ニューヨークの日系スーパーでは、オタフクソースも買えるし、紅ショウガ、かつお節、青のりも勿論手に入る。
お好み焼きも、我が家にはたこ焼きの鉄板もあるので、たこ焼きも作ることができるが、アメリカでタコは鮮魚売り場で見ることはないのでこんにゃくで代用する。
因みにクイーンズのアストリアという地域の鮮魚店ではタコが買えるらしい。理由はこの地区には多くのギリシャ系の人たちが住んでおり、ギリシャ人は日本人同様タコ好きなのである。
ところでアメリカで焼きそばが食べたくなったらどうしよう? 日本のスーパーで売られている”ビニール袋入りの焼きそば用麺”は売られていない。チャイナタウンに日本の焼きそばに近い麺はあるが、もっちり太く作ってみた結果、日本の焼きそばとは違うものが出来上がってしまった。
日本人の友人から教えてもらったのは、今やアメリカのスーパーマーケットで当たり前のように売られている袋入りインスタントラーメンを買い、その麺で焼きそばを作ることを…..
アメリカではこの焼きそばで十分なのである。スープが余るがわかめスープとして使用してもいいし、チャーハンの隠し味として3回分ほど使える。
アメリカのスーパーマーケットで売られているインスタントラーメンは日清とマルちゃんが主流。ただ、アメリカで作られた両社の製品は、日本のラーメンより俄然味の質が落ちる。スープが美味しくないのだ。だから、麺だけ利用するのは得策と言える。
急に話は変わるが、マルちゃんの東洋水産を彷彿させる、映画内では東輝水産となっているアメリカ支社に赴任し、健闘する中井貴一主演の『燃ゆるとき』は面白かったなぁ~。
映画ではあるが、こういう企業努力が日清やマルちゃんもアメリカ支社で行われており、両社のある西海岸から全米展開されている。
念の為、両社のアメリカの拠点を検索すると、マルちゃんは2019年11月に、東海岸のバージニア州で新規スープ工場の竣工式を行ったとのこと。マルちゃんの工場はテキサスにもあり、国境向こうのメキシコでもマルちゃんは大人気で輸出しているそうだ。
インスタントラーメンはしっかりアメリカに根付き、アメリカ人の雇用も多く生み出している。アメリカで大成功している日本の産業と太鼓判が押せる。
その恩恵を受けアメリカ在住日本人は、その安価なアメリカ製のインスタントラーメンの麺のみを使い焼きそばを焼く。焼きそば用麺が手に入らなければ、工夫してどうにかするのがニューヨーク流。
ところで、日本に一時帰国して本場日本のインスタントラーメンの美味しさに驚く👀❣ マルちゃん正麺って凄い❣ 技術革新❣
ただ、日系スーパーでは明星の中華三昧が売られているので、日本的な美味しいインスタントラーメンも楽しめてはいる。勿論、こんないい麺は焼きそばには使いませぬぞ❣