本格的な秋冬に向けて『お家生活快適アイテム』特集2021

  by 古川 智規  Tags :  

ようやく季節も秋らしくなり本格的に秋冬物の支度をしなくてはならなくなってきた。新型コロナウイルスの方は何となく落ち着いてきた様子だが、予断を許さず不要な外出はまだやめておいた方が無難な状況だ。
そんな中で絶対に秋向けというわけではないが、この秋を契機にお家生活を快適に過ごすためのアイテムを「暮らし」「遊び」「食」のカテゴリーに分けて厳選してみたので、気になるものがあれば参考にしていただきたい。

暮らし

最初のカテゴリーは暮らしだ。豊かな生活のためのアイテムを紹介する。

STICO

イーアクセスが販売する「STICO」は、本来は高齢者のためのすべらない履物を開発することからスタートしたという。ヒントになったのはヤモリの足。壁に吸い付くヤモリを研究してたどり着いたのがナノセラミックパウダーだ。これを靴底にちりばめてすべらないようにした。

一見すると樹脂製のサンダルに見えるが、実は樹脂サンダルは最初はすべらないが靴底がすり減ってくると溝がなくなり雨の日に排水しなくなることから体重を掛けるとあっという間に滑ってしまう。自動車のハイドロプレーニング現象と同じだ。本品では前述のナノセラミックパウダーのおかげで、そのそもそも滑りにくいし靴底が減りにくいので雨天時に何の心配もなく歩くことができる。また本品は一体形成で丸洗いできるのでお手入れは簡単だ。

さらに完全リサイクルができる素材なので、メーカーが回収をすれば再利用して製品に生まれ変わる非常にエコなサイクルを確立しているのもポイントだ。高齢者用に白い長靴のようなものもあるが、記者が試したのは普段履きできる黒のもの2種。ビジネスシューズとしても使用できる穴が開いていないタイプと、樹脂サンダルのようなタイプだ。どちらもしっかりとしていて、しなやかで何よりもすべらないのがうれしい。

Yoitas 加湿空気清浄機 airU

アクシストラスの『airU』は加湿空気清浄機だ。一般的な加湿空気清浄機とは異なり、加湿機能が本体上部にあり完全に取り外しができ、空気清浄機単体での使用が可能。これからの乾燥する時期は加湿器も必要だろうが、梅雨や夏場等の湿気が多い季節にはコンパクトな空気清浄機として使用できるオールシーズン仕様だ。

空気清浄機の機能は「H13高性能フィルター」で微粒子を99.95%除去し「マイナスイオン」やコロナウィルス対策としても用いられている「UV-Cランプ」を搭載している。また本品の加湿器は「超音波式」を採用しており、瞬時に目に見える繊細なミストで加湿する。加湿部は取り外せるので置いたままで上部から給水してもいいし、持ち運んで水道口で給水してもよい。写真の通り加湿タンクは開口部が広いのでお手入れは楽だ。

加湿部はリモコンで操作するが、空気清浄機と加湿器を入れた瞬間からミストが噴き出てくるので見た目の気分もよい。風量調節とオフタイマーが搭載されているので、使用環境やお部屋の広さに合わせて調整できる。記者が試した環境では加湿器の水は満水で最大風量で使用して軽く一晩は持ったので、1日中使用しても給水は1-2回で済むだろう。

無臭をつくる消臭剤エアソフィア・ハイパーシリーズ

ハル・インダストリが販売する「無臭をつくる消臭剤エアソフィア・ハイパーシリーズ」は、主にビーズ・スプレー・エアゾルの3種類があるが、今回は置くだけ簡単なビーズを取り上げる。無機質な消臭ビーズが小さなイルミに早変わりする。

ビーズは業務用としても実績のあるもので、基本的には置くだけだ。詰め替え用もあるので常備しておけば残量の心配をする必要はないし、容器がゴミになることもない。部屋でも玄関でも台所でも、ニオイが気になるところに置いておくだけだ。

そして特に紹介したいのが、写真右側の「エアソフィアベースLite」。このベースの上にビーズの入った容器を置くと温められて無臭の空気が蒸散する。ベースの下にはLEDライトが付いておりスイッチ操作で下から透明なビーズを照らすので、簡易的なイルミネーション効果や常夜灯としての機能もある。試してみたところ8-10畳程度の和室で問題なく消臭できた。お部屋のアクセントとして、実用性のある消臭剤として常備してみてはいかがだろうか。

おやすみノイズスピーカー

スパイスが販売する「おやすみノイズスピーカー」は、要するにメモリーされた環境音「も」流せるBluetoothスピーカーだ。8種類の環境音を好みに合わせて自由にミックスして流すことにより、最適な環境を得ようというものだ。
8種類の環境音の内容は、カフェの雑音・風・焚き火・雨・雷・波・鳥のさえずり・牧場だ。これを自由な音量バランスで流すことができ、組み合わせも自由だ。

スピーカーがいいので、出てくる環境音はリアルで迫力がある。さすがに睡眠時に大音量の迫力のあるサウンドでは眠れないが、読書や作業中の環境音としては大音量でもいいと感じた。
普段はBluetoothスピーカーとして機能し、ペアリングしたデバイスの音源を流せるのでスピーカーが非力なスマホやタブレット、PCの楽曲を迫力あるサウンドで聴くことができる。ただし環境音と同時に流すことはできないので選択になる。

電源はType-Cケーブルで手持ちのACアダプターやモバイルバッテリーあら供給する。一つ残念なのはバッテリーを搭載していないので、常に電源を供給し続ける必要があることだ。充電式であれば気軽に持ち運びができてスピーカーとしての使い勝手は上がるだろうが、あくまでも睡眠時の環境音を流すことを前提にしているので仕方のないところか。

dotscale

ヒメナ・アンド・カンパニーが販売するdotscale(ドットスケール)は、いわゆる電子ばかりである。しかしIoT機器でもあるので、スマホとの連動で便利に使用することができる。
もちろん単体でも使用できるが、アプリ連動が便利だ。まずは単純な使用方法だ。本品は15kgまで計れるので重量物でも大丈夫。しかし重量物はたいてい大きいので、面積が小さい本品に乗せることはできても表示が見えない。そこでアプリの登場になる。Bluetoothで接続されたアプリの目盛りはリアルタイムで動くので本体の表示が見えなくてもアプリで見ればよい。記者はLCCに機内持ち込みする手荷物の制限7kgを計量するのに使用した。

本品の電源はType-Cによる内蔵バッテリーへの充電か乾電池でも駆動する。
次にIoTらしい使い方としては、郵便物の計測だ。この重さでいくらなのかということをアプリが教えてくれる。しかも何種類もある郵便局の商品がほぼ全部表示されるので、一番安い送り方や専用のパッケージが必要なものがすぐにわかる。

郵便料金は改定されているが、アプリはその情報は持っていないものの、ネットに接続してその時の最新の料金を常に反映するので大きささえ気を付ければ間違えることはない。
他にもコーヒーやお菓子作りでサポートしてくれる等の楽しい機能も満載だ。楽しさも実用も兼ねたお役立ちアイテムなので、持っておいて損はないだろう。

浴用化粧料『ユモリエ』

ゆこゆこホールディングスが販売する浴用化粧料『ユモリエ』。そもそも同社は温泉宿泊予約サービス業だが、温泉愛が高じて入浴剤を作ってしまった。開発担当は温泉ソムリエ社員で、試作と顧客からの声を反映させながらつくり上げた逸品。

ちなみに「温泉の素」や「湯の華」にしなかった理由について同社では消費者の声として日常入るお風呂では温泉という特別感ではなく、まずリラックスしたいという声が多かったことによるとしている。とはいえユモリエには天然由来の成分にこだわり、8種の植物成分(潤い成分)と、温泉成分にも多く含まれる硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム(別名:エプソムソルト)を配合しているのでお湯の質としては温泉に近いと言えるだろう。

本品は医薬部外品(薬用)ではないので、効果効能があるとは言えないが、実際に記者が試してみた感想として述べる。まず色の濃さだ。なんとなく入っているなぁ程度ではなく、これでもかというほど色も香りも豊かだ。写真は入れた直後なので黄色をしているが、徐々に金色に変わり香りは花系のもので確かにリラックスする。
そしてお風呂上りはポカポカとあったまり湯冷めしにくい感じがしたのは硫酸マグネシウムが入っているからだろう。その意味では秋から冬にかけて最適な入浴剤(カテゴリーは浴用化粧料)だろう。

背筋がGUUUN美姿勢座椅子パーソナル

ドリームが販売する「背筋がGUUUN美姿勢座椅子パーソナル」は、平たく言うと座椅子だ。リクライニング機構はもちろんのこと、本品の特徴は太ももをサポートするギアを設けたことだ。これにより背の部分だけではなく、座面の太ももが当たる部分も任意の角度で固定でき楽な姿勢で座ることができる。

横から見るとかなりの肉厚クッションで、座ることにより座面のくぼみと相互に補完しあい疲れにくい姿勢になる。本品には3点にギアが組み込まれていて、前述の座面の太もも部と背面のほかに、腰部も曲がる。各ギアは腰部が7段でその他14段なので、7×14×14=1372通りの組み合わせができる。これだけあれば自分に合ったベストポジションが見つかるはずだ。

座椅子の置き方を変えれば巣ごもり時のストレッチにも使用でき、ただ座るだけはないプレミアムな座椅子だ。普段は警戒して新しい場所へは絶対に行かない犬も一度座ったら離れなくなったので動物的本能でも居心地がいいのかどうかは別として、試した感じでは人間様にはありがたいラクチンで簡単なワークアウトも可能な座椅子だ。

BREATHE SCREEN

DOUBLE-Hが販売する「BREATTHE SCREEN」は、「あ!マスクしなきゃ!」ですぐに対応できるアイテムだ。本品はマスクではないが、ゴム紐なしですぐに装着可能で水洗いOKだ。急な来客などでサッと装着できる。感覚としてはフェイスシールドに似る。

ひもなしで装着できるというところが若干不思議だが、組み立ててみるとなるほどと納得。PET素材が立体構造であごやほほを軽く押さえつけるような形状で、付属のシリコンゴムを指定の場所に貼りつけることにより顔にピタリと止まる。ひもも付属しているが、家での来客時等ですぐに装着が必要な時にはよさそうだ。

街中へのお出かけにはお勧めしないが、ペットの散歩やジョギング、近所へのゴミ出しや自販機での購入、対面しない散歩や軽い運動ならこれで十分そうだ。これからの季節は汗をかくということもなさそうだが、夏には肌に触れる面積が少なく風通しも良いので、TPOに合わせて使い分けるのが良さそうだ。

遊び

ここからはお家で遊べる楽しいアイテムを取りあげる。

カラオケスピーカーサウンドプロ

東京企画販売の「カラオケスピーカーサウンドプロ」は、平たく言えばカラオケ機能が搭載されたbluetoothスピーカーだ。しかし中身はかなり本格的なオーディオ機器と表現しても過言ではない。

スピーカーにはアンプが内蔵されかなり迫力のあるサウンドが出せる。リモコンが付属し、本体ボタンでも操作は可能だが多くのコントロールをリモコンで行えるので便利だ。音声入力方式はbluetooth、光ケーブル、3.5mmステレオミニプラグAUX、RCAピンプラグLINE、同軸ケーブルに対応していてまるで本確定なデジタルアンプのようだ。そしてさらにはUSB接続とマイクロSDカードにも対応しているので音源としてたいていの機器と接続可能だ。肝心のカラオケ機能としてはワイヤレスマイクが2本付属しておりエコーや楽曲のキーコントロールが可能。これも内部でデジタル処理をしているのでキーを変えても不自然さはない。

スピーカーは6ドライブなので、カラオケに使用しなくても例えばスマホやノートPCのサウンド出力に使用すれば、聞きたい楽曲が迫力のサウンドで出てくる。
通信カラオケの専用機器がなくても、動画サイトで流れている楽曲をそのまま入力すればカラオケに早変わりという寸法だ。
写真はキーボード付きのAndroidスマホを本品の上に置いてBluetoothで接続した最小構成の状態だ。これでも画面は小さいながらもカラオケの歌詞は読めるし、仮に置いて読めなければスマホを手で持てば解決する話だ。有線接続はしていないのでスマホが必要になれば持ち出せばBlurtooth接続は切れるから意識しなくてもよい。部屋に置いてテレビやDVDとは有線接続で、スマホやPCとはBletoothやUSB接続をしておくと活躍の幅は広がるだろう。もちろん入力切替は手元でできるので複数のソースを接続していても大丈夫なのはデジタルアンプと同じだ。

秋花火

今年も大きな花火大会はなかった。仕方のないことだが、夏の風物詩としてはさみしい限りだった。花火を製造する若松屋は家庭用の秋花火として「秋花火恋物語」と「秋くるる」を発売している。

都市部では気軽に花火もできないほど規制が多く、公園や河川敷でも花火禁止なところが多い。自宅でやるにしても大音量が出ると苦情が出るので躊躇してしまうが、本品は手持ち花火や噴出花火が中心で、それほどの音は出ない。
また、最近の若者が望む「映え」を考慮してシャッターチャンスを逃さないために長時間発火し続ける花火を入れて工夫を凝らす。

秋の夜長でゆっくりじっくり花火で楽しむ風情を感じてみてはいかがだろうか。知れば知るほど可憐ではかない線香花火の奥深さを知るのかもしれない。

三角折りたたみパズル「キラメキ」

ヒラメキ工房の三角折りたたみパズル「キラメキ」は、要は紙パズルだ。製品は紙ではなくクリアフィルの素材だが、実にシンプルで簡単な構造だ。これを何とかしてお手本の通りになるように折ったり曲げたりする。

説明書によるとレベルは幼稚園児から天才まで21課題あり、「なーんだ、しょせんはパズルじゃないか!」と思っていたら大間違いで痛い目にあう。
途中までは簡単にお手本通りに完成したかのように見えるのだが、最後の一手で「こちらが立てば裏側が立たない」とか「ここさえどうにかなれば!」というようなことになる。結局はうまくいかず悩み続けることになり、完成目前で戻るを繰り返すループだ。

生活様式が変わり、外で飲食ができるようになったとはいえ、家での時間を持て余す方も多いだろう。高齢者への頭の体操としてはもちろんのこと、柔軟な発想を鍛えるためにもチャレンジしてみてはいかがだろうか。ルービックキューブにはまった方は特に必見!

ここからは食欲の秋に関するアイテムを紹介する。

香港式海鮮のたれ

プロ御用達の「中華・高橋」が家庭向けに販売する「香港式海鮮のたれ」は、白身魚に本品をかけて電子レンジでチンするだけで香港の定番料理である蒸し魚ができる調味料である。

本当はハタのような魚が最適なのだろうが、白身魚でも帆立でも海老でもよい。ソースをかけてレンチンするだけだ。説明書きによると2度かけるように指示されてあったので、説明通りに調理した。他の調味料は一切死使用していない。

シンプルな白身魚の蒸し料理でもよいが、アイデア次第でさまざまなアレンジができ、香港に行ったことがある方ならご存じのいかにも中国料理という風味と味を簡単に再現することができるので、メニューに困ったときのために1本常備してみてはいかがだろうか。

日の出料理酒

料理酒と一口に言っても奥が深い。
まずは酒(日本酒)を料理に使うと、生もの等の不快なニオイを消し、味をしみ込ませる効果がある。であれば普通に日本酒を使えばいいじゃないかということになる。実際にはその通りだ。そこで疑問なのは料理酒は日本酒とどう違うのか?飲めるのか?ということである。結論から言えば飲めるものもあるし、飲用に適さないものがある。そこが料理酒を選ぶ際のミソだ。

料理酒であろうが吟醸純米酒であろうが、日本酒であるからには酒税が掛かる。ここに分かれ道があり、高い料理酒は飲用の日本酒と同様に酒税が掛けられているので、飲んでも普通の日本酒なので問題はない。しかしこれではとても高くて毎日の料理には使えない。酒税とは飲用のアルコールに対して掛けられているものなので、そのままでは飲用に適さないアルコールには酒税は掛からない。そこで舐めたら塩っ辛くて日本酒としては飲めないように食塩を添加することで酒税を回避している。これが安い料理酒の秘密だ。飲用には適さないが日本酒であることには変わりがないので料理に使う分には十分なのだ。

日の出料理酒は酒税が掛かっていないので安い。そして食塩が添加されているので、これを逆手に取り料理の時に塩が必要な場面では使用量を抑える、あるいは使用しなくても大丈夫なのがミソだ。写真は福岡県の郷土料理である「がめ煮」だが、おおざっぱに「煮しめ」に鶏肉を加えてものと考えればよい。甘辛く煮たがめ煮は冷めても美味しく照りがあり、ご飯のおかずとしてもお酒のあてとしても立派に成り立つ。このような煮物や焼き物であれば事前に料理酒を使用することにより、簡単に美味しく出来上がる。料理番組やネットで調べてレシピで「お酒」と出た場合は、日本酒であることが多いので食塩添加の料理酒を使用する際には調味料の量を調整することにより、よりおいしく仕上げることができるだろう。料理酒の成分に食塩が添加されていれば料理の際は塩を減らすことができる。

食之錦 美和堂「おかずドレッシング」

「舞昆のこうはら」が販売する「おかずドレッシング」は、「ごはんのおとも」ではなく「おかずのおとも」。おかずに使うソースで、掛けるだけで一味違うプロの味に仕上がる。こだわりのキーワードは「うま味」だろう。味の濃さを塩ではなく出汁等のうま味で出しているので、本品をお湯で溶かしただけでもお吸い物やスープになるほどだ。

食之錦 美和堂「おかずドレッシング」は多くの種類が発売されているが、今回は中華風あわび煮こごりソース、中華風ふかひれあんかけソース、柚子入り松茸ポン酢ジュレの3種類を試してみた。
写真左から「中華風ふかひれあんかけソース」を中華スープに、「柚子入り松茸ポン酢ジュレ」を刺身に、「中華風あわび煮こごりソース」をチャーハンに使用してみた。実際には何をどう組み合わせても合うので、あれこれ試していただきたいが、ただの液体ソースではなく、具材の入ったジュレ状なので味も食感も風味もしっかりとしているのが特徴だ。

特に美味しいと思ったのは刺身だ。通常は醤油やワサビで食べるのだろうが、柚子入り松茸ポン酢ジュレだけを掛けて食べてみたところ、まずは松茸の香りが立ち、刺身の味わいと柚子のさわやかな風味がポン酢によく合い、刺身の味を邪魔せずに見事に別の料理として成り立った。
「何に使う」のではなく「なんにでも使う」ものとして、普段使いの調味料として醤油派もソース派もマヨラーも試していただきたい。

【魚屋が】シリーズ

柳川冷凍食品が販売する「魚屋が作った」シリーズのパスタだ。パッケージが透明なので中身が見え具材が分かりやすい。調理済みなので、電子レンジで7分加熱するだけでレストランの味がそのまま再現されるちょっとぜいたくな冷凍食品だ。

主に海鮮パスタを食べてみたが、シーフードたっぷりで具材も大きく、何となく入っているようなものとは一線を画す。冷凍技術を持つ同社が考えたのは鮮度や栄養価を落とさずに、出来たてを長期保存できることだ。その苦労と結果は電子レンジから出せばわかる。野菜やシーフードの色つやを見ればなるほどと思うし、冷凍を加熱調理した際の水っぽさは微塵もない。

そして感心したのがソースが多くもなく少なくもないことだ。食べていてソースが足りないこともなく余ることもないのだ。見た目にはソースは少ないように見えるが、すでにソースが絡んでいるのでそんなことはなくよく考えられている。多すぎてもダメなのだ。その点では1人前の調理済み冷凍パスタは一食に十分に耐えられるもので、スープとサラダを足せば立派なディナーになるほどの出来栄えだった。

秋の深まりはすぐに冬の到来を予感させる。健康に留意し、豊かな生活の一助として気になるものを手に取っていただければ幸いである。

※写真はすべて記者撮影

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