ニューヨークの一風堂はマンハッタンの若者の街、イーストビレッジにある言わずと知れた日本の”かの一風堂”のニューヨーク店。ニューヨークといえどもラーメンは大衆食で庶民の味だが、その誰でも食べられるはずのラーメンを一気に高級な価格に押し上げた。
一風堂の快進撃はニューヨークにラーメンの存在感を知らしめて、我も我もと雨後の筍のようにラーメン屋が開店している。因みに一風堂のラーメンは種類はいくつかあるが、値段は$15と$16である。$15だと1ドル80円としてラーメン一杯1200円!しかも、アメリカの場合はこの$15にチップも別支払いでラーメン代の2割分としてテーブルに$3ほど置く。日本円で240円ほどか….. 結局、ニューヨークの一風堂で食すラーメンは日本円でチップ込みの総支出で1440円!
しかし、驚いたことにブルックリンと言うイーストリバーを渡った地区に新しいラーメン屋がオープンして、その一杯のラーメン価格がなんと$17!上記一風堂形式の計算でいけばチップ込みでラーメン一杯日本円にして1600円強!
確かにブルックリンのその高級ラーメンは、蟹やら海老やらが入り、出汁は日本風で良い食材を使うのはわかるのだが、ラーメン一杯1600円はどうも考え込んでしまう。お客が入れば構わないのであるが、ブルックリンと言う土地はマンハッタンに比べ地価は断然低い。いえ、ブルックリンも大都会ですから地価は他州に比べ十分高いのですが、マンハッタンと言う特別に高い地区に比べればガタンと落ちる。
私はその高級ラーメンを口にしていないし、また店を訪れたことがないから、どの程度のものかはわからない。ただ、ニューヨークのラーメン屋がニューヨークにウケているので、もともとの庶民の味のラーメンの価格を競るように吊り上げるのは、材料に金をかけていると言っても、ちょっと『どうかねぇ?』と首を傾げてしまう。
中華の本場のマンハッタンのチャイナタウンで飲茶の店に入れば、ワゴンに並べられて見た目に美しく食欲をそそるせいろや小皿にワクワクさせられる中華料理が目白押し。これでもかこれでもかと色んなものがお目見えする。値段は驚くほどに安い。
それを考えると、毎度毎度開店し増え続けるニューヨークのラーメン店は、数年後もその高級価格で生き続けられるのだろうか?
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