『ミディアム』と聞くと、肉の焼き方?と思ってしまう人が多いと思うが、アメリカではミディアム(medium )は、死者と交信できる人のことを言い、日本でも昭和から平成にかけ、冝保愛子さんと言うその道で有名な方がいらした。
ミディアムを通して、正岡子規に伺いたいことがある。その正岡子規とは、1867年10月14日生まれで 1902年9月19日に生涯を終えた日本の俳人。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
…..は誰もが知る有名な俳句。
さて、さて、その柿がとあるスーパーで2個86万円で売られているそうだ(↑の写真ではないよ、念の為)。
柿1個のお値段、なんと43万円❣ アメリカ住まいの私がミディアムをお願いして、アメリカ人は知らないであろう正岡子規さんを呼び出してもらい聞いてみたい。
「今現在、正岡さんが亡くなられた元号の明治から、大正、昭和、平成を経て令和ですが、その令和に柿2個が86万円で商店で売られているのですが、どう思われますか?」と。
きっと、正岡子規さん「わしゃ、知らん❣ そんなしょうもないことでわしを呼ぶな❣」と立腹されて、あの世へご帰還かもしれない。
それにしてもこのニュースは、フェイスブックにどんどん飛び込んでくる『お知らせ』と言う日本のニュース映像で知った。
日テレNEWS公式ページが発信元で、ニュースの文字解説は以下のとおり
【2個で86万円「柿」の初競り 最高値更新】
愛知県豊山町の市場では岐阜県産のブランド柿「天下富舞」の初競りが行われました。今年は去年よりも6万円高い2個で86万円と、3年連続で最高値の更新となりました。(2021年10月26日放送 「news every.」より)
ニュース映像では、この超高値の「柿」を競り落とすよう仕組んだスーパーがあり、実際、競り落としは依頼した仲卸業者の方落札。
スーパーの方も、仲卸業者の方も一生懸命やっていらっしゃるのはわかる。 お人柄も良さそうで好感はもてる。
但し、柿ふたつに86万の値が付くニュースはなんだろう? それを落札させて、スーパーの目玉商品にし、こうしてニュース報道させ、お客を呼びこみ宣伝のために86万を投資していているのもわかる。
「じゃ、86万円の柿を誰が買うんですか?」ってハナシですよ。前澤友作だって買いはしないだろう。
この果物ごときの最高値更新は、申し訳ないけど能がないと思ってしまう。やがて最高値は100万円に到達するのだろうが、その時、スーパーは更に力が入り、メディアの扱いも今より本数は増えるだろう。
しかしねぇ、柿2個に86万円❣ 柿ごときに86万円❣ しかも誰もそれをスーパーの籠に入れることはないことをわかって、こうして同じことを繰り返している。
これ、ほのぼのとした風物詩のニュースと見えて、札束で視聴者の顔を叩くような、トンデモナイ富が支配した世界を見せつけられているんだなぁ。
86万円、手元にあれば、皆さま、どうお使いになります?