お豆のフジッコが6年かけて悲願の商品化を果たした「フジッコ大豆で作ったヨーグルト」とポッカサッポロフード&ビバレッジが販売する1人分を手間なく簡単に調理できる新シリーズ「カップdeクッキング」を記者が勝手に組み合わせたコラボを紹介する。
一見して何の関係もなさそうなこの2品が実は根本的なところでつながっていたので組み合わせてみようと考えた。
フジッコ大豆で作ったヨーグルト
フジッコ大豆で作ったヨーグルトは、大豆そのものの風味と栄養を生かすため、大豆の品種と乳酸菌の組み合わせ発酵温度や時間を試作すること数百通り、6年の歳月をかけて完成させた。既存商品の「カスピ海ヨーグルト」のノウハウを活かして、まろやかでとろみがある食感にこだわりがある。大豆とヨーグルトという和と洋の融合を実現した。
開封した状態で食べると食感と硬さはおぼろ豆腐のような感じで、ゆっくりかき回すと一般的なヨーグルトよりもトロリと滑らかな食感に仕上がる。味は豆乳ヨーグルトよりもクセがなく、乳製品のヨーグルトに似る。しかし大豆の味が後味に残るので、良くも悪くも大豆が原料というのは食べればわかる。
スイーツのヨーグルトとしてならば、ジャムよりもコンポートがおススメ。あまり甘くならず、フルーツのゴロゴロがそのまま味わえる利点がある。完全に混ぜてしまってもいいし、分離している状態で好みの量をすくって食べても美味しい。乳製品のヨーグルトよりも酸味は少ない。
大豆製品としての食品ととらえるならば、豆腐関連製品のように使うことができる。写真は呉汁をイメージしてみそ汁に本品を投入したもの。呉汁とは日本の伝統料理のひとつで、大豆を水に浸してすりつぶした「呉」をみそ汁に混ぜたもの。今これを家庭で作ろうと思えば大豆の購入から始まるので結構大変だが、本品は最初からペースト状なのでそのままみそ汁に投入すればOKだ。味噌も大豆、呉の代用のヨーグルトも大豆なので非常に栄養価の高いみそ汁になる。
カップdeクッキング
ポッカサッポロフード&ビバレッジの「カップdeクッキング」は簡単に電子レンジで調理できる一見するとカップスープのような形状だ。「麻婆豆腐の素カップ」「麻辣カレー豆腐の素カップ」「肉そぼろ豆腐の素カップ」が発売されている。用意するものは水と豆腐。カップには粉末のスープが入っているので水を注ぎよくかき混ぜた後に豆腐を切って入れて電子レンジで3分加熱すれば出来上がり。
豆腐を入れる手間はあるものの、コンビニで24時間購入できるので食べたいと思い立ったときにすぐに調理できる手軽さがある。鍋すら必要なく麻婆豆腐などができるのはうれしい。お一人様のご飯のおかずとしてはもちろん、味は水の調整により濃くできるので、簡単な居酒屋メニューとしてお酒のお供にもなる。
豆腐+大豆のコラボ
例えばこの麻婆豆腐を作った後に、大豆で作ったヨーグルトを投入したのが本稿のコラボだ。こちらも麻婆豆腐に大豆で作ったヨーグルトを入れるので双方とも大豆が使われているというところに共通点がある。ピリッと辛い麻婆豆腐が大豆ヨーグルトでまろやかになり、牛乳を入れるわけではないので味わいが深まる。写真は混ぜる前だが、食べるときにはさらにかき混ぜて食べると良い。
さまざまな簡単で便利、栄養価も高い食品が多く販売されているが、ひと手間かけて自分だけの秘密のレシピを探していただきたい。
※写真はすべて記者撮影