渋谷凪咲や王林がバラエティ界に一大旋風! 地元をこよなく愛するローカルアイドル 人気が出ても「東京進出」「上京」は古い?

  by 田中周作  Tags :  

みちょぱ、藤田ニコル、丸山桂里奈、朝日奈央、須田亜香里といった女性タレントの人気が落ち着いた今、新たに台頭してきているのが生見愛瑠、高橋ひかる、りんご娘・王林、NMB48・渋谷凪咲といった新世代だ。

そんな中、特に人気なのが、渋谷だ。大阪のほんわかとした雰囲気から、突拍子もない発言を繰り出すことで知られる彼女。10月からは冠番組『~凪咲と芸人~マッチング』(テレビ朝日系)を担当。先月22日放送の『100%!アピールちゃん』(TBS系)では、得意の大喜利に24時間挑み続けるという前代未聞の耐久レースを成功させた。

同じく先月11日の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、オンエア時点までの今年のテレビ番組出演本数が114本であることが分かっている。そろそろ発表される通年の結果が待ち遠しいところだ。

大阪・難波を拠点に活動しているNMB48。渋谷は東京の仕事があると、わざわざ大阪から通い続けているという。ホテルに滞在し、また大阪に戻るのである。単独出演が増えても常に頭の中にあるのはグループのこと。自分の活動を通してNMBに還元できないかと考えているのだ。
 
同じように、ご当地アイドルとして活躍するのが、りんご娘のリーダー・王林だ。可愛い天然ボケで、『踊る!さんま御殿!!』『THE 突破ファイル』(以上、日本テレビ系)など様々な番組でよく見かける。生まれも育ちも青森。現在住んでいるのも青森。東京の仕事があるときはもちろん新幹線で向かい、収録を終えたらなるべく早く青森に帰るという、根っからの青森好きだ。

これまでタレントはお笑い芸人を筆頭に、名が売れたら「東京進出」「上京」が成功の証だった。アイドルの中にも、それまで在籍していたグループを1人卒業し、過去のキャリアを封印する者もいた。だが今や、「東京で一旗揚げる」ことだけがステイタスでもない。コロナ禍でのリモートワーク化が、その傾向に拍車をかけた形だ。

そんな意味で、人気が出ても故郷を離れず、自らのアイデンティティである方言を堂々と使い、地元愛を謳う渋谷と王林こそ、令和の時代のバラエティタレントという気がする。2人のさらなる活躍が楽しみだ。

ライター。