見せびらかさない! 慎ましやかに生きる ことこそ 幸せ に 近い生き方

  by あおぞら  Tags :  

 YouTubeを見る。主に日本語のものばかり見ている。おびただしい数の動画がある。旅行、ダイエット、大食い、スピリチャル、美容、教養、占い…等など。

 興味深いのは障害児を持った親が、子どもを動画にあげて日々の暮らしを知らせてくれる。愛情深く育てているのがわかるし、動画にあげられるくらいだから、自宅もとても素敵で生活に余裕があるように見受けられる。普段、生活していくうえで、知的障害の子どもや、身体障害の子どもを目にすることは意外にない。

 だからこそ、動画を見ていると親御さんのご苦労もよくわかるし、子どもを大事に大事に、天からの授かりものとして育てているように見え、その姿は神々しい。知らない世界を垣間見ることが出来るのもYouTubeだ。

 50代後半の独身男性は、お母さんと二人の弟がいらっしゃる4人家族。どうやら家賃収入があるお宅らしく、慎ましやかな暮らしぶりがわかるが、その男性がなぜ無職でも大丈夫なのかが理解できた。

 その60歳手前の独身男性の弟二人は共に重度の障害者で、ひとりは長期入院中、そして自閉症のもう一人の弟は自閉症で50歳だけど、どうやら一度も言葉を発したことがないよう。平日は施設で生活し、週末、自宅に戻られるようだ。男三人兄弟で長男を除く二人が障害者というのもお気の毒だ。

 YouTubeを見ていると、人生の運・不運、幸せ・不幸せがなんだが如実に映像化され、見ていて時に辛くなることがある。障害者がいる家庭が不運とか不幸せと言っているのではない。逆に動画にあげるくらいだから、家庭はいろいろあっても幸せなように見受けられる。それはどの家庭に於いても似たり寄ったりだと思う。

 サン=テグジュペリの物語、『星の王子さま』にキツネが出てきますが、そのキツネが星の王子さまにいう言葉が実に深い。

「L’essential est invisible pour les yeux」
大切なものは、目に見えない) 

 …と言うのも、YouTubeにはインスタ同様、見せびらかしの動画が数多ある。勿論、そういう動画を好んで見る方もいらっしゃるだろうし、見せびらかしている人を崇拝している”信者”もきっといることだろう。

 額に汗しない職業の人たちに限って自分たちの私物を見せびらかす。その顕著な職業は水商売の女性達。現役を退いているということだが、見ていてどうもスッキリしない。逆にキツイ言い方をすれば、それらの高価なバッグのブランドからしてみれば、あまり持ってほしくない顧客だろう。

 金持ち自慢、持ち物自慢は興ざめする。人間、慎ましやかでいるのが賢い生き方。見せびらかすという行為は、危険が孕んでいることを知っておいた方がいい。

 最近、ある俳優が3度目の離婚をした。この俳優の父親も同じく俳優で結婚歴は3度。息子との違いは父親の離婚歴は今現在2度だけ。この父子の特徴は、パートナーとの熱愛中の時は、カメラにやたらアピールする。見ている方が気恥ずかしくなる程。

 この手の人前でラブラブアピールする人たちの離婚率は高い。女性タレントと格闘家の場合もそうだった。愛情表現は人前ですることではない。欧米ではよくあることだが、日本人はやはり奥ゆかしいのが国民性であると思うし、あまりアツアツを大衆に見せびらかせてもサマにならない。

 特に感受性が豊かな10代は、目に見えるものが全てと信じてしまう傾向にあると思う。それが若さであり、考えてみれば偉そうに書いている私だって、もの凄く稚拙でアホだった。

 ある程度生きている年月を重ねていけば、ホンモノかニセモノかはわかってくる。また、わかるようには努力しているし自己研鑽しているつもりだ。

 だから、最後にもう一度、『星の王子さま』で王子さまにいうキツネの言葉を胸に刻んで欲しい。

大切なものは、目に見えない

 人に惑わされないでね、ホンモノを見抜く力を身につけてね、そして、目に見えるものに一喜一憂しないでね。見せびらかすって、浅いんですよ、とてもカッコ悪いことに気づいてね。

ニューヨークから発信しています