ、目をかけるという存在ですが、その先輩の風格を島﨑さんが声だけでしっかりと表現されていて、登場する場面を引き締めていました。主将ゆえかカリスマ性も感じるキャラクターであり、島﨑さんが繰り出す一言一言の重みも心地よいものがありました。

榎木さん演じる空知大介は、青凪大学航空部2年。エースの倉持を心の底から敬愛している存在で、1年生の養成担当となるが“つるたま”とはケンカばかりしているキャラクター。アフレコでは時間の都合で榎木さんのパートはちょっとしか見学できなかったのですが、不器用で自分の気持ちに素直になれないという性格を、わずかな分量のセリフでも伝わるように繊細に演じられていて、完成した映像が早く観たいと思わされました。

それでは以下、みなさんの収録後のインタビューです!

——初めて三人揃ってアフレコをされた感想を教えてください。

島﨑:率直に楽しかったです。ほかの現場ではあまりないことなんですが、『ブルーサーマル』では事前にキャストが集まって台本の読み合わせをしていて。そのときに堀田さんや榎木くんと芝居の雰囲気やお互いの人物像を確認し合っていたこともあって、今日は安心して臨むことができました。

堀田:三人でお会いするのは今日が二度目だったんですが、わたしも読み合わせでお会いしていたおかげで緊張せずに取り組めました。特にコミカルなシーンを一緒に演じたことでグッと距離が縮まった気がします。

島﨑:そうですね。今日は、初めに僕が演じる倉持と堀田さんが演じるたまきだけのシーンを二人で録って、そのあとに榎木くんが合流したんですが、倉持とたまきのシーンはシリアスな場面が多かったんですよ。そんな映像の空気もあって最初は少し気を張っていたのですが、榎木くん演じる 空知が加わったことで一気に明るい雰囲気になりました。空知はこの作品のコメディ部分を担っている子かもしれないですね(笑)。

榎木:確かに空知はすごくいいキャラですよね(笑)。休憩中には三人で、それぞれの業界の話をして盛り上がりました。堀田さんから映像業界と声優業界の現場の違いを教えてもらったりして、それもすごく面白かったです。

——堀田さんは、前日にもお一人のシーンなどのアフレコをされていたそうですね。本日、お二人と同じ空間でアフレコをされてみて、一人でアフレコしたときと違いを感じた部分はありましたか?

堀田:今作が声優初挑戦だったこともあって、どんな球を投げても全部ひろってくださる島﨑さん、榎木さんが両側にいてくださるのは、本当に頼もしかったです。一緒にやらせていただくとできないなりにも、自分も上手くなったような気がするといいますか(笑)。あと、おふたりが先ほどおっしゃっていたお話とも通じるものがありますが、わたしもプロの声優さんと一緒にやらせていただいたことで、普段の実写のお仕事とは違うお芝居の雰囲気を実感することができて、とても学びになりました。

——島﨑さんと榎木さんからご覧になって、声優としての堀田さんの魅力はいかがでしたか?

島﨑:そもそも素敵な役者さんですが、声の表現をする素質も素晴らしいと感じましたね。このままの感性や感覚を持ちつつ、これからもいっぱい声優の仕事に挑戦してほしいですし、機会があればまたご一緒できたらうれしいなと思います。

榎木:堀田さんのお芝居は、「“声優の型”にハマらないからこそのありのまま感」がすごく素敵で。僕もそういうありのままな雰囲気が出せるお芝居を身に着けたいと感じましたし、学ぶところが多くありました。そんな堀田さんの魅力そのままの方向性で、これからもまっすぐと進んでいってほしいですね……って、なんだか偉そうになっちゃったな(笑)。

堀田:いえいえ! 素敵なお言葉、ありがとうございます!

本作は、青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」(小沢かな)の映画化。映画『ブルーサーマル』は、2022年3月4日(金)に全国公開です。

■作品情報
出演:堀田真由、島﨑信長、榎木淳弥、小松未可子、小野大輔、白石晴香、大地葉、村瀬歩、古川慎、高橋李依、八代拓、河西健吾、寺田農
原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀
脚本:橘正紀、高橋ナツコ

主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映
(C) 2022「ブルーサーマル」製作委員会

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo