西友「おうちディナー」プロジェクトを一流レストランシェフにカセットコンロで作ってもらった!焼いて混ぜるだけの簡単レシピに挑戦しよう

  by 古川 智規  Tags :  

西友ではスーパーで買える身近な食材だけで超一流シェフ考案のコース料理が作れる“おうちディナー”プロジェクトを実施している。フランス料理・中華料理のレシピ12品を公式WEBサイトで公開するほか、全国の西友店舗でレシピカードを配布中だ。これを使い、全部は無理なので1品だけ作ってみた。

和牛もも肉のロースト シャインマスカット豆腐添え

“おうちディナー”プロジェクトは、家族の特別な時間や自宅での少し贅沢な料理を楽しんでほしいという想いから生まれた、西友の新プロジェクト。すべての料理は西友で購入可能な肉、魚、野菜、みなさまのお墨付き商品(西友のプライベートブランド)で再現可能で、それぞれ約30分以内で調理可能だとのこと。
作ってみたのは中華料理の前菜である「和牛もも肉のロースト シャインマスカット豆腐添え」だ。今回は東京都内一流ホテルの中華料理シェフに家庭用の調理器具のみを使用して調理してもらった。もちろん、食材や調味料は西友で購入したものだ。

最初に、牛肉は焼く1~2時間前に常温にしておく。豆腐はペーパータオルに包み、30分ほどおいて水きりする。のだが、シェフによると豆腐の水切りは大事でなかなか切れないのでできるなら前日からキッチンペーパーに幾重にも包んで完璧に水切りはしておきたいとのこと。時間がない場合はどうせ後で崩してしまうので、キッチンペーパーで巻いて手で絞り出すように水切りをしても良いということだった。そして牛肉には塩・こしょうをしておく。

次に、フライパンに油を敷かずに牛肉をのせ、一面弱火で約5分ずつ四面で計20分、表面全体にきつね色の焼き色をつける。ソースの材料は混ぜ合わせる。
ここでのアドバイスは、お高い国産和牛を使う場合はほとんど焼かなくても良いのですぐに上げてしまって構わないとのこと。余熱で火を通すのでここでの焼き過ぎは禁物だ。安い材料ならなるべく脂身の少ない(サシが入っていない)、赤身のもも肉であれば何でもよいとのこと。

焼いた肉は取り出してアルミホイルで包み、10〜15分おく。
ここで余熱を利用して全体をなじませる。表面の焼き処理にムラがないと肉汁はあまり出ず、出ても吸収されるのでうま味は逃がさないとのことだ。

シャインマスカットは縦半分に切る。チェリートマトはヘタを取り、縦半分に切る。ザーサイはみじん切りにする。
これらは後で中華風白和えに使うので切ったものは置いておく。

余熱でなじませた肉を切る。きれいなローストビーフのようになっていればOK。

「よそ行き」(どこにも行かないが要するに豪華な料理)料理の場合は肉の切れ端は盛り付けない。しかしシェフによるとこの部位が一番おいしいので、調理した人の特権で先に作ったタレをたらして最も美味しいところをつまみ食いするチャンスだそうだ。

中華風白和えを作る。ボウルに豆腐、ザーサイ、塩、ごま油を入れて混ぜ、チェリートマト、シャインマスカットを加えて和える。薄く切った肉を器に盛り、中央に白和えをのせ、肉にソースをかけて完成だ。
肉は表面は香ばしく中は余熱で加熱はしてあるが、生で食べても良い状態なのでジューシーで肉本来のおいしさを味わうことができる。中華風白和えは和風の白和えとは全く異なり、豆腐の味よりもごま油やマスカットの甘味、トマトの酸味が見事にマッチしているので肉と一緒に食べてこその統合した味わいだ。

ところで、詳細なレシピは該当ページや店舗のレシピカードをご覧いただくとして、豆腐は半丁使用になっているが用途がある場合を除き、通常は1丁で売っているので白和えを作るには多すぎる。そこでシェフが1丁使ってしまってもよいおつまみになるようにアレンジレシピを考案してくれたので、それは後述する。

豆腐の水切りや肉の塩コショウだけだが、下ごしらえの方が時間がかかるものの、レシピを見てシェフが家庭用調理器具しかもカセットコンロを使用した出来上がりまでの時間はピッタリ30分だった。家庭で作る場合も難しい調理はないのでだいたいこれくらいの時間でできるだろう。

その他の料理もそろえる

さて、残りの中華風白和えにネギとピータンをみじん切りにしてごま油をもう少し加えればまことに香ばしい、単体で濃い味付けの「ピータン入り中華白和え」が出来上がる。味が濃いが、塩味とごま油の香ばしさ、マスカットの甘味とトマトの酸味がよく調和し、お酒のおつまみに最適なだけではなくご飯のおかずとしてもよい。豆腐の味はほとんどしないので、生の豆腐が嫌いな子供でも美味しく食べることができるだろう。

さらにご飯としてガッツリと食べたいのであれば、みなさまのお墨付き商品から麻婆春雨やマカロニサラダをチョイチョイと作ってパックご飯と一緒に出せば中華コースの出来上がりだ。
クリスマスや年末年始と、何かと行事は多いがちょっと一品「だけ」頑張って豪華な食卓を飾ってみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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