三池崇史監督の新作品『悪の教典』の特別上映会に参加した大島優子が「私はこの映画は嫌いです」と異例のコメントを発表したことは快挙だと思う。
プレミアスクリーンを貸し切った上映会でAKBメンバー38人が観劇とのことだが、大島優子がこうはっきりコメントを出せるのはAKB48のセンターを張れる勝利者としての特権だと思うが、ホラー映画は特に好き嫌いが分かれる。私個人としては苦手である。但し、三池作品を観たことはある。友人に薦められて『オーデション』を観た。もう10年ほど前かも知れないが、かなり衝撃的で、しかし、苦手なホラー映画でも三池崇史監督の光る才能は十分汲み取れた。
ニューヨークの小さな映画館で『殺し屋1』が上映された、もう10年以上前の話。実際、観に行ったホラー映画好きの友人ですら『凄まじくエグイ』と感想を述べた。DVDが発売されタイムススクエアーのCD屋に陳列されていた浅野忠信のいくつも斬られた傷のジャケットは一目を引いた。
『カタクリ家の幸福』は文句なしに楽しめた。ホラー映画でありながら、ミュージカルであり、コメディーである。この手のお手やわらかなホラー映画なら、きっと大島優子嬢もその後のイベントを欠席などはしなかっただろう。
大島優子の精神が極めて健全であることを証明して大島優子嬢に好感が持てた。
東宝は何も大島優子の「私はこの映画は嫌いです」にうろたえたりはしていないのである。逆に宣伝効果大なのである。瓢箪から駒的な効果をきっとあげると思う。
自由闊達に意見が言えることはとても人間的で、AKB48は意外に風通しが良いのかも知れない。
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