辛い!うまい!スパイスだらけ!「京都の名店カレー」行脚4選

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも、グルメにうるさいライターの丸野裕行です。

京都にはうまいカレーの店が多くあります。本格スパイスが効いている、京都らしいあっさりカレー、とことんこだわりぬいたカレーetc……それをしっかり食べて、リポートします。

<写真:行ってきました私と妻(画像NG)>

今回は妻とのカレー行脚です。ラーメンシリーズのようなグルメライターは本日はいませんが、今京都中で評判になっているカレーの魅力をお伝えしていきたいと思います。

あなたも、スパイスの世界に迷い込むような気持ちでお読みください!

西ノ京内畑町 『森林食堂(しんりんしょくどう) 』

いつ出向いても順番待ちなのが、この『森林食堂』。休みの日なんて長蛇の列ができています。平日に立ち寄ったとしても、30分~40分待ちは当たり前。それほどの本格カレーの人気店です。筆者がオーダーしたのは、≪長期熟成鶏のチキンカレー&京丹後産猪のカレーのあいがけ≫、カレー好きの妻は≪長期成熟鶏のチキンカレーと特製キーマほうれん草カレーのあいがけ≫に普通サイズのタンドリーチキン。

京丹後産猪のカレーは、サイコロ型の小さ目サイズの猪肉がゴロゴロ。ちょっと辛めなのですが、よく考えられたスパイスの絶妙な調合と協調性、猪肉の独特な風味と味わいが突出していて、すっごく旨い。大きな骨付きのチキンが入ったカレーは、猪肉のカレーと比較するとスパイス感と辛さがマイルド。やはり猪肉の臭みを考えてのことなのでしょうか?

スパイスとヨーグルトがよく染み込んだ、柔らかく香ばしいタンドリーチキンも後を引きます。妻と分け合ってちょうどいいサイズだったので、大満足でした。これは、京都にはなかなか現存しない本格カレーの名店ですよ。女性の経営者さんがお一人でやられているお店なので、待ち時間覚悟で出向きましょう!

店名:『森林食堂 (しんりんしょくどう)』
住所:京都市中京区西ノ京内畑町24-4
TEL:不明 ※SNSにて確認
営業時間:12:00~15:00/18:00~22:00
定休日:不定休(サイトに営業日カレンダーあり)

壬生西土居ノ内町 『太陽カレー』

開店の11:00には行列が吸い込まれている状態で、あっというまに満席。それだけ本格インドカレー好きが京都をカレー行脚しているということです。2階へ上がる階段には人がひしめいていますが、“密状態”を防ぐための配慮があって、お客さん同士はちょっと距離を置いていますね。

40分ほど待っていると店内に通され、メニューを即注文! 《有機野菜と三元豚ロースカツカレー≫にご飯増量で1,000円ちょっと。カリカリに揚がった三元豚のカツにたっぷりとスパイスの利いた特製カレーがかかったブツがやってまいりました。それにしてもすごいボリューム。学生街の喫茶店か、というくらいどっしりと構えてくれています。

最初は甘い口当たり、そのあとに程よい辛さがのそりと歩んでくる感じ。カレー自体は文句なく、柔らかい三元豚とのバランスがいい。なんとスプーンでサクッと切れるというのがたまりません。

妻はエビフライカレーをオーダー。エビフライよりも、ザクザクと切られた、あまり火を通さない新鮮な有機野菜に感動していました。食材の使い方をよくわかっていますね!

店名:『太陽カレー』
住所:京都市中京区壬生西土居ノ内町19 ボイスビル 2F
TEL:075-311-0011
営業時間:[月~土]11:00~14:00(ラストオーダー)
定休日:日・祝日 不定休(月3~4回)フェイスブック・ツイッター・ぐるなびにて営業日公開

室町綾小路下る白楽天町 『スパイスチャンバー』

オシャレなカフェ調の狭小のお店なんですが、ここで食べるべきは《キーマカレー》。なんと専門店なんですね。オシャレなカウンター席ではカフェ飯でも出しそうなのに、じっくりと炊きこまれ、スパイスと混然一体となったルーの香りが漂ってきます。

キーマカレーのサイズは小・中・大からチョイスして、おススメのチーズトッピングを注文。お腹が減っていたので、筆者は大サイズ、妻は小サイズとマンゴージュースをお願いしました。着座数分ですぐに出てきたキーマカレー。野菜から出た水分だけで煮込んであるのかな? ドライカレー風ですね。

ひと口、口に放り込むとまず辛い! 厳選スパイスがガツガツに舌を刺激してきます。でも、旨い。この旨さは、食べてみないと例えようがないかな。クセになる辛さなんですよね。妻のマンゴージュースで、口の中をフラットにして、どんどん食べる。様々なサイトにこの『スパイスチャンバー』のファンが書き込んでいますが、チーズのトッピングをしなければ、即死していたのかもしれません。

チーズファンとしては、キーマカレーにのせたあとに、しっかりと炙ってくれているのがうれしいですね。また来たいと思える一軒でした。

店名:『スパイスチャンバー』
住所:京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502番地 福井ビル1F
TEL:075-342-3813
営業時間:[ランチ]11:30~15:00/[ディナー]18:00~21:00 [火・水・木・金] ※祝日はランチのみの営業
※イベント出店などによる臨時休業あり ※営業日はHP掲載のカレンダーで確認可能。
定休日:日曜・月曜 ※祝日の場合は月曜ランチのみ営業 ※HPに掲載の営業カレンダー要確認

上京区春帯町 『京都カレー製作所 カリル』

京都には焼き鳥製作所やラーメン製作所が数あれど、カレーの研究をしている製作所というのは非常に珍しいと思います。
やはり人気店というわけで、店舗の前には6~7人の行列が……。中に入ると、小さなカフェ的なお店で、3名の男性スタッフがお店の厨房で切り盛り。行列に並ぶ中でオーダーを取っていただき、カウンター席に陣取りました。やはりこの方が早いですね。

選んだのは、なかなか他店では食べることができない《エビバターカレー》とマストの《チキンカレー》。水をひと飲みした後にすぐにカレーがやってきました。エビバターカレーは、バター風味がしっかりと感じられるほど濃厚で素晴らしく、コクを楽しむようなカレー。さすが製作所です、日々の研究に余念がないのでしょう。エビのうまみが溶けだしています。

チキンカレーに関しては、ちりばめられた香草が薫る、爽やかなあと味。ルーを思わず飲みたくなるほどです。ルー自体はサラッとしているのですが、スパイスの肉々しさのバランス感覚。これがまた素晴らしい。まさに、職人たちが試行錯誤して作った珠玉のカレー、大絶賛です。

店名:『京都カレー製作所 カリル』
住所:京都市上京区春帯町349-1 永楽アパルシオン1F
TEL:075-211-6110
営業時間:【月~金】11:00~15:00(L.O.)/17:00〜19:30(L.O.)/【土・祝日営業日】11:00~15:00(L.O.) ※売り切れ次第終了
定休日:日曜日(他不定休有)

ぜひとも、観光の際には足を運んでいただきたい“京都カレー行脚の世界”!
スパイスの魅力に憑りつかれそうな一店を発見してみてくださいね!

※各店、新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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