2022年の麺初め!マニア好みの老舗店&これから楽しみな「新旧京都ラーメン」4選

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもライターの丸野裕行です。

前回は、京都南区の「個性的な店主の熱量あふれる一杯が食せる京都南区のラーメン店」をご紹介した、大好評の《京都ラーメンシリーズ》。今回は、京都に無数にあるラーメン店を食べ歩くマニアが思わず唸った「一度食べると忘れられない」というクセになるラーメン店を4軒ご紹介します!

連載:京都ラーメンシリーズ
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実際に筆者も足を運び、食べて感動すら覚えた「マニアが釘付けになるほどハマる京都ラーメン」の数々、実際にあなたも食べに行ったという気持ちでお楽しみください!

ではいきまっしょい!

老舗店:北区紫野西蓮台野町 『タンポポ』

我が中退校である佛教大学のある京都は北区紫野へ! 今宮通り沿いにある、歴史のあるスタイルがエモいラーメン店です。カウンターが4席、4人のテーブル席が3つの店内には、学生のころと同じスープの匂いが漂っています。

創業74年でその期間多くの学生の舌とお腹を満足させてきた老舗なのですが、佛大のOBたちもちょくちょくやってくるようですね。歴史のある暖簾とこのお店の屋台のような造り、そして清潔感漂う厨房。いやはや、昔と同じです。

とんこつと鶏ガラがグラグラと炊かれた大きめの寸胴から、京都らしい背脂醤油とんこつのラーメンが生み出されるわけですね。頼むのは《ラーメン大》。丼一面に無数にふりかけられた唐辛子は、見た目とは裏腹に辛くない。韓国産の唐辛子なのでしょうか? しかし、これがふりかかっていないと味が引き締まらないんですよね。

中細ストレート麺はつるりとした触感で、これも昔と変わっていませんね。濃い目の醤油で煮込まれたチャーシュー、メンマ、たっぷりのネギ。遠方からのお客さんも多い、マニアが忘れられなくなる一軒です。

店名:『タンポポ』
住所:京都市北区紫野西蓮台野町57 UKハイム1F
TEL:075-493-8594
営業時間:[月~土]11:30~23:00(L.O.22:45) [日]11:30~15:00(L.O.14:45)/17:00~21:00(L.O.20:45)
定休日:ほぼ不定休(元旦は休み)

老舗店:伏見区下鳥羽 『ラーメン銀閣』

京都伏見の1号線沿いにある渋すぎるラーメン店が『ラーメン銀閣』。いつもこの近くにある中華料理店・城南園とどちらにしようか迷うという方も多いと思います。いつも待ちができていて、お昼前あたりを狙ってやってくるお客さんも多い模様。

このお店では、お水を運んできたときがオーダータイム。とにかくここで頼むのは《ラーメン》と《炒飯》。足繁く通う銀閣マニアにはマストです。しっかり目の白濁スープで、いかにも京都ラーメンといった豚骨醤油ぶり。かなりの安定感があり、いつも安心して食べられるラーメンです。このお店でコショウをかけるなんてのは野暮。まるで70年代にタイムスリップしたような気持になる、臭みしらずのまったり味。安心するために、ここにやってくるという常連も多いといいます。細めストレートの麺はなかなかのツルモチ食感。薄めに切られたチャーシューにも哀愁が漂い、ネギとメンマが寄り添います。

チャーシューと卵が具材の炒飯はパラパラで、父と行った中華料理店を思い出す昭和ノスタルジー。みんなが通いたくなる“いつもの味”、これからもずっと残してもらいたものです。

店名:『ラーメン銀閣』
住所:京都市伏見区下鳥羽城ノ越町90
TEL:075-621-8238
営業時間:※緊急事態宣言中のため、11:00~20:00(アルコール類は19時まで)に変更されています
通常時 11:30~22:00
定休日:月曜日

新店舗:南区西九条 『とことんとりコトコト』

九条大宮を下がった京都のディープゾーンにある、今最注目のラーメン店へ……。昨年1月にOPENしたド派手なお店がこの『とことんとりコトコト』です。濃厚鶏白湯ラーメンが大人気で連日ラーメンマニアが押し寄せているようです。黄色い鶏の人形がいたるところに吊るされる、オリジナリティあふれる店構え!

入口の券売機で目玉の《とことん鶏ラーメン》の食券を購入。それから、スタッフさんがカウンター席へと案内をしてくれました。カウンターの上に登場したラーメンはというと、どろりと白濁したスープによく絡む平打ち麺。具材は、ほんのりピンクに色づいたチャーシュー、とネギ、メンマが盛られ、パパっと七味をふりふり。女性好みの美的センスの光るビジュアルです。

しかし中身はといえば、男気溢れるスープ。とことん煮込まれているのか、箸が立つほどドロドロ。『極鶏』並みのすごさです! また、《とことん魚ラーメン》もありますが、これがエグい! とにかく魚の風味に飲み込まれます。こちらも美味しいですよ。

店名:『とことんとりコトコト』
住所:京都市南区西九条比永城町26-2
TEL:075-682-2180
営業時間:11:00〜15:00
定休日:月曜日

新店舗:下京区北不動堂町 『貝だし麺 きた田』

京都駅から塩小路通へ歩くとこのお店を発見。こちらはラーメンマニアが注目している2021年11月OPENのニューカマー。お店を切り盛りしているのは、女性店主。話題になっている白木が上品で眩しい京都らしいラーメン店です。

『貝だし麺 きた田』はその名の通り、コクのある貝出汁を売りにしているお店です。最近では全国各地でも貝出汁を使ったラーメン店が人気で、非常に増えてきています。

貝の魅力的な味がふんだんに出た《特製貝だし麺》のスープは濃縮したホタテの味わいと岩塩の甘みが際立ち、そのスープに抱かれるようにモチモチ麺がスルスルと喉に流れ込んできます。鶏、豚チャーシューも柔らかい! 無化調の最たるものは貝にあり! 素晴らしい一杯です。

店名:『貝だし麺 きた田』
住所:京都市下京区北不動堂町522-9
TEL:075-661-6540
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)/17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:不定休

今回も年初めの美味しいラーメン4杯をご紹介しました。マニアが足繁く通う店、マニアが目をつけるニューカマー店、いろいろとありました。この京都に点在する激旨ラーメンシリーズ、京都らしく個性的な味が数多くて、まったく紹介しきれていません!

次回も私の地元京都の思わずスープに飛び込みたくなる“感動のラーメン店”をご紹介したいと思います。

※各店舗、新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日等が記載と異なる場合がございます。ご来店時は、事前に店舗へご確認をお願いします。

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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