ニューヨーク地下鉄駅 でホームレスに 突き落とされた アジア女性死亡  地下鉄の犯罪 多発

  by あおぞら  Tags :  

 このところニューヨークの地下鉄では、いきなりプラットフォームから人を突く事件が多発した。特にコロナ下でアジア人がターゲットにされることがあり、地下鉄に乗る際、アジア人の私も気を付けており、背後に人が入らないような場所を選んで次の地下鉄を持つようにしている。

 1月16日付、ニューヨークポストに痛ましい死亡事件の記事が掲載された。

The straphanger randomly pushed to her death by an alleged unhinged vagrant was a senior manager at the top consulting firm Deloitte — and volunteered as an advocate for the homeless.
Michelle Go — an MBA graduate of NYU’s prestigious Stern School of Business — lived on the Upper West Side and worked for Deloitte in strategy and operations and mergers and acquisitions, according to her LinkedIn Page.

ホームレスが無作為にトップコンサルティング会社のデロイトの上級管理職を殺した。
Linked In によると、ニューヨーク大学の名門スターン経営大学院のMBA卒業生であるミシェル・ゴーは、アッパーウエストサイドに住み、戦略と運用、合併と買収の部署でデロイトに勤務していた。

 デロイトと言えば世界最大の会計事務所である。また、ニューヨーク大学のスターン経営大学院卒は相当のエリートである。デロイトの最寄り駅はタイムズスクエアー。多くの地下鉄路線がある巨大駅である。

 無作為に黒人のホームレスに突き落とされたアジア女性は40歳で、超優良企業に勤務、ボランティア活動にも力を入れ、人間性も良く、近所の評判もよかったそうだ。記事に掲載されている被害者女性の顔は確かに穏やかな、人から好かれる印象だ。

 アジア人嫌悪で被害者になったかはわからないが、容疑者(61)は既に逮捕された。逮捕時に記者に対し「私は”神”である」、と言っていたそうだ。

 ニューヨークはこういう無作為にターゲットにされる事件が起こりやすい。このようなホームレスで精神的にオカシイ人たちは、街を歩けばよく目にする。容疑者はターゲットにしやすい小柄なアジア女性に目を付けたかもしれない。

 折角、優秀な大学院を卒業し、超大手のデロイト勤務で、ボランティアにも力を注ぐ働き盛りの40歳の中国系アメリカ人が、頭のイカレタ浮浪者に、地下鉄ホームから突き落とされて、入って来た地下鉄車両に轢かれ死亡した事件はあまりにも痛ましすぎる。

 事件、事故はいつどこで起きるかわからない。避けられないケースも多いと思う。ただ、常に周りに目を配り危険から身を守る姿勢は、特に犯罪都市に住んでいる者には必要である。

 デロイトの最寄り駅がタイムズスクエアーにあり、この辺りには今も多くのホームレスがたむろしているが、被害女性がこのプラットホームにその時居合わせて居なかったら、今もニューヨークの住民として、超優良企業に勤務だった筈なのに….と思うとやりきれない。

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