海外暮らしの人にとりYouTubeは、母国語の番組を好きに見られるので本当に大助かりです。日本語のYouTubeの面白さは、世界に住んでいる日本人からの発信で、一般的な暮らしぶりが日本語でわかるのが面白く、自宅のソファーに座り見るYouTubeで、世界旅行や、また、知らないことを多く知られるので学びが多いのです。
ただ、この面白いYouTubeで個人の見解と称して、面識のないYouTuberが、他のYouTuberを批判するものはいただけません。最近、そのような動画に遭遇して、いろいろ考えさせられたことがあったのです。
ヤマカイTVはバレエの面白さを伝える国際カップルYouTuberとして、同じバレエ団に属してカップルでもあるスペイン人のレネアさんとのチャンネルで、テキサスから発信しています。いつも見るわけではないのですが、ニューヨーク州の隣のニュージャージー州にあるバレエ団所属の時に、このチャンネルを知り『へぇ~、ニュージャージーにバレエ団があり、しかも日本人ダンサーが頑張っているんだ…』、と異国にて自己の実力で就労ビザを勝ち取り、活躍する日本人を応援していたのですね。
既に登録者数60万人を超え、これは凄いこと!ご本人の野望は「日本においてのバレエの知名度をあげたい」。これは、62万人の登録者のいるヤマカイさんは半分達したのではないでしょうか。日本語も英語もしっかりしていらして、聡明さを感じていたら函館ラ・サール学園を卒業して、ニューヨークのバレエ学校へ留学とは、なかなかユニークな進路、これは素晴らしい!
芸術家は才能もさることながら、人間性が大切で、ヤマカイさんは共に併せ持っているので、決して長くないバレエダンサーの活動期間を終えても、きっとガールフレンドのレネアさんと結婚して、日本でバレエ教室を始めバレエを日本で広めていくのだろう…と心強く思っていたんですね。
それで久しぶりにヤマカイTVを見たらおかしなことになっているんです。サムネの『僕はいらない存在だった』とあるので驚いてその動画を見てみたら、クロアチアに住む19歳の日本人男性のバレエダンサーが、ヤマカイさんを滅法批判しているのです。おとなしいタイプの19歳の青年だけど、まだ幼い印象のある若者が言葉遣いは丁寧ですが、口汚く罵るに近い印象を私は受けたのですね。
『随分な言いようだなぁ…』と思いつつも、おそらくヤマカイさんとこの19歳のヒューマさんとの間で、きっと接点を持ち平和的な解決に進むのだろう、それは賢い大人の対応ができるヤマカイさん始動で進められるだろうからと、両者の動画をチェックするようにしていたのですが、ヤマカイさんはその批判されたことに数回向き合うのですが、「お金儲け、登録者数稼ぎ」とまで言い切った当の本人のヒューマさんは、何もなかったようにバレエの練習風景の動画を上げ、見ている方は肩透かしされたようで驚いたと言うか、半分呆れたのです。
ヤマカイさんの直近の動画は気の毒な程ショックを受けられ、涙を流し、そのクロアチアから飛び火してきた誹謗中傷の内容に対し、ヒューマさんご本人にダイレクトメールを送り、直接の接点を試みたそうですが、ヒューマさんからは何もなしで、非情な無視だったそうです。結果的にヤマカイTVは活動休止に入りました。
怖いな、YouTube。ある程度の規制はあっても、こうして平気で人を批判する動画がアップされ、それらは世界中で見られているのです。
YouTubeに道徳の精神を取り入れよ!とまでは言いませんが、勝手に知りもしないYouTubeの動画主に対し、失礼千万の動画を上げ、中傷されたヤマカイさんからヒューマさんに歩み寄ろうとダイレクトメールを送るも無視とは….
ヒューマさんのYouTubeの認知度は、これきっかけで上がっているようです。それってどうなんでしょう?
人を傷つけることに対してこの若者の心が痛まないとしたら、これはいくらバレエの技術があったとしても、立派なバレエダンサーになれるでしょうか? 確かに若さもあるので無謀な言動に走りやすいかもしれませんが、心に思ったことを言葉にしない強さもあるのです。自分の考えが正しいとは言い切れません。
バレエという美しき芸術を作りだす日本人のダンサー同士が、クロアチアとアメリカで対立している構図は見ていてとても辛いのです😿。