クリスマス🎄 アメリカでは 恋人の日 ではなく 家族の絆が集結する日

  by あおぞら  Tags :  

 アメリカのクリスマスは、日本のクリスマスと違い家族や親せきが集まる日本のお正月のような感じです。日本のお正月の食事は豪華ですが、アメリカのクリスマスディナーは豪華さではなく、一般的な家庭料理を大皿に盛りつけ、テーブルで皆に回していくのが一般的です。

 マッシュポテトや、インゲン、人参、ブロッコリーなどの野菜が副菜となり、メインは感謝祭同様、七面鳥がテーブルのメインにド~ンと置かれ、その大きなローストされた七面鳥を切り分けるのは家長の役割で、男性がします。

 テーブルにはワインや、ソフトドリンクが並び、クリスマスディナーが終わると、デザートの時間ですが、料理上手の奥さんのいる家庭では、アップルパイやケーキなどは手作りのものが出され、アメリカ人はこれらのデザートにバニラのアイスクリームを添えるのが好きなようです。まっ、実際美味しいですしね。

 一通りのクリスマスディナーを終えると、皆でゲームをしたりテレビを見るのが平均的なアメリカのクリスマスでしょう。

 特に働いているお母さんは、この時期大忙しでディナー後の数多くの食器類は食洗機が一度では回りません。家族やゲストが談笑している間、それに付き合いつつキッチン周りも気になるところでしょう。

 一般的なクリスマスディナーはこういう感じですが、アメリカの懐の深さはクリスマス当日は忙しい人が多いのに、その中でボランティアの方々が、恵まれないホームレスの方々のために簡易だけれど、クリスマスディナーを提供しているのです。頭が下がります。

 毎年、その光景はクリスマス当日のニュースで流れ、ニューヨーク市長がカフェテリアのおじさんのように、使い捨てのプラスティック皿に、食事を盛り付けていきます。市長もクリスマスは本当に大忙しで、この役目は心温まるいいモノを見せてもらえる….と言った心持に毎年なります。

 ニューヨークはここ2年で一変しました。それは街を見れば空き店舗のままの空っぽがかなり目立ちます。失職した方も多く、雇用は戻ってきているとメディアでは報じられていますが、その勢いは市民の感覚ではそう受け止められません。

 煌びやかなクリスマスが定番だったのに、コロナ下で企業も商業ビルもお祝いムードが半減しているのか、5番街や6番街のメインのクリスマスデコレーションが有名な場所以外は控えめです。

 時代は移りゆくものなので、2021年のクリスマスは地味で、なんとなく寂しいものだったとなっても、また、華やかな明るいクリスマスに戻る年もくるでしょう。

 クリスマスはイエス・キリストの誕生を記念する日です。イエス・キリストは、人は皆同一に尊いと仰いました。そんな心優しい偉大な人物のお誕生日を祝うクリスマスが、世界的な行事であることは素晴らしいことですね。

ニューヨークから発信しています